子供の耳垢の取り方!鼓膜や耳の中をキズ付けない安全な方法とは

子供の耳垢の取り方!鼓膜や耳の中をキズ付けない安全な方法とは
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乳幼児の耳垢の取り方について先輩ママに訊ねているママをよくみかけます。

耳には鼓膜がありますから、実際に取るとなるとママにとってはドキドキで勇気がいるものですよね。

そもそも大抵のこどもは耳掃除を嫌がります。嫌がるこどもを抑え込み、動くたびに叱りながら取るというパターンが多いのではないでしょうか。

しかし、嫌がるこどもを抑えつけながらの耳かきは「そこにあるのにこどもが動くから取れないっ!」なんてことが多発し、最後には逃げられてしまったり・・・。

最近、「耳垢は勝手に出てくるので耳掃除はしなくていい!」なんて話もちらほら聞きますが、なんだか信じていいのかいけないのかわかりませんよね。

そこで今回はそんな乳幼児の正しい耳垢の取り方と耳掃除に関係する耳の病気についてご紹介していきます。

1.耳垢が出来る仕組み

耳垢は耳の中の皮膚が古くなりはがれたものや皮膚からの分泌物、埃などからできている黄色の老廃物です。

耳垢には乾燥した乾型と湿った湿型の二種類があり、遺伝によって決まります。

日本人の70%から80%は乾型だと言われていて、70%の白人、黒人の人たちは湿型がだといわれています。

不思議ですよね。

欧米の人の耳掃除道具は綿棒、日本人は耳かきという習慣はこういったところからきているのでしょうね。

生まれてはじめての耳かきで赤ちゃんの耳から黒い耳垢が出てきてびっくりした経験があるママはいないでしょうか。

じつはこの赤ちゃんの耳から出てくる黒くて怪しい耳垢の正体は、なんとママのお腹の中にいた時の羊水がそのまま耳の中で耳垢になったものなのです。

もし、赤ちゃんから黒い耳垢がごっそり出て来てもあわてないでくださいね。

2.耳垢、または耳垢掃除が関係する病気

耳垢をとらないでいることでこどもがかかりやすくなってしまう病気と耳掃除をしすぎてかかりやすくなってしまう病気があります。

ここではその病気の症状と治療法についてご紹介していきますね。

耳垢塞栓

耳垢がつまった状態を耳垢塞栓と呼びます。耳垢があまりに溜まりすぎると穴をふさいでしまい難聴のような聞こえにくい状態になります。定期的な耳掃除は必要です。

外耳道炎

耳を掃除しすぎる為に外耳に炎症が起こる病気です。

耳掃除をしすぎてしまうと小さな傷が外耳道にでき、そこに細菌が入り込んで炎症をおこした状態を外耳道炎と呼びます。

外耳道炎の初期症状は主にかゆみと言われています。

かゆみを感じるとまた耳掃除をしてしまう、また傷が悪化してしまいかゆみが出る、そしてまた耳掃除をしてしまう、この繰り返しになってしまい悪化していきます。悪化した状態では傷口から膿が出ます。

恐ろしいことにこの膿が奥に入り込み悪性外耳道炎や肉芽性鼓膜炎という治療が難しい病気になる可能性もありますからかゆみがあれば早めの受診を心がけてください。

外傷性鼓膜穿孔

耳掃除中に兄弟がぶつかってきたなどということはよくありますが、実はこのようなことが原因で外傷性鼓膜穿孔、つまり鼓膜が破れるような事故が多発しています。

国民生活センターの発表によると2010年からの5年間の間に耳掃除中に耳に危害を負った件数が178件も寄せられたそうです。

外傷性鼓膜穿孔は、ずばり鼓膜が破れた状態のことを指し、鼓膜が破れると出血や激しい痛みといった症状が現れます。

状態によっては緊急手術が必要になりますので耳掃除中は周囲にペットや兄弟などがいない環境づくりを忘れないようにしましょう。

外耳道真菌症

耳掃除をしすぎると外耳に傷ができてしまいますが、そこに外部からの真菌(カビ)が繁殖してしまう病気です。

外耳道炎をこじらせてしまいこの外耳道真菌症になってしまうことも少なくありません。

耳の中にカビと聞くとぞっとしてしまいますが、本当に耳の穴にカビが生えるんです。怖いですよね。

外耳道真菌症になった場合、カビのようなふわふわとした耳垢が鼓膜をふさぎ耳が聞こえにくくなります。耳だれが出てくる場合もあります。

もし、家族の誰かがこの外耳道真菌症にかかっているならば同じ耳かきを介して菌がうつってしまうことがあります。

耳に異常を感じた場合、このような感染を防ぐために耳掃除にはなるべく綿棒を使用し、使用済みの綿棒はすぐに処分しましょう。

中耳炎

耳掃除のしすぎが直接中耳炎を引き起こすことはありません。

しかし、耳掃除のしすぎで外耳炎に炎症がおきるとそれが広がって中耳炎になることはあるそうです。

こどもによくみられる中耳炎は主に急性中耳炎、滲出性中耳炎の二つです。

急性中耳炎

乳幼児に特に多く、風邪や鼻炎によって鼻から入り込んだ細菌が中耳に感染しても起こります。急性中耳炎では鼓膜が腫れた状態になり発熱の症状があります。

痛みを感じることもこの症状の特徴でこどもが痛がって夜中に泣き出したりすることも珍しくありません。

治療方法はまず抗生物質による細菌感染症治療と痛みを和らげる治療が行われます。

炎症がひどい場合は鼓膜切開を行って中に溜まっている膿を出します。薬に耐性がある菌に感染した場合は、抗生物質の点滴が行われます。

滲出性中耳炎

幼児や高齢者に多くみられる病気です。

滲出性中耳炎の炎症は急性中耳炎のように痛がったり熱をだしたりといった症状はみられません。

中耳の部分に貯留液が溜まり音が伝わりにくくなりますので難聴のように音が聞こえにくいといったことがおこります。

おこさんが見ているテレビの音やおしゃべりの声自体が大きくなる、何度も聞き返すなどの様子がみられたらすぐに耳鼻科で診てもらいましょう。

症状が軽いから大丈夫よね。と放置しておくと、手術が必要なレベルの中耳炎にまで進行してしまう可能性があるので早めの受診を心がけましょう。

3.耳が聞こえにくい状態とこどもの発達への影響

3歳までは言葉を覚える大切な時期と言われていますので耳垢が溜まり音が鼓膜に正確に届かなかったり、耳掃除のしすぎが原因で耳が聞こえにくくなるとこどもの発話が遅れたりする危険性があります。

こどもは親や周囲の会話から言葉を学んでいきますが、耳垢がたまっているときちんと聞こえない為に学ぶこと自体がむずかしくなってしまうのです。

大人の指示に従うのが難しい

耳垢がこどもの発達に影響するのは言葉だけではありません。

耳垢のせいで言葉が聞こえにくいと、大人の指示、つまりママや先生の家庭や幼稚園での指示に他の子のように素早く従うことがむずかしくなります。

その様に大人のいうことを聞かない、指示通りに行動ができないとなると、大人のいうことや指示を聞けない子だというネガティブなイメージが定着しやすく、幼いこども自身のアイデンティティーを深く傷つけてしまうことは安易に想像がつきますよね。

4.正しいこどもの耳の掃除のしかた

耳かきをする深さは幼児で1.5㎝までがベストだそうで、中には1㎝までを推奨するお医者さんもいます。

回数は週に1回。

それ以上やってしまうと耳を傷つけたりしてしまったりうっかり耳垢を奥に押し込んでしまいこどもが聞こえにくくなる原因となりかねないので注意をしてくださいね。

こどもの耳掃除をするときは、耳かきよりもベビー綿棒などが良いでしょう。

ベビー綿棒にオイルをつけて1.5㎝くらいの場所をきれいにします。オイルをつけておくとかさついた耳垢でも取るときに痛みを感じにくいのでおすすめします。

それでもまだ大きな耳垢がありそうな場合や納得がいかない場合は耳鼻科で耳垢をとってもらいましょう。

我が家も月に一度耳鼻科で娘の耳掃除をお願いしています。

まだ小さいこどもは最初は嫌がりますが、なれてくれば大丈夫。自分から「そろそろ耳のおそうじしに病院にいきたい!」と言い出すようになりますよ。

5.綿棒や耳かき棒のおきっぱなしに要注意

みなさんは綿棒や耳かき棒をいつもはどこに置いているでしょうか。こどもの手の届くところに置いているママ、要注意です。

実は大人がなにげなく置いている耳垢棒や綿棒ですが、これがこどもにはとても危険な行為なんです。

こどもはよく大人のすることを真似しますよね。

ママのお料理をまねてみたり、パパの髭剃りをまねてみたりとものまねの達人でその姿はとてもかわいらしい。

早くママやパパのような大人になりたいという憧れと自分でできるところをみんなに見せたいという気持ちから親が見ていない隙に綿棒や耳かきを手に自分で耳掃除にチャレンジするこ、案外多いんです。

小さいこどもが自分の耳に棒状のものを入れる。ママならもうどうなるかおわかりですよね。深く差し込みすぎたり、耳にいれっぱなしで歩き回ったりと事故につながります。

こどもがまだ小さいうちは、綿棒や耳かきはこどもの手の届かないところにかならずしまうようにしてください。

いかがでしたでしょうか。今回は耳掃除の仕方とそれに関わる病気についてご紹介してきました。小さいこどもを抱えるママは

  • 耳そうじは週に一度、そうじするのは深さ1㎝くらいまで
  • 1㎝より先の耳掃除は耳鼻科に任せる
  • かゆみや聞こえにくさを訴えたらすぐ受診
  • 綿棒や耳かきはこどもの手の届かない場所に

この4つを必ず守るようにしましょう。

くれぐれも耳掃除のしすぎには注意しながらおこさんの大切な耳を守っていきましょう。

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