ベビーカーで電車に乗る時に気をつけたい事と、鉄道会社の取り決め

ベビーカーで電車に乗る時に気をつけたい事と、鉄道会社の取り決め
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お子さんをベビーカーに乗せたまま電車に乗せようと思った時、周りの人に迷惑をかけないか、赤ちゃんの安全を守れるかなど、多くのお母さんが不安に思うと言います。

とはいえ、都心にお住まいで車が無いのにお子さんと遠くに出掛けなければいけない用事があるなどの理由で、どうしてもベビーカーで電車に乗らなければいけないこともあるでしょう。そんな時、事前に注意点を知っておけば、不安を和らげることができますよね。

そこで今回は、ベビーカーで電車に乗る時に気をつけたいことについて、まとめてご紹介します。

ベビーカーで電車に乗ってもOK!ベビーカーマークがあるとより安心

お子さんをベビーカーに乗せたまま電車に乗せている人を見かけることは普通になってきていますが、ベビーカーを畳まないで電車に乗ることをマナー違反なのではないかと捉える人もいるようです。

そこで、不安に思わずにベビーカーで電車に乗れるように、ベビーカーに関する取り決めについて見てみましょう。

国土交通省がベビーカーを利用しやすくする取り組みをしています

国土交通省は、公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会という名称の協議会を設置しており、さらに公共交通機関などでベビーカーを利用しやすい状況を作るための環境を整備することを目指しています。

ということは、ベビーカーを公共交通機関に乗せることには問題が無いということになりますね。

その説明によると、公共交通機関などでベビーカーを利用しやすくするためには、以下のことが求められると言います。

  • ベビーカーを利用する人のマナーが向上すること
  • ベビーカーを利用しない人が利用する人を理解し協力すること

つまり、お互いに相手の立場を思いやることが大切なんですね。

それでは、いくつかの鉄道会社を例に挙げて、ベビーカーの利用に関してどのように取り決めているかを確認していきましょう。

JR東日本の場合

JR東日本の場合、公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会に賛同していることを明記しており、ベビーカーで以下のことができるとポスターを掲示して案内するなどのベビーカーキャンペーンを行っています。

  • 折りたたむことなくベビーカーを電車に乗せられる
  • エレベーターを優先的に使える

また、そのポスターの中で、ベビーカーを利用しない乗客に、乗車や降車に時間がかかることやスペースを広めに利用することなどへの理解も求めています。逆に、ベビーカーを押している人に対しては、ベビーカーの操作に気をつけることをお願いしています。

JR東日本をはじめとして、ベビーカーマークというマークを掲示している鉄道会社もがあります。このマークがある場所は、ベビーカーを安心して使用できる場所であること示していて、以下のような施設があります。
  • エレベーター
  • 車両内のスペース

逆に、エスカレーターなど危険な場所には、ベビーカー使用禁止マークが掲示されています。

JR西日本やJR九州なども、同様の対応をしています。

東京メトロの場合

東京メトロの場合、駅で配布している冊子や公式ホームページ内で、ベビーカーと一緒に乗る場合についての案内をしていて、その中で以下のことを明記しています。

  • 折りたたむことなくベビーカーを電車に乗せられる
  • ベビーカーマークがついた多目的スペースが車両内にある
  • エレベータールートが案内されている
  • 多機能トイレを活用するよう案内されている

やはり、ベビーカーで乗車する人に配慮していることがわかります。

また、この記事を書いた時点で、東京メトロではベビーカーを利用する人向けのサービスである、ベビーメトロというスマホによるサービスの実証実験を行っています。例えば、エレベーターのみを使って移動できるルートを表示したり、乗り換えがしやすい乗車位置を表示したりといったサービスなどがあります。

現段階では実証実験となっていますが、今後サービスについての検討を行うことを案内しています。サービスがどのような形で実施されるかは現段階ではわかりませんが、ベビーカーを利用する人にとってより便利なようにと考えられていることは確かですね。

気になる場合は利用する鉄道会社の情報をチェックしてみよう

以上のように、国土交通所がベビーカーで電車を利用しやすくするような取り組みをしていますし、また鉄道会社の中にはベビーカーを電車に乗せる人に配慮しているところもあることがわかります。

そのため、不安に思わずに電車にベビーカーを乗せることを考えたいところですね。

とはいえ、ベビーカーマークが貼られていない電車があることもまた事実です。そのため、気がかりであれば、利用する鉄道会社の情報をチェックしたり、ベビーカーマークがあるかを確認したりすると、より安心して電車を利用することができます。

電車には危険も!お子さんを安全に乗せるために知っておきたい事

ベビーカーで電車に乗ること自体に問題はありませんが、ベビーカーで電車に乗る時には危険もあります。

そこで、お子さんを安全に電車に乗せるために知っておきたい事について、ご紹介します。

急ぐと危険!余裕を持ったお出かけを

まず気をつけたいのが、電車に乗る時には時間に余裕を持って出かけるということです。

ベビーカーをエスカレーターに乗せることは、転倒などの原因となりとても危険です。そのため、ベビーカーで電車に乗る時にはエレベーターがあるルートを通って移動することになりますが、そのルートは最短ルートにならないこともあります。

さらに、ベビーカーを押していると人がたくさんいる場所を通るのが難しいこともありますよね。エレベーターが混んでいて、すぐに乗れない可能性もあります。

すると、今まで一人で出かけていた時よりも時間がかかることも考えられます。電車は時間になると発車するので、時間が近付くとつい急ぎたくなるかもしれませんが、急ぐと怪我をしたり事故が起きたりしやすくなります。

そのため、急がなくてすむように、早めに出かけることを心がけたいところです。

ホームでの事故にも注意!ストッパーをかけるなど対策を

次に、電車を待っている間から、電車に乗るまでの危険を避ける方法について確認しましょう。

  • 傾斜していることもあるのでホームではストッパーをかける
  • ベビーカーから手を離さない
  • ベビーカーを線路と平行になるように停める
  • 駆け込み乗車はしない
  • 電車に乗り降りする時は電車とホームの隙間に注意する
  • 乗る時はベビーカーが先、降りる時はベビーカーが後

ホームには、傾斜している場所もあります。そのため、ベビーカーのストッパーを掛けておく必要がありますし、またベビーカーから手を離さないようにもしましょう。手を離していると、誰かがベビーカーに当たって動いてしまうといったこともあるので、そういった意味でもしっかり持っておきましょう。

ベビーカーを線路と平行になるように停めるという対策も、ホームに落ちないようにするために有効です。万が一のことがあった場合は、非常停止ボタンを押しましょう。

それから、駆け込み乗車は通常でも危険ですが、ベビーカーごととなるとさらに危険です。

歩いて電車に乗る場合、電車とホームに隙間があってもそれ程気にならないかもしれませんが、ベビーカーの場合車輪がはまることも考えられます。そのため、電車に乗り降りする時には隙間に注意しましょう。

乗る時はベビーカーを先に電車に乗せ、降りるときはベビーカーを押す人が先に降りて後ろ向きに降ろすようにすると、お子さんが落ちにくくなります。もちろん、シートベルトはきちんと締めておきましょう。

電車に乗ってからもストッパーをかけるなどの工夫を!

電車に乗ってしまえば安心というわけではなく、電車に乗ってからもお子さんを守るための工夫が大切です。

  • シートベルトを忘れずに締める
  • ストッパーをかける
  • 両手はあけた状態にする

ベビーカーのシートベルトをかけ忘れると、お子さんが揺れなどの影響で落ちてしまうことも考えられます。また、電車は揺れるため、ベビーカーが動き出すこともあるので、ホームにいる時と同様ストッパーをかけましょう。

さらに、何かあった時に手が出せない状態では困りますよね。

そのため、荷物はリュックにまとめるなどしておいて、両手はあけた状態にしておくとさらに安心です。

ベビーカーを利用する人が守りたいマナーとは?確認しよう

国土交通省も指摘しているように、公共交通機関などでベビーカーを利用しやすくするためには、ベビーカーを利用しない人が利用する人を理解し協力することと共に、ベビーカーを利用する人のマナーが向上することも求められます。

では、ベビーカーを利用する人が守りたいマナーとはどのようなものなのでしょうか。確認しましょう。

周りの人への配慮や感謝の気持ちを忘れずに

国土交通省のホットラインに寄せられた意見によると、ベビーカーで電車を利用する人の中に以下のような行動が見られることが指摘されています。

  • スマホ・携帯を操作しながらベビーカーを利用している
  • ベビーカーを押しながら勢いよく電車に乗り込む
  • ベビーカーでぶつかられて靴に傷がついた経験がある
  • ベビーカーでぶつかっても謝らない
  • 子どもが乗っていないのにベビーカーをたたまない
  • 子どもがいるのだから当然という態度でいることが気になる

こういった意見を見てみると、ベビーカーそのものを邪魔だと思っているわけではなく、ベビーカーを押している親御さんの行動に対する不満を持っている人もいることがわかりますね。

確かに、スマホや携帯を操作しながらのベビーカーの利用や、勢いよく電車に乗り込む行動などは、周りの人にとってとても危険で迷惑な行為です。気をつけているつもりでもベビーカーでぶつかることがあるかもしれませんが、これらの行為をしているとぶつかる可能性が高くなってしまいます。

また、極力ぶつからないように気を配る必要がありますし、わざとではないにしろぶつかったことに気づいたら謝りたいところですよね。

お子さんが乗っているのならベビーカーを広げていても納得できるけれど、お子さんを抱っこ紐などで抱っこしているにもかかわらずベビーカーを広げたままにしていると、迷惑に感じるという人もいます。

ベビーカーで電車に乗ると、どうしてもスペースを多く使うことは確かです。そのため、周りの人が配慮してくれているということを感じながら利用できるといいのですが、そうではなく当然という態度でいることも、周りの人にいい印象を与えない可能性が高いと言えます。

ベビーカーに対して配慮してもらっている分、ベビーカーを利用している人も周りの人への配慮や感謝の気持ちを忘れないようにしたいですね。

可能な限り満員電車に乗るのは避けよう

可能な限り満員電車に乗ることを避けるのも、マナーの一つです。

満員電車は、ただでさえ人がたくさん乗っていて、少しでもスペースが欲しいところです。そこにベビーカーが乗ると、余計に狭くなってしまいますし、場合によってはその電車に乗れない人が出てくる可能性もあります。

さらに、ベビーカーを満員電車に乗せると、周りの人に迷惑がかかることだけではなく、お子さんが危険な目に遭う可能性があることも指摘されています。

満員電車だと、人に押されてよろけてしまうこともよくありますが、ベビーカーの上には空間ができているので、押された人がそこに倒れ込んでしまうことも十分に考えられます。すると、お子さんの上に大人が倒れることになってしまいますよね。

鞄や傘など、乗客が手に持っているものが当たってしまう可能性も高まりますので、どうしてもその時間の電車に乗らなければいけない用事がある時以外は、混雑しない時間に電車に乗ることも考えましょう。

理由があって混雑した電車に乗らなければいけない時は、大変ではありますがお子さんは抱っこ紐などで抱っこし、ベビーカーをたたんだ状態で乗車することも検討しましょう。

ベビーカーを乗せる位置にも配慮を

ベビーカーを通路の真ん中に停めると、通る人の妨げになってしまいますよね。そのため、ベビーカーはできるだけ端の方に停めるようにしましょう。

ベビーカーマークがある場所なら、安心して置けます。ただし、ベビーカーマークがある場所は他にも車いすの方などが利用している可能性もありますので、譲り合いの気持ちを忘れないようにしたいですね。

また、ベビーカーに乗っているお子さんの靴が当たって乗客の服や鞄などを汚してしまうこともあります。そのため、電車に乗る前にお子さんの靴は脱がせておくと安心です。

それから、ホットラインに寄せられた意見の中には、ベビーカーが大きすぎることを指摘する声もありました。そのため、電車に乗せることを想定しているのなら、あらかじめコンパクトなタイプを購入しておくとより安心です。

1か月から乗せられる商品の中にもコンパクトなタイプのものがありますので、そういった商品の購入を検討しておくといいですね。また、乗せられる月齢になっていれば、コンパクトなB型ベビーカーを活用する方法もあります。

お子さんが泣いた時には対処しようとする気持ちを持とう

電車に乗っていると、お子さんが泣いてしまうことがあります。

お子さんの泣き声を気にする人も、中にはいます。そのため、お子さんが泣きだしたら、あやす・抱っこするなどの対処をしましょう。

また、事前に以下のようなものを電車に持ちこんでおくと、それで泣きやんでくれる可能性もあります。

  • おやつや飲み物
  • お気に入りのおもちゃ(音が出ないもの)
  • おしゃぶり
とはいえ、お子さんが泣くのをどうやっても止められないこともありますよね。そのような場合でも、一緒に居る人が泣きやませようと対処していることがわかれば、それでいいという人も多いものです。要は、泣かせっぱなしでも気にしないことがマナー違反だということですね。

どうしても泣きやまないお子さんにお母さんも疲れてしまったというような場合は、途中下車して気分を変えたりお子さんの授乳やおむつ交換などのお世話をしたりすることで、解決できる場合もあります。

特急や新幹線ではベビーカーをたたむのがマナー

特急列車や新幹線を使う場合は、ベビーカーを畳んでお子さんは膝に抱っこして乗るのがマナーです。ベビーカーは、車両の最後部にあるスペースに置くようにしましょう。

また、JRの場合を例に挙げると、各車両の一番前の席はスペースが他の席と比べて広くなっているそうなので、きっぷを購入する時にベビーカーを置きたい事を伝えると、その席が購入できる可能性もあります。

ベビーカーで電車に乗る時はお子さんと周りへの配慮を忘れずに

国土交通省がより利用しやすい環境づくりに取り組んでいることからもわかるように、ベビーカーを電車に乗せること自体はマナー違反ではありません。とはいえ、どうしてもスペースを取ってしまうことは事実なので、マナーを守らずに乗っていると、周りの人からの理解を得にくいことは確かです。

そこで、ベビーカーで電車に乗る時は、周りへの配慮を忘れないようにしましょう。合わせて、普段とは違う環境でベビーカーを使うので、お子さんが安全に利用できるために、お子さんへの配慮も大切です。

必要な気配りをしながら、お子さんとの電車でのお出かけを楽しめるといいですね!

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