おしゃぶりを使うと歯並びが悪くなるって本当?適切な使い方と止め時

おしゃぶりを使うと歯並びが悪くなるって本当?適切な使い方と止め時
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おしゃぶりは、泣いている赤ちゃんを落ち着かせる便利な育児用品ですが、いつまでも、使用を続けていると、乳歯や永久歯の歯並びに異常を起こすことがわかっています。

鼻呼吸を促すと言われていますが、学問的にははっきりとされていません。かみ合わせ異常は口腔機能だけでなく、体の発達にも影響を及ぼします。おしゃぶりの利点・欠点を知って、適切な使い方をしましょう。

乳歯のかみ合わせ異常、使う時の注意点、使用する時期や卒業する時期の目安についてご紹介します。

おしゃぶりを適切に使いましょう

赤ちゃんが大好きなおしゃぶり。

赤ちゃんが指しゃぶりやおしゃぶりをするのは、おっぱいに反射的に吸い付く自然な生理現象です。

大泣きしていた赤ちゃんがおしゃぶりをくわえるとピタリと泣きやんで、ほっとした経験をしたお母さんも多いことでしょう。

おしゃぶりは、便利な育児用品ですが、赤ちゃんの歯並びに悪影響を及ぼす可能性があることがわかっています。

一方で、鼻呼吸や顎の発達を促す、といわれていますが、学問的には明らかにされていません。

おしゃぶりを適切に使うために、おしゃぶりと歯並びの関係を知っておきましょう。

乳歯の生え方の順番

指しゃぶりやおしゃぶりをしていると、指で前歯を押す力と、吸う力を長くかけることにより、歯並びの異常を起こす可能性があるため、使用する時期に注意が必要です。
乳歯が生える時期をみていきましょう。

一般的に赤ちゃんの歯が生え始める時期は生後3ヶ月から12ヶ月の間です。
乳歯は全部で20本あり、生える時期には個人差がありますが、消化器官がミルク以外の食べ物を消化できる準備が整うと歯が生え始めるのです。

多くの場合、初めに生えるのは下の前歯(乳中切歯)です。
そして続いて、上の前歯が生えてきます。
次に、その隣の乳側切歯が生後9ヶ月から1歳4ヶ月の間に生えてきます。
続いて犬歯がおよそ2歳前に生えます。
最後に生えるのは乳臼歯で、3歳になる前後くらいに生えてきます。
このようにして、多くの子どもたちは、3歳になるまでに20本の乳歯が生えそろいます。

おしゃぶりが歯並びに及ぼす影響

おしゃぶりを使用している子どもは、使用していない子どもと比べて、かみ合わせ異常の発現率が極めて高いことがわかっています。

この傾向は2歳までにおしゃぶりを止めるとかみ合わせの異常は治りやすいといわれていますが、乳歯が生え揃う2歳半、さらに3歳過ぎまで使用していると噛み合わせの異常が残りやすくなってしまいます。

おしゃぶりを使用する場合は、2歳半までに止めるよう心がけましょう。

おしゃぶりが影響するかみ合わせの異常

おしゃぶりが影響するかみ合わせの異常を詳しくみていきましょう。

  • 上顎前突(じょうがくぜんとつ):上の前歯が下の前歯よりも著しく前に出ている状態です。
  • 開咬(かいこう):上下の前歯や奥歯がかみ合わずに、歯の間に空間ができている状態です。
  • 乳臼歯交差咬合(にゅうきゅうしこうさこうごう):上下の歯が縦にかみ合わず、下顎が横にずれている状態です。

歯並びが悪くなると顎や永久歯にまで影響が及びます

歯は上下にかみ合わさることで、食べ物をかみ切ったり、明確な発音をすることができます。

乳歯の歯並びが悪くなると、それらが適切にできないだけでなく、顎や顔貌の発達にまで影響を及ぼすのです。

乳歯のかみ合わせ異常による影響をみていきましょう。

  • 食べ物がかみきりにくい
  • 歯が合わさらないため、食べ物をかみ切ったり、かみ潰すことが難しくなります。

  • 口の中が乾燥しやすい
  • 口が開いたままの状態になるため、口の中が乾燥しやすくなり、風邪をひきやすくなったり歯周病になりやすくなります。

  • 発音が不明瞭になる
  • 歯が合わさらないため隙間ができ、発音が不明瞭になります。

  • 永久歯の歯並びにも影響がある
  • 永久歯は、乳歯の生えている位置を目安に生えてきます。
    乳歯の歯並びが悪いと、生える隙間をなくした永久歯が別の場所に生えてきたり、周りの永久歯が傾いてくるなど、歯並びやかみ合わせが悪くなってしまいます。

  • あごや顔の形の発育に影響する
  • 食べ物をよく噛むと、顔の筋肉が鍛えられ、骨が丈夫になります。
    噛む回数が少ないと、これらの発達が遅れる可能性があります。

  • 脳の発達に影響する
  • 「噛む」刺激は、歯のセンサーを通して脳に刺激を送り、脳細胞を活性化させます。
    乳幼児期は、脳が著しく発達する時期なので、「噛む」刺激は、脳の発達に大切な刺激なのです。

  • むし歯や歯周病になりやすい
  • 食べ物が歯の間に挟まったり、食べかすが残りやすいため、むし歯や歯周病になりやすくなります。

  • 運動能力の低下
  • かみ合わせのバランスが悪いと顔の筋肉のバランスも悪くなり、体全体の筋肉のゆがみを招きます。
    人は、力を込めるとき、歯を食いしばって力を出します。
    歯がかみ合わさらないと力が入れることができません。
    これらのことから、歯並びは運動能力の低下につながると考えられています。

  • 口腔機能の発達が遅れる
  • 乳幼児期は食事を通して、舌の運動や味覚の発達、咀嚼することを覚える大切な時期です。
    これらの口腔機能の発達は口の使い方に影響するため、歯並びが悪いと、舌をうまく使えず食べこぼしが多くなる、食事に時間がかかる、好き嫌いが出るなどの影響が考えられます。

    乳歯のかみ合わせの異常が永久歯に及ぶと、治療が難しくなったり期間が長くなってしまいます。

    おしゃぶりの利点と欠点

    おしゃぶりは、便利な育児用品ですが、賛否両論があるため使うことを迷われるお母さんも多いことでしょう。
    適切な使い方を心がけるために、利点と欠点を知っておきましょう。

    おしゃぶりの利点

    • 赤ちゃんの精神的安定
    • 簡単に泣き止む
    • 静かになる
    • 入眠がスムース
    • 母親の子育てのストレスが減る
    • おしゃぶりの欠点

      • 習慣になりやすい
      • 長期間使用すると噛み合わせが悪くなる
      • 赤ちゃんが泣いている理由を考えないで使用しがちになる
      • ことば掛けやスキンシップが減る
      • 赤ちゃんの発語の機会が減る
      • 赤ちゃんは、生後半年くらいになると、なんでも口へ持っていってしゃぶるという行為を始めます。これは、様々な物の形や味を確認する共に、目と手の運動の学習でもある大切な発達経過のひとつです。

        おしゃぶりを常に口にくわえていると、赤ちゃんは発達に必要なこのような行為をすることができず、また、声を出すことも妨げられます。

        発語やことばを覚える1歳過ぎになったら、長時間使用しないようにし、おしゃぶりに頼りすぎないよう気をつけてあげましょう。

        おしゃぶりを卒業する方法

        おしゃぶりを外せない子どもの大きな要素はストレスや寂しさといった精神的な要素が大きいと言われていますが、その原因は家の中だけとは限りません。

        保育園や遊びの広場で、いつもおもちゃを他の子に取られるが何も言えない等のストレスも原因になりえます。
        まず、その原因を考えてみましょう。

        • スキンシップをふやす
        • スキンシップをふやすことで、気持ちを安心させてあげましょう。

        • 外遊びをふやす
        • 外遊びで体をよく動かしましょう。
          遊び疲れて、おしゃぶりを使う間もなく寝る習慣をつけましょう。

        • 話しをする
        • 子どもは、私たちが思っている以上によく話を理解しています。
          何度も、話をして言い聞かせることが大切です。

        • 小児科や小児歯科で相談する
        • なかなか、おしゃぶりから卒業できない時は、小児科や小児歯科で相談してみましょう。

          子どもが大好きな物から卒業する為には、時間が必要です。
          心の整理がつくまで、時間をかけて見守ってあげましょう。

          大切なのは、おしゃぶりを卒業する時期

          どんな物にでも良い面と悪い面があります。
          おしゃぶりのメリット・デメリットを理解し、赤ちゃんとお母さん自身の必要性を考えてみましょう。

          4歳をすぎても、おしゃぶりから卒業できない場合は、心理的な面を考慮し、小児科や小児歯科に相談することをお勧めします。

          おしゃぶりを使うことは悪いことではありません。
          赤ちゃんのご機嫌がよくなって、お母さんも安心できるならうまく利用したいものです。

          ポイントは、おしゃぶりをやめる時期です。
          おしゃぶりにばかり頼りすぎないよう気を付けましょう。

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