赤ちゃんの快適な夏の過ごし方!厳しい暑さから守るために出来ること

赤ちゃんの快適な夏の過ごし方!厳しい暑さから守るために出来ること
  • Twitter
  • hatena
  • facebook

日本の夏は、一昔前に比べて格段に高温多湿になっていますよね。

小さな赤ちゃんを育てているママにとって、実に悩ましい季節と言えるでしょう。

特に、初めての夏を向かえる赤ちゃんが居る家庭では、

  • 赤ちゃんにエアコンを使ってもイイの?
  • 夏の暑い日でも、お風呂に入れた方がイイの?
  • オムツだけで寝かせてもイイの?

などなど・・悩み事は尽きません。

最近では、小児科のHPで赤ちゃん向けの夏の過ごし方をアドバイスしているケースをよく見かけるようになりました。

それだけ、夏の暑さ対策に関心を寄せているママが多いという事なのでしょう。

厳しい暑さや重苦しい湿度、照りつける紫外線や窓から入ってくる虫などから赤ちゃんを守ってあげるのも、ママの大切な役目!

赤ちゃんが快適な夏を過ごすには、どんな対策が有効なのでしょうか?

お家での過ごし方!

赤ちゃんが最も長い時間を過ごすお家だからこそ、快適な環境を整えてあげたいですよね。

まずは、赤ちゃんにとって心地よい「室温」と「湿度」について詳しく見ていきましょう。

赤ちゃんが快適に過ごせる室温は?

最近では、多くの小児科が子育て中のママさんに向けて、赤ちゃんが快適に過ごせる夏の室温についてアドバイスを発信しています。

ですが、良く見ると小児科によって多少の違いが見受けられ、迷ってしまうママさんも少なくありません。

【 赤ちゃんにとっての快適な夏の室温 】

  • いまいずみ小児科(群馬県):25℃~28℃が理想的
  • 社会福祉法人 陽光福祉会(東京都):20℃~25℃くらいが適温
  • すずき小児科(北海道):19℃~24℃くらいが良い

一口に夏の室温と言っても、地域の特長やその日の気温によって状況は様々ですから、理想的な室温に違いがあるのも当然かもしれませんね。

「一体、何度にしたらいいの?」と迷った時は、その日の最高気温に合わせて調節してあげましょう。

【 最高気温に合わせた室温 】

  • 夏日(最高気温が25℃以上30℃以下):外気温との温度差を5度以内にする
  • 真夏日(最高気温が30℃以上35℃以下):平均的な21℃~26℃を目安にする
  • 猛暑日(最高気温が35℃以上):平均的な21℃~26℃を目安にする

暑さが厳しい真夏日や猛暑日は、外気温との温度差にこだわらず体感温度を優先してあげましょう。

赤ちゃんが快適に過ごせる湿度は?

湿度が重要なのは乾燥する冬だけでしょ!なんて思っていませんか?

実は、大人の1/2程度の厚みしかない赤ちゃんの皮膚は、夏でも乾燥してしまうんです!

エアコンの冷房や紫外線によるダメージなど、赤ちゃんを取り巻く夏の環境にも乾燥肌の要因は潜んでいます。

赤ちゃんに特別な肌トラブルが無くても、50%~60%程度の十分な湿度を保てるようにしてあげましょう。

但し、加湿器を使用する場合は、こまめなお手入れが不可欠です。

お手入れが行き届いてない加湿器を使用していると、空気中に細菌が放出されてしまいます。

逆に、高温多湿の室内環境も赤ちゃんには良くありませんので、湿度が60%を超える日には除湿を心掛けて空気を乾燥させてあげましょう。

日本の夏は高温多湿ですから、湿度を調節してあげるだけでも格段に涼しく感じられますよ。

赤ちゃんにエアコンってあり?

「暑さは何とかしたいけど、赤ちゃんにエアコンって使ってイイの?」と、疑問に思っているママさんも多いようです。

そもそも、赤ちゃんが居る部屋でエアコンを使っても良いのでしょうか?

エアコンを使うと体温調節能力が育たないってホント?

昔から、赤ちゃんに対するエアコンの利用に懐疑的な話を聞きますよね。
その根拠となっているのは、下記の考え方が影響しているようです。

【 赤ちゃんの体温調節に関する迷信 】

  • 3歳までに汗をかく体験を積まないと、体内から熱を放出できなくなる!?
  • 快適な環境で育った赤ちゃんは、簡単に熱中症になる!?

確かに、上記のような考え方は一見もっともらしく聞こえるものの、医学生理学的な根拠に乏しいと指摘する医療関係者も少なくありません。

京都府にある禹小児こどもクリニックによると、体内の熱を放出する能力は3歳までに体験する発汗経験による影響よりも、むしろ自律神経全体の成長が重要だと指摘しています。

つまり、大人より暑さに対する適応性が劣っている赤ちゃんに対して、適度なエアコン使用は決して悪い事ではないのです!

日本の夏は、高温なのに加えて「湿度が高い」という特長が挙げられますが、湿度が高い環境では中々汗が蒸発しませんので、大人でも体温調節に苦心します。

熱中症などを避ける為にも、エアコンの冷房や除湿機能を上手く活用して快適な環境を整えてあげましょう。

エアコンを使う時の注意点!

赤ちゃんの居る部屋でエアコンの冷房を使用する場合は、下記のポイントが参考になりますよ。

【 失敗しないエアコンの使い方 】

  • エアコンと扇風機を併用して、室内の空気を循環させる。
  • 扇風機を併用する時は、赤ちゃんではなく壁や天井に向ける。
  • 赤ちゃんに冷風が直接当たらないように、エアコンの風向きを水平にする。
  • エアコンの常時使用を避け、一日に数回は窓を開けて自然な風にあてる。
  • 室内温度が適正かどうか確かめる時は、寝ている赤ちゃんの顔の周辺で確認する。
  • 冷気は下に溜まるので、ベッドより床に寝かせた方が冷える。

湿度の高い日本では、エアコンのフィルターにカビが発生する事も珍しくありません。

こまめにフィルターを掃除しておくのも重要ですよ!

夏場のお風呂はどうしたらイイの?

ただでさえ汗をかきやすい赤ちゃんは、夏になると一段と汗っかきになってしまいますよね。

そこで問題となるのがお風呂の入れ方でしょう。

赤ちゃんが暑がっている夏のお風呂は、どうしたら良いのでしょうか?

お風呂?それともシャワーだけでもOK?

赤ちゃんはとっても汗っかきですから「夏場のお風呂はどうしたらイイの?」と悩んでいるママさんも多いでしょう。

確かに産院で赤ちゃんを出産すると、ほとんどの人が入院中に沐浴の指導を受けますので、「赤ちゃんのお風呂=湯船」というイメージが定着していますよね。

ですが、暑さが厳しい汗ばむ夏に何度もお風呂に入れるのはとっても大変!ママだけでなく、赤ちゃんへの負担も少なくありません。

もし、赤ちゃんの首がすわっているなら「ぬる目のシャワー」で済ませるのも有効ですよ。

「えっ!赤ちゃんにシャワーって大丈夫なの?」と不安になるママさんも多いでしょうが、羊水の中で成長した赤ちゃんは顔に水がかかっても意外と平気なんですよ!

特に、赤ちゃんに湿疹や汗疹がある場合は、汗が乾くにつれて痒みが酷くなってしまう事も。

おでこや背中が汗だくになっているなら、乾いてしまう前にぬる目のシャワーで洗い流したり、濡れタオルで優しく拭き取ってあげましょう。

赤ちゃんの身体を洗う回数は?

ぬる目のシャワーで汗を洗い流すだけならともかく、赤ちゃんのデリケートなお肌に負荷をかけ過ぎるのは考え物です。

【 夏のお風呂ルール 】

  • 熱いお風呂(湯船):一日に1回だけ
  • 肌を乾燥させる石鹸やシャンプーの使用:一日に一回だけ

熱いお湯を張った湯船に浸かったり、石鹸やシャンプーを一日に何度も使用してしまうと、夏でも乾燥肌に成り兼ねませんので注意が必要です。

「家はベビー石鹸だから一日に何度使っても大丈夫!」と勘違いしている人も多いようですが、たとえ赤ちゃん専用であっても使い過ぎは禁物ですよ。

もちろん、シャワーやお風呂の後には全身の保湿も大切!

エアコンや紫外線などの影響を考えると、夏でも保湿するのが赤ちゃんスキンケアの基本です。

お風呂上りは、しっかり乾かして汗が引くのを待ってから、保湿系のローションやクリームを塗ってあげましょう。

寝る時はどうするの?夏の布団や服装のポイント!

寝苦しい夜が続く夏場は、赤ちゃんの寝具や服装についても悩みどころですよね。
暑くて苦しそうに見えたり、夜中の寝冷えが心配だったり・・。
一体、他のママたちはどんな工夫を取り入れているのでしょか?

夏の布団はどうするの?

汗っかきの赤ちゃんにとって、蒸し暑い夏の夜はとっても辛いモノ。

特に、湿度の高い寝苦しい夏の夜は、一晩でコップ3杯以上もの汗をかくと言われています。

だからと言って、一晩中エアコンを使用するのは不経済だし赤ちゃんへの影響も心配!と感じているママさんも多いでしょう。

赤ちゃんが平熱で室温が適温であれば、薄手で通気性の良いタオルケットやバスタオルなどを、一枚かけてあげるだけで十分ですよ。

もし、赤ちゃんが寝ている間にタオルケットを押し退けたとしても、乾いた肌着さえ着せておけば問題ありません。

一方、敷布団についてはどんな注意点があるのでしょうか?

【 夏に使う敷布団の選び方 】

  • 吸湿性の高い綿やガーゼ、キャメルなどの天然素材を選ぶ
  • 清潔に保てるように、自宅で洗濯できる素材を選ぶ
  • 赤ちゃんにとって、肌触りが良いモノを選ぶ

【 夏に効果的な裏ワザ 】

  • 敷布団の上にバスタオルを敷いてから、赤ちゃんを上に寝かせる
  • カビやダニ対策として、敷布団の下に除湿シートや吸湿パッドを敷いておく

大量に汗をかく夏場の就寝タイムは、想像以上に湿気が溜まってアレルギーの原因になる事も。

赤ちゃんの寝具は、通気性の良さと清潔に保てるかどうかがポイントになります。

寝る時の服装は?オムツだけじゃダメ?

赤ちゃんは、布団に入ってから2時間ほどの間に最も汗をかくと言われています。

蒸し暑いからといってオムツだけで寝かせるのはNG!必ず、薄手の肌着を着せてあげましょう。

赤ちゃんが布団に入って2時間ほど経ったら、

  • 眠っている間に、乾いた肌着に着替えさせる
  • あらかじめ背中に入れておいたタオルを抜き取ってあげる

などの工夫で、余分な湿気が取り除かれて快適に眠ってくれるでしょう。

寝冷えが気になる!という場合は、上下一体型の肌着や腹巻が付いたタイプもオススメですよ。

夏のお出掛け対策は?

お家の中だけで過ごしていた赤ちゃんも、次第に外出できるまでに成長していきます。

赤ちゃんと一緒のお出掛けタイムは、ママにとって楽しいひと時ではありますが、夏ならではの心配事も。

今回は、夏のお出掛けシーンの代表的な注意点についてご説明しましょう。

赤ちゃんの紫外線対策!

赤ちゃんのお肌は、皮膚のバリア機能である角質層が大人の1/3ほどしかありません。

その為、外からの刺激に敏感に反応してしまい、紫外線を長時間浴び続けると皮膚トラブルに進行してしまう事もあるんです。

また、真夏日や猛暑日など気温が高い日には、体内に熱がこもって熱中症になる事も。

とは言え、赤ちゃんを一人で留守番させる訳にはいきませんから、外出する時間帯や便利グッズを活用して紫外線をシャットアウトしてみてはいかがでしょうか?

【 赤ちゃんの紫外線対策 】

  • 早朝や夕方の涼しい時間を選んで外出する
  • 最も紫外線が強くなる、午前10時~午後2時までの外出を避ける
  • つばの大きな帽子を被せる
  • 通気性のいい素材の長袖や長ズボンを着せて、皮膚の露出を控える
  • ママが日傘をさす
  • 日陰を選んで歩く

最近では、ベビーカーに取り付ける「日傘スタンド」も販売されており、「これなら両手が使える!」とママに喜ばれているようです。

夏の赤ちゃんに日焼け止めは必要?

紫外線の影響は気にあるけれど、赤ちゃんの肌に日焼け止めを塗ってもイイの?と疑問に感じているママさんも多いでしょう。

バリア機能である角質層が薄い赤ちゃんの肌は、大人より格段に敏感です。

だからこそ紫外線対策が必要と警鐘を鳴らす皮膚科医もいれば、脆弱な肌に日焼け止めは必要ないと主張する小児科医も居ます。

つまり、赤ちゃんの日焼け止めは必要最低限に止め、紫外線を浴びない環境づくりを優先するべきなんです!

夏場に最も紫外線が強くなる午前10時~午後2時に外出しなければならない時は、赤ちゃん用の日焼け止めを選び、使用可能な月齢を確認してから塗ってあげましょう。

気を付けてあげたい夏の注意点!

環境の変化に対応するのが苦手な赤ちゃんにとって、夏のダメージは体調不良の原因に直結する事も珍しくありません。

ここからは、夏ならではの季節要因に関する注意点を取り上げてみましょう。

水分補給

夏場の赤ちゃんケアで気になるのが、水分不足による影響ですよね。

まずは、1日に必要な赤ちゃんの水分量を確認してみましょう。

【 1日に必要な水分量の目安(1㎏あたり) 】

  • 赤ちゃん:150ml
  • 幼児:100ml
  • 大人:50ml

上記のデータから、赤ちゃんが大人の3倍もの水分を必要としている事が分かりますね。

1日の必要水分量を算出する時は、「体重×150ml」と覚えておくと良いでしょう。

【 水分補給に適している飲み物 】

  • 湯冷まし
  • 煮出した麦茶
  • 煮出したほうじ茶

ちなみに、生後 6ヵ月くらいまでの赤ちゃんなら母乳やミルクを十分飲めていれば問題ありません。

【 水分補給に適さない飲み物 】

  • 乳幼児用イオン飲料
  • 100%果汁のジュース
  • 乳酸飲料

これらの飲料は、糖分の混入量が多く肥満や満腹感による食事への影響が問題視されています。

赤ちゃんに良かれと思って乳幼児用イオン飲料を購入している人も多いようですが、赤ちゃんの体液と同じ浸透圧に調整してあるものの、糖分の混入量が高いのが難点。

病気の時以外は、飲ませ過ぎに注意が必要です。

湿疹や汗疹ケア

気温だけでなく湿度も高い日本の夏には、汗をかいても乾きにくいという特長があります。

汗をかいた状態で赤ちゃんを放置しておくと、汗腺が詰まって湿疹や汗疹が発症してしまう事も珍しくありません。

【 お家で出来るスキンケア 】

  • エアコンや扇風機を活用した室温調節
  • こまめに着替えをさせて皮膚を清潔に保ってあげる
  • 保湿ケア

汗をかいた後にシャワーで洗い流すのは有効ですが、皮膚に汚れを残さないように1日1回はベビー石鹸などで洗ってあげましょう。

また、赤ちゃんに下記のような症状が見られる場合は、皮膚科か小児科の受診をオススメします。

【 受診すべきケース 】

  • 2日~3日経っても治らない
  • 痒がって機嫌が悪く、夜も眠れない
  • 患部が広がっている

病院で診察を受ける場合は、市販の塗り薬などを塗らずに清潔にした状態で受診しましょう。

熱中症による脱水症

体内に熱がこもりやすい赤ちゃんは、大人よりも熱中症になりやすいと言われています。

熱中症になると体内の水分が急激に減少しますが、その変化に適応できないと脱水症になってしまう事も。

下記のような症状が見られる場合は、脱水症を疑い水分を補給してあげましょう。

【 脱水症が疑われる症状 】

  • いつもより、おっしこの量が少ない
  • ご機嫌が悪くてぐずる
  • お肌が乾燥している

大人であれば、環境の変化に合わせて尿量を減らし脱水を防ぐ事ができますが、腎臓の機能が未熟な赤ちゃんには出来ません。

つまり、赤ちゃんの尿量が少ないという事は、尿量を調節して脱水を防いでいるのではなく、体内の熱によって水分が奪われている!と解釈すべきなんです。

【 今すぐ受診すべきケース 】

  • 水分を与えても飲もうとしない(飲めない)
  • 明らかにぐったりして、顔色が悪い

上記のような症状が見られる場合は、できるだけ早く小児科の診察を受けた方が安全です。

虫よけ対策

夏になると、虫刺されが気になりますよね。
ですが、大人だけで暮らしているならともかく、赤ちゃんが居る場合はどうしたら良いのでしょうか?

【 赤ちゃんルームで使えないアイテム 】

  • 殺虫剤
  • 蚊取り線香

どうしても殺虫剤を使いたい!という場合は、下記の手順を参考にして下さい。

【 殺虫剤の使い方 】

  1. 赤ちゃんを別の部屋に移動させる
  2. 窓を開けて換気しながら使う
  3. 使用後も、匂いが消えるまで換気を続ける
  4. 使用した場所は、残った薬品を濡れ雑巾で拭き取る
  5. 換気と掃除が完全に終わってから、赤ちゃんを入室させる

夏の虫よけ対策としては、殺虫剤や蚊取り線香よりも「蚊帳」の方がオススメですよ。

万全の対策で夏を満喫!

昔に比べて年々過ごし難くなっている日本の夏は、大人でもダウンするほどの高温多湿!

エアコンがなければ、まるでサウナのような劣悪な環境と言えるでしょう。

加えて住宅の構造も、一昔前と比べて格段に気密性が高く温かい反面、風通しが悪くなったという難点も。

だからこそ、赤ちゃんが快適な夏を過ごせるようにママさんが気配りしてあげたいですよね。

特に、赤ちゃんが初めての夏を向かえる場合は、本格的な夏が到来する前に必須アイテムを準備しておきましょう。

SNSでシェア
  • Twitter
  • hatena
  • facebook

こちらの記事もオススメです

ページ先頭に戻る