赤ちゃんの寝返りはいつから?出来ないのには理由があった!

赤ちゃんの寝返りはいつから?出来ないのには理由があった!
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1日の大半を寝て過ごしていた赤ちゃんにとって、寝返りは初めて身体全体を動かす大きな運動です。

寝返りは、ねんね時期から卒業できるターニングポイント!一気に視野が広がって、行動範囲も格段にアップします。

その反面、寝返りを始める時期が遅れていたり片側からしか出来ないと、親として不安が募るのも当然でしょう。

そこで今回は、寝返りの種類や始まる時期の目安をはじめ、出来ない原因や対処法などについて特集してみました。

家の子はどっち?寝返りの2パターン!

「仰向け」から「うつ伏せ」に体位を変更する寝返りは、リハビリの分野で実に19種類ものパターンがあると報告されています。

そして、全ての寝返りパターンに共通しているのが「体軸内回旋」!脊柱を軸として肩甲帯と骨盤の間が回転する動作なんです。

中でも、赤ちゃんによく見られる寝返りは下記の2種類に分類されています。

【 寝返りの種類 】
▼屈曲からの回旋

  • ステップ1:顔・首・逆側の腕が進行方向に向かって屈曲し、回旋が始まる
  • ステップ2:上半身の旋回が下半身へと伝わり、腰を捻りながら足を交差させる
  • ステップ3:横向き姿勢からパタンと倒れてうつ伏せになる

オモチャなどを使って誘導しやすいのが特徴!赤ちゃんの手が届きそうで届かに距離にオモチャをチラつかせると、スムーズに寝返りできますよ。

▼伸展からの回旋

  • ステップ1:身体全体をのけ反らせるように横向き姿勢になる
  • ステップ2:横向き姿勢のまま骨盤帯の回旋が始まる
  • ステップ3:骨盤帯→上部体幹→首の順で回旋運動が伝わり、うつ伏せになる

2つのパターンを比べると、屈曲パターンの方が伸縮パターンよりも起き上がり動作に繋がりやすいと言われています。

ほとんどの赤ちゃんが最初に屈曲パターンの寝返りをマスターするのも納得ですね。

赤ちゃんの寝返りはいつから?

赤ちゃんの成長を実感できるタイミングは様々ですが、初めての大きな動作と言えば「寝返り」でしょう。

大人なら無意識に出来る寝返りも、赤ちゃんにとっては大きなハードルですよね。

厚生労働省が公開している「平成22年 乳幼児身体発育調査報告書」によると、赤ちゃんの寝返りが出来る時期について下記のような結果が公開されています。

【 寝返りが出来る時期 】

  • 条件:右もしくは左から「仰向け」→「うつ伏せ」に体位を変えられた赤ちゃん
  • 生後2~3ヵ月未満:1.1%
  • 生後3~4ヵ月:14.4%
  • 生後4~5ヵ月:52.7%
  • 生後5~6ヵ月:86.6%
  • 生後6~7ヵ月:95.8%
  • 生後7~8ヵ月:99.2%
  • 生後8~9ヵ月:98.0%

上記の情報から、生後5ヵ月までに2人に1人が成功し生後9ヵ月までにほとんどの赤ちゃんが寝返り出来るようになる!という事が分かりますね。

寝返りは運動発達の何番目?

赤ちゃんの運動機能は、主に6種類に分類され下記の順番で習得していくのが一般的です。

【 運動機能のセオリー 】

  • ステップ1:首すわり
  • ステップ2:寝返り
  • ステップ3:ひとり座り
  • ステップ4:ハイハイ
  • ステップ5:つかまり立ち
  • ステップ6:ひとり歩き

上記の情報から、寝返りは「ねんね時期」を卒業する準備段階!という事が分かりますね。

但し、通常は上記の順番でマスターしていく赤ちゃんがほとんどですが、下記のような赤ちゃんも見受けられます。

【 習得順のレアケース 】

  • 首がすわる前に寝返りを始める
  • ひとり座りが苦手でも、つかまり立ちやハイハイは正常に出来る
  • ハイハイより先に、つかまり立ちやひとり歩きをマスターする

寝返りが遅れているかどうかの目安は?

乳幼児身体発育調査では、生後4~5ヵ月ころには半数以上の赤ちゃんが寝返りを開始し、生後6~7ヵ月頃には90%以上が出来るようになると報告されています。

では、いつ頃までに寝返りが出来ていないと発達が遅れていると判断できるのでしょうか?

【 遅れの目安 】

  • 大阪小児科医会:生後8ヵ月=やや遅れている/生後10ヵ月=遅れがあると判定
  • はらこどもクリニック(埼玉県):8ヵ月を過ぎても出来ない時は診察を受けた方が良い

但し、寝返りを含めた全ての運動機能は正期産か早産かによっても評価が変わってきます。

上記に当てはまる場合、もしくは標準的な月齢になっても寝返りを始める素振りすら見られないという場合は、乳児検診の時に医師か助産師さんに相談してみましょう。

寝返りが出来ない原因は?

寝返りを打つには、仰向けの状態から身体を横向きに捻じり、お尻を持ち上げて180°回転しなければなりません。

中には、下記のような理由から寝返りが打てるようになるまで時間が掛かる赤ちゃんもいるんですよ。

寝返りできる環境で過ごしていない

赤ちゃんが寝返りをしてくれないと「何か決定的な問題があるのでは?」と不安になりますよね。

ですが、意外と見落としがちなのが「寝返り出来る環境づくり」!もしくは子育てのやり方と言っても過言ではありません。

そもそも、普段の子育てシーンで下記のようなNG行動をとっていないか確認してみましょう。

【 環境の影響 】

  • 1日中ほとんど抱っこしている!
  • ベビーベッドやバウンサーを愛用し、床の上で遊ばせていない!
  • 床に寝かせるのは、オムツを交換する時と赤ちゃんが熟睡している時だけ!
赤ちゃんが寝返りをする為に最も重要なのは、広い床で過ごす事!つまり、起きている時に床で過ごす時間が少ないという事は、寝返りするチャンスを奪っているとも言えるんです。

事実、酷い乳児湿疹の赤ちゃんが自分の肌を引っ掻けないように昼も夜も抱っこしていたら、寝返りをマスターするまで時間が掛かってしまった!というママも居るんですよ。

「泣いたらママが抱っこして動かしてくれる!」という習慣が根付く前に、出来るだけ自分で動く機会を作ってあげましょう。

体重が重すぎる

極端に体重が重すぎる赤ちゃんは身体を動かすのが不得意な分、寝返りに苦戦する事も珍しくありません。

赤ちゃんとのスキンシップを通じて、自分から「動いてみようかな・・」という意欲を引き出してあげましょう。

ちなみに、生後4ヵ月ころまでは肥満を心配する必要はありませんが、乳児期の肥満が将来の健康リスクに繋がると指摘する医療関係者も増えています。

母子手帳の成長曲線にプロットして90パーセンタイル値を超えているようなら、乳児検診の時に相談してみましょう。

寝返りし難い寝具を使っている

赤ちゃん用の寝具は大人用より固めのタイプが鉄則ですが、同じ事が寝返りにも言えるんです。

ふかふかのマットレスや敷布団では、赤ちゃんの体重を支えきれず埋もれてしまいます。

しかも弾力性が高い分、寝返りし辛いのが最大の難点!たとえ一度は寝返りに成功しても、うつ伏せから仰向けに体位を変えられず、苦しい体験がトラウマになってしまう赤ちゃんも居るんです。

お布団よりも固めのジョイントマットや畳の上で試してみると、あっさり成功するケースも多いんですよ。

うつ伏せより仰向けが好きな赤ちゃん

どんなにママが「寝返りしないかな?」と心待ちにしていても、赤ちゃんにその気が無ければその瞬間は訪れません。

特に、下記のような理由でうつ伏せを嫌う赤ちゃんは寝返りが遅れる傾向にあるようです。

【 うつ伏せが嫌いな理由 】

  • うつ伏せより仰向けの方が遊びやすい!
  • うつ伏せだとママの顔が見えなくてつまらない!

寝返りはもちろん、うつ伏せさえも嫌うようなら下記の方法で促してみましょう。

【 うつ伏せ嫌いの対処法 】

  • 仰向けで寝ている赤ちゃんの横で、ママがうつ伏せになって寝ながらあやす
  • 仰向けで寝ているママの上で、うつ伏せにした赤ちゃんを遊ばせる
赤ちゃんの横に寝る時は、目線を誘導するのがコツ!ママの方に視線を向けた赤ちゃんが、目線を合わせようと身体の向きを変えようとした時がチャンスですよ。

重ね着で寝返りがし辛い

どんなに赤ちゃんが寝返りしようと頑張っても、着膨れした状態では思うように身体を動かす事はできません。

筋肉の発達が未熟な赤ちゃんは、ほんの1枚重ね着しただけでも身動きの邪魔になってしまいます。

【 寝返りしやすい服装やタイミング 】

  • お風呂上りに裸の状態で試してみる!
  • オムツを交換した後に試してみる!
  • 起床時に着替える前に試してみる!

厚着をしている時はもちろん、汚れた重たいオムツを履いているだけでも寝返りの妨げになってしまいます。

「寝返りが遅れているかも?」と感じるなら、秋冬と寝返り時期が重なって服装が影響しているのかもしれませんね。

寝返りの練習は必要?

寝返りしそうで出来ない赤ちゃんを見ていると、思わず「頑張って!」「もう一息!」と応援したくなっちゃいますよね。

コロンと元の仰向けに戻ってしまいそうになると、とっさに手を貸してしまうママも少なくありません。

ですが、自分のペースで自然と寝返りを覚えるのが赤ちゃんというモノ!他の子より遅れているからと言って、「〇〇までに出来るようにならなくちゃ!」とばかりにムリな練習を繰り返す必要はありません。

赤ちゃんは寝返りに挑戦する事で少しずつ筋肉が増え、バランス感覚を養いながら重力に適応していきます。

練習というよりは、赤ちゃんの能力を発揮させるにはどうしたら良いのかを考えてあげましょう。

【 ママに出来る事 】

  • 自分から「動きたい!」という意欲を引き出してあげる!
  • 赤ちゃんの意思で動く機会を奪わない!
  • 発達する機会を奪わない!

寝返りレッスンのコツ!

寝返りに特別な練習は必要ないと言われていますが、ちょっとしたサポートがトリガーとなってコツを掴んでくれる事もあるんです。

まずは、寝返りにはどんな要素が必要なのかを確認してみましょう。

【 寝返りに必要な要素 】

  • 少し離れた所や左右に置いてある物を、顔の向きを変えてしっかり見られる
  • 自分から手を伸ばして、欲しいモノを手に取れる
  • うつ伏せの状態から垂直方向に頭部を持ち上げて、姿勢をキープできる
  • うつ伏せから肘を着いて身体を持ち上げ、支えていられる
  • 仰向けの状態で両足を持ち上げられる

上記の情報から、寝返りには筋肉の発達だけでなく身の周りに興味を示せるかも重要!という事が分かりますね。

確かに、寝返りを始める時期は周囲の環境やオモチャなどに興味を持ち始める時期とも重なっていますので、このアドバンテージを使わない手はありません!

寝返りの練習方法は「追視」と「身体の動かし方」の2段階に分けられますが、具体的なレッスン方法について順を追って見ていきましょう。

レッスン1:追視の練習

追視とは読んで字のごとく、音がした方角に顔を向けたり動いている物を目で追ったりする動作を指しています。

首すわりにも役立つ追視ですが、そこから寝返りへと辿り着くセオリーを確認してみましょう。

【 追視と寝返りの関係 】

  • ステップ1:追視が上達するほど筋肉が付き、首がすわる
  • ステップ2:「掴みたい!」という意欲がプラスされて手を伸ばす
  • ステップ3:手を伸ばしても届かなくて悔しがる
  • ステップ4:寝返りで身体の向きを変えて、更に遠くへ手を伸ばす
  • ステップ5:遠くて届かなかった物に手が届く

上記の情報から、追視が上達するほど寝返り出来る可能性が高くなる!という事が分かりますね。

では続いて、追視のトレーニング方法について見てみましょう。

【 追視のトレーニング方法 】

  • ステップ1:対面で縦抱きし、赤ちゃんの焦点が合うくらい近くで見つめ合う
  • ステップ2:仰向けで寝かせ、手が届かない距離でオモチャをかざして目で追わせる
  • ステップ3:オモチャを上下左右に動かす/距離を離す/赤ちゃんの周囲を一周させる
赤ちゃんが目で追えているか確認しながら行うのがポイント!特に寝返りを覚える前は早い動きについていけませんので、オモチャをゆっくり動かしてあげましょう。

最初のうちは集中力が続かず途中から無視される事もありますが、繰り返す度に集中して見られる視野が広がってきます。

追視が上達すればするほど、「掴みたい!」「触りたい」という意欲が増して手を伸ばしてくるんですよ。

レッスン2:身体の動かし方

赤ちゃんが追視をマスターしたら、実際に身体を動かす練習に挑戦してみましょう。

ここでは、赤ちゃんの寝返りに多い屈曲回旋についてご説明します。

【 屈曲回旋の練習方法 】

  • ステップ1:おへそから上=回転運動/おへそから下=固定
  • ステップ2:赤ちゃんの横でオモチャをかざし、取れそうで取れない距離で動かす
  • ステップ3:伸ばした手が届かないようにオモチャを遠ざける
  • ステップ4:おヘソから上を横方向に回転させようと、床から背中を浮かせる
  • ステップ5:ママが赤ちゃんの下半身を上から押さえて固定する
「回転する上半身を背中から押すべきでは?」と思われるでしょうが、あくまで赤ちゃんの力を引き出すのがポイント!しかも、回転側に釣られて固定側も浮いてしまうと寝返りし辛くなってしまうんです。
  • ステップ6:上半身が横向きになり、床から背中が完全に離れる
  • ステップ7:おへそから上=固定/おへそから下=回転運動
  • ステップ8:ママが赤ちゃんの上半身に手を添えて固定する
  • ステップ9:お尻が持ち上がって骨盤から回転し、寝返りの完成!

上半身だけが横向き又はうつ伏せになったら、今度は下半身を回転させる為に上半身を押さえてあげましょう。

寝返りに潜む4つのリスク!

常に仰向けで寝ている新生児の頃は、赤ちゃんが寝ている間に家事を済ませてしまおう!というママも多かったでしょう。

ところが、生後4ヵ月ころを過ぎたあたりから徐々に寝返りが始まると事態は一変!片時も目が離せなくなってしまいます。

赤ちゃんの行動範囲が一気に広がり、下記のような不測のアクシデントに見舞われてしまうケースも少なくありません。

窒息のリスク

始めての寝返りを記念に収めようとシャッターチャンスを狙って待ちわびているママも多いでしょうが、何事もスケジュール通りにいかないのが赤ちゃんというモノ。

中には、うっかり目を離した隙に初めての寝返りに成功し、ママが気づいた時には仰向けからうつ伏せになって寝ている事も珍しくありません。

そんな時に問題となるのが、窒息のリスク!寝返りビギナーの赤ちゃんは、うつ伏せの状態から仰向けに戻る「寝返り返り」が出来ず、マットに顔を埋めたままの状態になってしまいます。

乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを避けようと、うつ伏せで寝かせないように気を付けているママも多いでしょう。

ですが、就寝中だけでなく起きている時にも長時間のうつ伏せは危険なんです。

下記のような安全対策をとってリスクを回避して下さいね。

【 窒息リスクの回避法 】

  • 柔らかい布団の上で一人にしない
  • 赤ちゃんの顔の近くにクッションや畳んだブランケットを放置しない

吐き戻しのリスク

赤ちゃんが寝返りを覚え始める頃は、1日になんども授乳が必要な時期でもあります。

消化器官の発達が未熟なのはもちろんゲップを上手にできない赤ちゃんも多く、吐き戻しも頻繁になりがちです。

ただでさえ吐き戻しが多い月齢の赤ちゃんは、クルリと寝返りした拍子に勢いよく吐いてしまう事もあるんです。

仰向けなら顔を横に向けるのも簡単ですが、うつ伏せだとそういう訳もいきません。

中には、吐き戻した母乳やミルクで喉を詰まらせたり、吐いた物がマットと顔の間に挟まって呼吸を妨げてしまうケースもあるんです

赤ちゃんが寝返りを覚え始めたら、吐き戻しリスクを避ける為に下記の注意点を守りましょう。

【 吐き戻しリスクの回避法 】

  • おっぱいを飲んだ直後に1人で寝かせない
  • ゲップをして落ち着くまでママと一緒に過ごす

床に障害物を置かない

ねんね時期の卒業シグナルと呼ばれる通り、ねんね時期と寝返り時期では下記のような違いが見られます。

【 寝返りの効果 】

  • 格段に視野が広がり、気になる方角に進みたくなる
  • 行動範囲が広がり、届かなかった所に手が届く
しかも、手で掴んだモノはどんなモノでも口に入れたがるのが赤ちゃんの習性!まさかと思うようなモノを口に入れてしまうと、誤飲トラブルに繋がり兼ねません。

ベビーゲートなどで赤ちゃんが動けるスペースを限定し、口に入るような小さな物は内側に置かないように片付けておきましょう。

落下のリスク

ベビーベッドなど、床より高い所に赤ちゃんスペースを確保している家庭で多いのが落下のリスクです。

【 落下リスクの回避法 】

  • 高いところへ寝かせる時は、大人が側で見守る!
  • ベビーベッドの4面に柵を立てて置く!
  • ベビーベッドの下に柔らかいマットを敷いておく!

タオルケットを蹴飛ばしたりバンザイの姿勢で寝たり、意外と寝相が悪いのが赤ちゃんというモノ。

特に寝返りをマスターした赤ちゃんは、芸術的な寝相でママを驚かせる事も珍しくありません。

ベビーベッドの上でコロンと寝返りを打った拍子に落下して、硬い床に頭を打ちつけないように対策を講じておきましょう。

お座りが始まると寝返りしなくなるってホント?

生後7ヵ月頃にもなるとお座りができるようになり、離乳食のお世話も格段に楽になりますよね。

ところが、支えられずに自力で座っていられるようになると今まで出来ていた寝返りをしなくなった!と訴えるママも少なくありません。

発育が後退したかと焦るママも多いようですが心配ご無用!この現象は赤ちゃんがより発育した証しとも言えるんです。

【 座れるようになった赤ちゃんの変化 】

  • 手で支えながらバランスを取って座る
  • 支えなしでも座っていられるようになり、両手をフリーに使えるようになる
  • 両手で物を操作する事が出来るようになり、好奇心が高まる
  • うつ伏せや仰向けで寝ているより、座っている方が楽しくなる

上記の情報から、寝返りが出来なくなったと言うよりは寝返りをする機会が少なくなったと!と推察できますね。

「やまだリハビリテーションらぼ」を運営する作業療法士の山田さんによると、お座りが出来るようになる時期はオモチャに興味を持つ時期とも重なっており、ねんねよりお座りの方を好むようになると解説されています。

右もしくは左からしか寝返りしない時は?

厚生労働省が行っている全国調査では、どちらか一方だけでも寝返りが出来ていると判定されます。

ですが、いつも同じ方向から寝返りする赤ちゃんを見ていると、「反対側は何か問題があるのでは?」と不安になりますよね。

実は、片側からしか寝返りしない赤ちゃんは意外と多く、特にねんねの時に向き癖があった赤ちゃんは、得意な方向からしか寝返りしない傾向があると言われているんです。

いずれは反対側からも寝返り出来るようになりますが、下記のような方法で早めに左右差を解消してあげましょう。

【 左右差を解消する方法 】

  • 苦手な方向から声を掛けてあげる
  • 苦手な方向にオモチャをかざし、赤ちゃんの興味を惹きつける
  • 苦手な方向に腕が伸びてきたら、背中やお尻に手を添えて寝返りを助けてあげる

ポイントは、赤ちゃんが触れそうで触れない距離にオモチャをかざす事!何とか手に取ろうと腕を伸ばしてきた時がチャンスですよ。

首が座る前の寝返りは危険!?

お腹と腰を浮かせながら何とか寝返りしようともがいている赤ちゃんの姿は、思わずクスっと笑いたくなる反面、危なっかしくもありますよね。

特に、まだ首が座っていない時期なら尚更!「止めさせた方が良いのでは?」と思うママも多いでしょう。

ですが、埼玉県立 小児医療センターの質問コーナーでは、首が座る前に寝返り出来るようになる赤ちゃんも多いと解説されています。

まだ首が座っていない赤ちゃんが寝返りしようと頑張っている時は、下記のようにサポートしてあげましょう。

【 首すわり前の寝返りサポート 】

  • 本人の意志を尊重し、赤ちゃんのタイミングに合わせてママやパパが手伝ってあげる
  • 首がしっかりするように「うつ伏せ」や「縦抱っこ」の練習をする

首をしっかりさせるには、下記の練習方法が効果的ですよ。

【 うつぶせ体操 】

  • ステップ1:ママがソファーに座る
  • ステップ2:右膝に胸、左膝に太ももが乗るように赤ちゃんをうつ伏せにして寝かせる
  • ステップ3:赤ちゃんが海老反りしないように、左手で赤ちゃんの太もも裏を押さえる
  • ステップ4:水平だと頭を上げにくいので、ママの右膝を少し高くする
  • ステップ5:赤ちゃんが頭を起こしやすい高さに調節する
うつ伏せから上体や頭部を起こす練習は、首すわりを早める為にも効果的!格段に抱っこがしやすくなって、寝返りも促してくれるんです。

ちなみに、ママが一緒なら床やベッドの上で練習させてもOK!頭が起こしやすいように、胸の下にロール状に丸めたタオルを入れあげましょう。

【 縦抱っこ体操 】

  • ステップ1:ママと赤ちゃんが同じ方向を向くように縦抱っこする
  • ステップ2:赤ちゃんの脇から片手を入れて胸を、もう片方の手で下からお尻を支える
  • ステップ3:赤ちゃんの後頭部とママの胸をピッタリ密着させる
  • ステップ4:ママの上半身を少し前に傾けて、ママの胸から赤ちゃんの後頭部を離す

赤ちゃんが横を向いている時はNG!しっかり正面を向いているのを確認してから上半身を前に倒しましょう。

寝返りは個人差があって当然!

寝返りやお座りなどの運動機能は、赤ちゃんの成長が目に見える形で実感できる貴重な瞬間ですよね。

同じ月齢の赤ちゃんと比べて発達が遅れていると無性に落ち込んでみたり、逆に一番乗りだと内心「勝った!」とガッツポーズを取ってみたり・・一喜一憂するのが親心というモノ。

最近では「寝返りクラス」を設けている小児科も増えているようですが、赤ちゃんの発育を型にハメる事はできません。

性格に個性があるように、運動機能の発達ペースにも個人差があるのは当然なんです。

数字やグラフとにらめっこしながら神経質になるよりも、ゆったり構えて赤ちゃんの成長を見守ってあげたいですね。

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