母乳育児のコツ!回数、間隔、授乳時間、母乳量を月齢別に解説

母乳育児のコツ!回数、間隔、授乳時間、母乳量を月齢別に解説
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母乳に勝るモノは無いと言いますが、実際に母乳だけで育てるのは簡単ではありません。

何時間おきに授乳したら良いのか、1回の授乳に何分くらい掛ければ良いのか悩ましい問題が次から次へと湧いてきて、いっそ人工ミルクに切り替えてしまおうか!なんてママも少なくありません。

そこで今回は、完全母乳を成功させたいママに向けて授乳回数や間隔、1回に掛かる時間や母乳量などを月齢別にまとめてみました。

回数や量を制限しない「自律哺乳」が基本!

育児書などには「3時間毎に1日8回」と記載されている事が多いようですが、これはあくまで人工ミルクの場合であって完全母乳に当てはまるとは限りません。

そもそも、母乳と人工ミルクは似て非なるモノなんです。

▼母乳

  • 前乳と後乳で母乳中に占める栄養価が違う
  • 飲めている量や摂取カロリーがハッキリしない
  • 哺乳量が分からない分、消化に掛かる時間が予測しづらい

▼人工ミルク

  • 人工ミルク中の栄養価が常に均一になっている
  • 量や摂取カロリーがハッキリしている
  • 消化に掛かる時間が予測しやすい

では、飲んでいる量やお腹が空くまでの時間が不明瞭な母乳だけで育てる場合は、何を基準に授乳させれば良いのでしょうか?

その答えは、赤ちゃんが飲みたい時に飲みたいだけ与える「自律哺乳」!おっぱいの回数や授乳間隔にこだわりすぎず、赤ちゃんの欲求に応じて飲ませてあげる育児法です。

但し、赤ちゃんが慢性的な病気を患っている場合は上限を設ける事もありますので、医師や助産師さんにアドバイスを求めてみましょう。

新生児の母乳育児ポイント!

赤ちゃん任せとも言える自律哺乳ですが、何かしらのヒントがないと心配になってしまいますよね。
特に新生児の頃は授乳のペースが確立されていない分、最も母乳不足が気になる時期と言われています。
思い込みでミルクを足してしまう前に、目安となる回数や授乳時間などを把握しておきましょう。

回数と授乳間隔の目安

まずは、母乳育児を目指すママに情報を発信している医療関係者の見解を見てみましょう。

【 1日あたりの回数と授乳間隔 】

  • 慶應義塾大学病院:回数=8~12回以上/授乳間隔=30分~2時間毎になることもある
  • 戸田千先生(産婦人科医):回数=8~15回くらい/授乳間隔=1.6~3時間ごと
  • 生馬医院(和歌山県):回数=退院当初は10~12回/授乳間隔=2~2.4時間ごと
  • 山本産婦人科(三重県):回数=10回以上/授乳間隔=2.4時間ごと
  • 富山市立富山市民病院:回数=7回/授乳間隔=約3.5時間ごと

医療関係者の間でも見解が統一されていないものの、おおよその平均値を出すと下記のようになります。

【 回数と授乳間隔の推奨値 】

  • 回数:1日あたり8~12回ほどが多数派だが、回数が増えても問題はない
  • 授乳間隔:30分~3.5時間毎と幅広いが、間隔が短くても問題はない
  • 最低条件:長くとも3~4時間以上は空けないようにする

但し、授乳間隔は電車の時刻表のように常に一定のスパンを維持している訳ではありません。

たとえ午前中には2時間空いたとしても夕方から夜にかけては1時間も保たない!というケースもありますので、授乳間隔よりも1日あたりの回数を重視しましょう。

ちなみに、1日あたり6回以下で4時間以上も授乳間隔が空いてしまうと、適切な体重増加が見込めないケースが多いと言われています。

赤ちゃんにとってはもちろん、母乳の分泌を維持する為にも頻回授乳が理想的ですよ。

哺乳量の目安

直接授乳をしていると、一体どれくらい飲めているのか気になりますよね。

まずは、1回あたりの哺乳量について医療関係者の見解を見てみましょう。

【 1回あたりの哺乳量 】

  • くらしげ小児科(山口県):1kgあたり約20ml
  • 山本産婦人科(三重県):生後10日までは10ml×生後日数が目安
  • 富山市立富山市民病院:生後2週間までは80ml、生後2~4週間までは100ml
  • 聖マリアンナ医科大学病院(神奈川県):生後1日で5~7ml、生後3日以降30~40ml

産まれて間もない頃は、あまりの少なさに不安を感じるママも多いでしょう。

ですが、この時期に分泌される初乳には多くの免疫物質が含まれているだけでなく、栄養価が高いのも特徴!たとえ少ない量でも確実に赤ちゃんの発育をサポートしてくれますし、繰り返し授乳すればするほど母乳の分泌も促進されるんです。

ちなみに、赤ちゃんがどれくらいの母乳を飲めば満足してくれるのかを知るには、日々大きく育つ胃の容量がヒントになりますよ。

【 胃の容量 】

  • 生後1日目:5~7ml/サクランボ1個分
  • 生後3日目:22~27ml/くるみ1個分
  • 生後1週間:45~60ml/アプリコット1個分
  • 生後1ヵ月:80~150ml/鶏卵1個分

1日に必要な母乳量は赤ちゃんの消化スピードや授乳回数によって異なりますが、下記の数値がおおよその目安となります。

【 1日あたりの哺乳量 】

  • くらしげ小児科(山口県):1kgあたり約150ml
  • 兵庫県医師会:生後1週間で400~500ml、生後1ヵ月で600~700ml
  • 富山市立富山市民病院:生後2週間までは560ml、生後2~4週間までは700ml

具体的にどれくらいの母乳が飲めているかを知りたい場合は、100g単位で計測できるスケールを使って授乳前と授乳後の体重から割り出してみましょう。

但し、新生児は授乳の度におしっこが出ますからその分を考慮して下さいね。

1回あたりの授乳時間

新生児の授乳で最も多くのママを悩ませているのが、1回あたりの授乳時間でしょう。

なぜなら、授乳リズムが整うまでにはある程度の時間が必要なのはもちろん、赤ちゃんなりの個性も影響しているからなんです。

【 授乳タイプ 】

  • たっぷり時間をかけてチビチビ飲むタイプ
  • ちょっと飲んだだけで、授乳中に眠くなっちゃうタイプ
  • 食欲旺盛で、あっという間に飲みきるタイプ

まだ満腹中枢が機能していない新生児は疲れや眠気によって授乳を終了しますので、体力によっても影響されるのでしょう。

【 授乳時間の目安 】

  • 片村クリニック(大阪府):母乳の出が良好=約15分/母乳の出が悪い=20~30分
  • 山中たつる小児科(北海道):約20分が一般的/分泌不足や哺乳力が弱い=30分以上
但し、30分以内という意見が多数派なのは事実ですが、新生児に限っては長くなっても不思議ではない!と主張する医療関係者も少なくありません。

新生児にとっての授乳は、空腹を満たしてくれるだけでなく乳房を吸う事で安心したいという欲求も同時に満たしてくれる特別な時間です。

逆に、授乳時間があまりにも短いと栄養価の低い前乳しか飲めず、脂肪が多くカロリーの高い後乳を飲む前に終了してしまうデメリットが指摘されています。

体重の増加が思わしくない場合は、後乳を飲ませる事で早期に栄養状態が改善されますよ。

【 授乳時間が長くなるメリット 】

  • 赤ちゃんの空腹も心も満たしてくれる!
  • 栄養価の高い後乳が哺乳できる!
  • 長くなるほど母乳の分泌量が増える!

生後1~4ヵ月の母乳育児ポイント!

ねんねと授乳ばかりを繰り返していた新生児も、生後1ヵ月を過ぎた頃から少しずつ起きていられる時間が長くなってきます。
消費エネルギーが増えた分だけ哺乳量も増加しますが、胃の容量が大きくなった分だけ授乳回数も減少するので、ママもやっと一息つける時期と言えるでしょう。

回数と授乳間隔の目安

生後1ヵ月以降も自律哺乳が基本となりますが、新生児時期の8~12回に比べるとかなり回数が少なくなりますよ。

【 1日あたりの回数と授乳間隔 】

  • 戸田千先生(産婦人科医):回数=5~10回くらい/授乳間隔=2.4~4.8時間ごと
  • 富山市立富山市民病院:回数=5~6回/授乳間隔=4~4.8時間ごと
  • たまひよ:生後2ヵ月以降は回数=6~8回くらい/授乳間隔=3~4時間ごと

上記の情報から、長くても5時間以上は空けないようにすべき!という事が分かりますね。

もちろん、生後1ヵ月を過ぎたからと言って急激に回数が減少する訳ではありません。

新生児時期の授乳回数からムリに減らそうとせず、あくまで赤ちゃんの反応に合わせてあげましょう。

哺乳量の目安

山口県にある「くらしげ小児科」によると、離乳食が始まるまでの乳幼児に必要な母乳量は赤ちゃんの体重から割り出す事ができると解説されています。

【 母乳量の算出方法 】

  • 1日に必要な母乳量:1kgあたり100ml~200ml
  • 1日に必要な平均量:1kgあたり約150ml
  • 1回あたりの母乳量:1kgあたり約20ml

では次に、上記の情報を踏まえた上で下記の条件を元に各月齢の母乳量を男女別に算出してみましょう。

【 算出条件 】

  • 平均体重:成長曲線に使われている50パーセンタイル値
  • 1日あたりの母乳量:平均体重×150ml
  • 1回分の目安量:1日の必要量÷8回
  • 単位:10ml以下で四捨五入

【 男の子 】

月齢 平均体重 1日あたりの母乳量 1回あたりの母乳量
生後1ヵ月 4.13kg 620ml 80ml
生後1~2ヵ月 4.79kg 720ml 90ml
生後2~3ヵ月 5.84kg 880ml 110ml
生後3~4ヵ月 6.63kg 990ml 120ml
生後4~5ヵ月 7.22kg 1,080ml 140ml

【 女の子 】

月齢 平均体重 1日あたりの母乳量 1回あたりの母乳量
生後1ヵ月 3.89kg 580ml 70ml
生後1~2ヵ月 4.47kg 670ml 80ml
生後2~3ヵ月 5.42kg 810ml 100ml
生後3~4ヵ月 6.15kg 920ml 120ml
生後4~5ヵ月 6.71kg 1,010ml 130ml

生後3ヵ月ころにもなると、満腹中枢の発達に伴って赤ちゃん自身が適量を飲めるようになってきます。

その分、授乳リズムも整ってきますので赤ちゃんのペースに合わせた授乳回数で飲ませてあげましょう。

1回あたりの授乳時間

新生児の頃は長かったり短かったりとバラつきが見られる度に一喜一憂していたママも、「今朝はお腹が空いていたんだね!」「日中いっぱい飲んだから夜は少なくても大丈夫だね!」と赤ちゃんの授乳リズムに対応できるようになってきます。

【 授乳時間の目安 】

  • 兵庫県医師会:母乳の出が良好=15分以内/母乳不足=30分以上乳房を放さない
  • 山本産婦人科(三重県):20分くらいが一般的
  • なかむら産家医院(福岡県):20分ほどで飲みたい量の8~9割は飲めていることが多い

上記の情報から、20~30分以内で終了するのが標準的!という事が分かりますね。

この時期は、生後3ヵ月頃を境に反射的哺乳から随意哺乳へと変化するのが最大の特長です。

【 反射的哺乳と随意哺乳の違い 】

  • ~生後3ヵ月(反射的哺乳):おっぱいに近づくと無意識に吸い初めて疲れたら終了する
  • 生後3ヵ月~(随意哺乳):空腹感によりおっぱいを求め満腹感によって終了する

但し、授乳時間が30分を超えても体重の増え方や排便の回数が標準的であれば心配はいりません。

【 授乳が長引くシチュエーション 】

  • 乳首を口に咥えているのに吸っている感じがしない
  • 離そうとするとイヤがり、元のポジジョンに戻すとそのまま眠る

上記のような場合は、空腹を満たしているというよりは咥えていること自体が心地よいと考えられます。

生後5~12ヵ月の母乳育児ポイント!

生後5ヵ月ころにもなると待望の離乳食がスタートしますが、ムリに授乳を減らす必要はありません。
赤ちゃんの食欲・咬む力・消化能力に沿って緩やかなペースで移行していきますので、1才頃までの6ヵ月以上は母乳と離乳食の併用が推奨されています。

授乳回数・間隔・時間の目安

母乳と離乳食を併用する時期は、初期から完了期までの4フェーズに分類されます。

それぞれの時期によって授乳回数などが違ってきますが、すでに満腹中枢が機能していますので1回の授乳にかかる時間は赤ちゃん次第となります。

▼生後5ヵ月(初期離乳)

  • 離乳食:1回食/朝の授乳から4時間後
  • 授乳:回数=離乳食後の授乳も含めて1日に6~8回ほど/授乳間隔=3~4時間に1回
  • 特長:離乳食の後に赤ちゃんが満足するまで母乳を与える

初期の離乳食はスプーン1杯(3~5cc)から始まり、生後6ヵ月までにお茶碗の半分くらい(50cc)まで増えるのが理想的です。

まだまだ食べる量がわずかですから、ほとんどの栄養を母乳で補う為に生後4ヵ月と同等の授乳回数が適切とされています。

離乳食が完全に終わるまでは、基本的に離乳食と母乳をワンセットとして考えましょう。

▼生後6~8ヵ月(中期離乳)

  • 離乳食:1~2回食
  • 授乳:基本的に初期と同等の回数ですが、離乳食の進み具合によっては減らしてもOK
  • 特長:栄養の主体はあくまで母乳とし、離乳食は補足分と考える

中期離乳が始まると、より多くの食材から多様な栄養素が摂取できるようになります。

離乳食と母乳のワンセットというスタイルはそのまま継続しますが、腹持ちが良くなる分だけ授乳間隔が長くなるのが特徴です。

▼生後9~11ヵ月(後期離乳)

  • 離乳食:3回食/大人と同じ時間帯
  • 授乳:午前10時・午後3時・寝る前の内2~3回+離乳食後
  • 特長:離乳食後の母乳量が格段に少なくなる

しっかり3回食べられるようになる生後10ヵ月ころから、朝のおっぱいを欲しからなくなる赤ちゃんも居るようです。

離乳食の後に母乳を与えすぎてしまうと「どうせ食べなくてもおっぱいが飲める!」と悟り、せっかく作った離乳食を食べてくれないケースも珍しくありません。

飲みたがるのをムリに我慢させる必要はありませんが、出来るだけ母乳を減らした方が離乳食への移行がスムーズに進みますよ。

▼生後12ヵ月(離乳完了期食)

  • 離乳食:朝・昼・晩の3食をしっかり食べる
  • 授乳:午前10時ころと午後3時ころの1日2回

離乳食がスタートしてから7ヵ月ほど経過する頃には、大人の献立から取り分けられるようになります。

ほとんどの赤ちゃんが1日3食しっかり食べられるようになり、色々な栄養素を食事から摂取できるようになる分、授乳の回数が劇的に少なくなりますよ。

哺乳量の目安

生後4ヵ月までは1kgあたり150mlで必要量を割り出していましたが、離乳食がスタートする生後5ヵ月ころからは少な目の1kgあたり120mlで算出するのがポイントです。

【 男の子 】

月齢 平均体重 1日あたりの母乳量
生後5~6ヵ月 7.66kg 920ml
生後6~7ヵ月 8.00kg 960ml
生後7~8ヵ月 8.27kg 990ml
生後8~9ヵ月 8.50kg 1,020ml
生後9~10ヵ月 8.70kg 1,040ml
生後10~11ヵ月 8.88kg 1,070ml
生後11~12ヵ月 9.06kg 1,090ml

【 女の子 】

月齢 平均体重 1日あたりの母乳量
生後5~6ヵ月 7.14kg 860ml
生後6~7ヵ月 7.47kg 900ml
生後7~8ヵ月 7.75kg 930ml
生後8~9ヵ月 7.97kg 960ml
生後9~10ヵ月 8.17kg 980ml
生後10~11ヵ月 8.34kg 1,000ml
生後11~12ヵ月 8.51kg 1,020ml

上記の必要量は、あくまで体重に対して必要な哺乳量を算出した数値です。

生後5ヵ月からの母乳量は離乳食の進み具合に左右されますので、順調であれば徐々に少なくなっていきます。

1日の哺乳量が400mlくらいまで減少すれば、大変だった離乳食時期もほぼ完了と考えて良いでしょう。

とは言え、生後5ヵ月を過ぎたからと言って全ての赤ちゃんがマニュアル通りに離乳食を食べてくれるとは限りません。

1日1~2回の授乳で満足する赤ちゃんもいれば、1才くらいまで10回ほど母乳を欲しがる赤ちゃんもいます。

事実、厚生労働省が発行している「授乳・離乳の支援ガイド」では「いつまでに授乳を止めなさい」という指導項目は記載されていません。

離乳食への移行が思わしくない場合は、上記の必要量に沿って授乳してあげましょう。

授乳タイミングの見分け方!

ほとんどのママは、赤ちゃんが泣き始めると「おっぱい欲しいのかな?」と気づきますよね。

ですが、泣いている状態で授乳を開始するとスムーズに吸い付いてくれない赤ちゃんが多いのをご存知でしょうか?

日本助産師会が発行している「赤ちゃんとお母さんにやさしい母乳育児支援」によると、赤ちゃんの覚醒レベルは下記の6種類に分けられると解説されています。

【 覚醒レベル 】

  • ステップ1:熟睡している「ノンレム睡眠」
  • ステップ2:眠りが浅い「レム睡眠」
  • ステップ3:もうろうとしている「寝起き」
  • ステップ4:目を開けて大人しくしている「静かな覚醒」
  • ステップ5:目を開けて動き出す「活発な覚醒」
  • ステップ6:泣いている、もしくは号泣している状態
上記の内、授乳に適しているのはステップ3~5の間!つまり、多くのママが行っている「泣いたら飲ませる」という方法では遅すぎるんです。

赤ちゃんが泣く前に授乳を開始するには、下記のようなサインがヒントになりますよ。

【 赤ちゃんの空腹サイン 】

  • むずがる
  • 手を口元に持っていく
  • 乳首を吸うように口を動かす
  • キョロキョロと目を素早く動かす
  • おっぱいを吸っているような音を立てる
  • おっぱいを探すように首を動かしながら舌を出す
  • 「くー」とか「はー」といった優しく囁くような声を出す
  • 手・指・毛布・シーツなど、口に触れるモノを吸ったりしゃぶったりする

赤ちゃんには空腹の状態が長すぎるともう一度眠ってしまうという性質があり、多少の刺激では母乳を飲んでくれない事も珍しくありません。

上記のような「おねだりサイン」を察知して、泣き出す前におっぱいを飲ませてあげましょう。

食欲が旺盛になる時期がある!?

毎日少しずつ大きくなる赤ちゃんですが、一時的に急成長する時期がある事をご存知でしょうか?

NPO法人 日本ラクテーション・コンサルタント協会によると、乳幼児時期の中でも著しく成長する時期について下記のように解説されています。

【 急成長する時期 】

  • 生後2~3週間
  • 生後6週間目
  • 生後3ヵ月目

上記の時期は、発育の速度に伴って今までよりも頻繁に母乳を欲しがるようになるそうです。

その結果、授乳間隔が短くなり回数も増えますが「飲んだばかりなのに!」と慌てる必要はありません。

赤ちゃんが満足してくれるまで、存分に飲ませてあげましょう。

体重の増え方によって授乳間隔は違う!?

新生児であろうと生後10ヵ月であろうと、母乳育児の基本は赤ちゃんの欲求に応じて与える自律哺乳です。

ですが、検診で体重の増加が思わしくない場合は下記のような方法をアドバイスされる事があります。

【 授乳間隔の使い分け 】

  • 体重増加が良好:赤ちゃんが欲しがる時に飲ませる
  • 体重増加が不良:哺乳量を増やすには、決まった時間に授乳した方が良い

但し、自己判断による見切り発車はNG!スケジュールを守ろうとするあまり、下記のような失敗に繋がり兼ねません。

【 リスク 】

  • 乳房が張って辛いのを我慢していると乳腺が詰まりやすくなる
  • 母乳の生産量が減少する事もある

もちろん優先すべきは赤ちゃんの栄養状態ですが、ママのコンディションが崩れてしまっては母乳育児そのものが続けられない事も。

場合によっては搾乳を取り入れるなど、あくまで専門家の指導の元で調整してみましょう。

授乳間隔が定まらないのはNG!?

小児科や産婦人科のサイトでは、その月齢に適した授乳の回数や授乳間隔が解説されていますよね。

手探りで母乳育児を実践しているママにとっては有り難い情報ではありますが、その一方で「指標通りに授乳しなければ!」と気負い過ぎてしまうママも多いようです。

確かに、育児書などには生後3~4ヵ月ころから授乳間隔が定まってくると書かれていますが、全ての赤ちゃんが当てはまるとは限りません。

大人だって朝食を食べたくないと思う日もあれば、朝から沢山食べられる日もありますよね。

それと同じように、満腹中枢が機能する生後3ヵ月以降であっても3時間くらい間隔が空く事もあれば、1時間もしない内に母乳を欲しがる事もあるんです。

おっぱいを飲みたそうにしている素振りに気付いたら、スケジュールに関係なくリクエストに答えてあげましょう。

授乳間隔が短くなる時間帯がある!?

母乳育児の悩みは様々ですが、特に多いのが下記のようなケースでしょう。

【 母乳育児の悩み 】

  • 忙しい夕方に限っておっぱいを欲しがる→夕食の支度が出来ない!
  • 夜になるとおっぱい欲しさに泣き出す→ご近所迷惑が気になる!
ですが、夕方から夜にかけて授乳が集中するのは正常な状態!大人が朝より夜の方が空腹になるのと同じで、日中の活動量が多ければ多いほど夕方から夜にかけておっぱいを欲しがるんです。

特に、夜間授乳が欠かせない生後2ヵ月までの赤ちゃんにとって最も目覚めやすいのが、夕方から夜の時間帯と言われています。

ちなみに、この時間帯は母乳の生産を促進するプロラクチン(催乳ホルモン)が大量に分泌されるタイミングとも重なっているんですよ。

まさに、需要と供給のバランスが整うゴールデンタイムでもありますので、理に適っているんですね。

赤ちゃんが寝ている時でも授乳間隔は守るべき?

赤ちゃんの1日は「おっぱい」と「ねんね」が大半を占めていますが、特に生後3ヵ月までは頻回授乳が欠かせません。

その為、眠っている赤ちゃんを起してまでおっぱいを飲ませるべきか悩んでいるママも多いでしょう。

ですが、何より大切なのは栄養不良に陥らせない事!3~4時間ほど続けて眠っているようなら、優しく赤ちゃんを覚醒させておっぱいを飲ませてあげましょう。

【 赤ちゃんの起こし方 】

  • ベッドから抱き上げて縦抱きにする
  • 話しかける
  • おむつを交換する
  • 服を脱がせる
  • 体をマッサージする

体を揺すったり大きな声を出したりするのではなく、あくまで普段通りにお世話しながら起こしてあげるのがポイント!

中には、お腹が空いていても泣かずにママが起きるまで待っている赤ちゃんもいますので、気づかない内にもう一度眠ってしまう前にママが手を貸してあげましょう。

赤ちゃんが授乳中に眠ってしまった時も、同じように起してあげる必要があります。

授乳の途中で赤ちゃんが眠ってしまうと、沢山おっぱいが出ていたママでも次第に分泌量が減少し、母乳不足に成り兼ねません。

夜間の授乳に備えて日中にしっかり昼寝させるのも有効ではありますが、だからと言って夜の授乳を休んでも良いという訳ではないのです。

授乳回数が多いのは母乳が足りていないから?

おっぱいを飲んだばかりなのに授乳をせがまれると「飲めていないのでは?」「母乳の出が悪いのでは?」と不安になりますよね。

確かに、乳房の咥え方が悪かったり哺乳力が弱かったりすると必要量が飲めていない可能性もあります。

ですが、授乳回数が標準より多いからと言って必ずしも母乳不足とは限りません。

育児書などでは月齢によって3~5時間ほどの授乳間隔が目安となっていますが、そもそも母乳はとても短時間で消化されてしまうんです。

【 消化時間の比較 】

  • 人工ミルク:3時間ほど
  • 母乳:1時間半~2時間ほど
仮に、90分で赤ちゃんのお腹が空っぽになると1日あたりの授乳回数は16回!しかも胃が満杯になる前に疲れて終了した場合は、20回くらいの頻回授乳になっても不思議ではありません。

母乳が不足しているかどうかは、回数や授乳間隔ではなく赤ちゃんの発育によって判断すべきなんです。

母乳育児が成功しているか確かめるには?

母乳育児が成功しているかどうかを確かめるには、下記のような方法があります。

【 成功している時の状態 】

  • 体重:1日に平均して18~30gずつ増加している
  • 排尿:薄色で匂いが弱いオシッコを1日あたり6~8回
  • 排便:1日あたり3~8回
  • 授乳回数:1日に少なくとも8回は飲んでいる
  • 授乳リズム:最初は小刻みだった吸い付きが、母乳が出始めるとゆっくりになる
  • 授乳音:「くっくっ」や「ごくごく」など、数回に一度は嚥下音が聞こえる
  • 授乳と授乳の間:ご機嫌が良く満足している様子
  • 体調:活気がありお肌も健康的

特に、赤ちゃんの体重が順調に増えているかどうかは、母乳育児が上手くいっているかを確かめる最良の判断材料と言われています。

たった1日の結果で一喜一憂するのではなく、体重の推移を成長曲線にプロットして経過を観察してみましょう。

回数や授乳時間にこだわり過ぎないで!

母乳だけで育てる場合は、赤ちゃんが飲みたい時に飲みたいだけ与える「自律哺乳」が基本となります。

自律授乳とも呼ばれる育児法は完全母乳の原則的な手段ではありますが、赤ちゃん主導型という側面から慣れるまでは不安な日々が続くでしょう。

少なくとも下記のポイントさえ押さえておけば、ゆったりした気持ちで母乳育児に専念できますよ。

【 母乳育児のポイント 】

  • 新生児期:回数や授乳間隔が不規則なのが普通
  • 生後1~4ヵ月:起きている時間が長くなり、次第に授乳のペースが安定してくる
  • 生後5~12ヵ月:離乳食が順調に進むほど、腹持ちが良くなり授乳の負担が減る

怖い時や寂しい時、退屈を紛らわしたい時にもおっぱいを求めるのが赤ちゃんというモノ。

ママのおっぱいは空腹を満たすだけでなく、赤ちゃんの不快な気持ちをコントロールするサポート役も担っているんです。

回数や授乳時間にこだわるよりも、順調に発育しているかどうかが重要ですよ。

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