言葉の発達は楽しむことでぐんぐん伸びる!子供との会話の重要性

言葉の発達は楽しむことでぐんぐん伸びる!子供との会話の重要性
  • Twitter
  • hatena
  • facebook

子どもが成長していくにつれ、気になっていくのが言葉の発達です。

特に言葉が遅い場合は不安になりますよね。周りの子や一般的な基準から遅れていないかと、気にされてはいませんか?

また、最近では言葉を早く覚えると「頭が良くなる」とか「感情のコントロールが上手くなる」といった説も有り、早く話せた方が良いという風潮もあります。言葉の発達については、色々と試行錯誤している方が多いのではないでしょうか。

ですが、無理をするのは禁物です。そもそも子どもが言葉を覚える一番の動機は、人とコミニケーションをとりたいからです。

言葉を覚える事によって、コミニケーションをとれる喜びや楽しさを感じる事が重要です。

それを踏まえた上で、その子にあった発達の流れにそって、サポートしてあげましょう。


年齢によって異なる、言葉の発達のしくみ

人が言葉を使える様になるには、とても沢山の行程を経ています。

乳児期は言葉を発する基礎を習得し、幼児期に入り言葉が話せるようになり、その後言葉の意味を理解し、会話が出来る様になっていきます。

乳児期は発声の準備をする時期

乳児期に喃語しか話せないのは、発音する機能が未発達なため、声を上手くコントロールする事ができないからです。

人が言葉を話す際には、口・舌・喉を使って声を発しています。この時期にはまず、発音する為の基盤である、口・舌・喉を自由に動かせるようになる事が重要です。

さらに、発音の準備は生まれる前から始まっています。

胎児期には、音を聞く能力がすでに備わっており、ママのお腹の中にいる間に、母国語のイントネーションのパターンを覚えています。

生まれてからは、お腹の中でよく聞いていたイントネーションに反応します。

幼児期に起こる語彙爆発

2歳前後になると、声マネをしていた音が、モノの名前だとゆう事が理解できる様になります。

そうすると、語彙爆発という一気にたくさんの言葉を覚える現象がおきます。動詞や形容詞も使えるようになり、物事を文章で表現できるようになります。

言葉の発達段階の目安

○乳児期前期
クーイングを発する。喉の奥を使った母音a、uが出てくる(ア、ウ)
○6ヶ月
喃語を話す。口の中に舌が納まるので、口が閉じ唇を使った子音m、p、bが出るようになり、母音と組み合わせたma、pa、ba、buが言える。(マ、パ、バ、ブ)
○8ヶ月
単語のような喃語を話す。声や音のマネをしているだけで、意味は理解していない。(ママ、パパ、ブーブー) 
○1歳
ジャルゴ(意味の通じない言葉)を言う。発音できる言葉が増える。
○1歳半
幼児語を話しだす。モノに名前がある事を理解しているので、単語で会話ができる。
○2歳〜2歳半
2〜3語文が話せる。新しい言葉を毎日10個ほど覚える。
○3歳
単語同士を繋げて文章らしく話せる。自分の名前や年齢を言う。
○3歳半
見聞きした事を言う。語彙数が1000を超え、簡単な質問に答えられる。
○4歳
経験した事を話す。未来・過去・仮定が分かる。
○5歳
自分の意思を文章で話せる。質問をしたり、答えたりが、きちんとできる。数字を理解する。

言葉=コミニケーション、たくさん会話をしよう!

年齢によって発達の違いはあれど、どの年齢でも、たくさんの言葉をあびる事が大切です。

話しかけの重要性は、育児書にも載っていますし、実践されている方は多いのではないでしょうか。

ですが、ここで重要なのは、子どもが楽しんでいるかどうかです。

楽しいと感じる雰囲気づくりが大切

子どもが、「話しかけられるのって楽しい」「声をだしたら反応してくるから面白い」といった興味を持てば、言葉を自然と覚えていきます。

意味が分からなくても、遊びの中で声をかわし合う事自体が、コミニケーションになります。

優しい声で話しかけたり、笑った顔をみせるなど、リラックスした雰囲気づくりも大切です。

0歳〜1歳半は言葉をマネて覚える

赤ちゃんが言葉を覚える際には、口の形をマネする口形模倣・口角模倣や、声をマネをして覚える音声模倣を行なっています。

声かけをする際は、マネをしやすいように、口を大きく動かし、ゆっくり且つはっきりとした口調で話しかけ、短かい単語を選ぶと分かりやすいです。

また、赤ちゃんの発声をまねすると、赤ちゃんもマネする事を覚えるので、声マネもしてみましょう。

言葉は話しかけられると覚えやすいのですが、一方的に話すのではなく、赤ちゃんが声を発したタイミングで声かけをしましょう。

先周りを行わず、子どもの言葉を聞くようにしてください。

2歳からの語意力は、遊びの中で覚える

2歳頃からは、語意力が急激に増える時期です。

遊びの中でコミニケーション欲求が刺激され、覚えた言葉を上手く使えると、満足感が得られどんどん言葉を覚えていきます。

絵本の読み聞かせで言葉の発達を促す

絵本は、楽しみながら言葉を覚えるのに適したツールです。特に「読み聞かせ」をするのがとても有効です。

読み手と子どもが絵本を通じて楽しさを共有でき、絆が生まれます。言葉だけでなく豊かな感情や情緒を養い、心が育つのにも役立っています。

読み聞かせが言葉の発達に良いのはどうして?

それは、視覚からの情報と耳から聞く言葉がリンクしやすいので、言語能力を高める事ができるからです。

乳児期は、読み聞かせの時に行う、語り手との一定の会話のパターンから、言葉を覚えます。

成長すると、語り手はナレーターの役割となり、子どもが本の世界に集中する事ができるので、絵本の細部にまで興味もったり、ストーリーに入り込んだりと、本と自分との会話から、言葉で表現する事を覚えます。

年齢に応じたおすすめの絵本

成長段階によって選ぶ本をかえてみると良いでしょう。

1歳〜2歳の場合は単純で繰り返しが多い絵本

赤ちゃんは、名詞を先に理解するので、名前の学習に役立ちます。

「これなあに?」「ワンワン」など、語り手の質問に赤ちゃんが答え、赤ちゃんの指差しや質問に語り手が答えます。

双方が質問応答をするパターンで、言葉を覚えます。

読み聞かせというコミニケーションによって、「絵本・語り手・赤ちゃん」の三者関係が構築されます。

そして、一体感が生まれ、心の育ちにつながります。

赤ちゃんにおすすめの絵本については「 赤ちゃんに初めての読み聞かせをするならコレ!おすすめの絵本5選」で詳しくご紹介しています。

2歳〜3歳の場合は好きなキャラクターものや、台詞のある絵本

この時期は、身体全部を使い絵本を楽しみます。

発声や視線、表情、身振り、指差しなどで、登場人物になりきり、台詞を真似たりします。

ですから大人しく座って聞く事ができません。しかしこれらの行為がその後の創作力に繋がるので、思いっきり楽しませましょう。

赤ちゃんにおすすめの絵本については「 2歳児にはどんな絵本がおすすめ?好奇心をくすぐる絵本の選び方」で詳しくご紹介しています。

4歳〜6歳の場合は長いストーリーの絵本

1歳〜2歳では、三者関係だったのに対して、だんだんと本と自分との二者関係になっていきます。

語り手はナレーターとして関わり、心の中で本と対話をしながら、言葉を育みます。静かに話を聞ける様になるので、長いストーリーでも大丈夫です。

一冊を流れで理解し、物語として興味を持てるので、本の世界に入り込み、細部まで注目します。

おすすめの絵本については「 大人も子供も大好き!可愛いうさぎがメインのおすすめ絵本」で詳しくご紹介しています。

3歳になっても言葉が遅い場合はどうすればいい?

周りのお子さんと比べて言葉が遅いと心配になりますが、極端に遅くなければ大丈夫です。ですがどうしても心配なら、ご自身の不安を消すために、専門機関へ行く事をおすすめします。

また、言葉の遅れの原因として、コミニケーション(話しかける量)が少ないといった、病気以外の理由が考えられる場合もあります。

最近多くなってきているワンオペ育児だと、幼稚園に入れるまでの間はママ以外と関わる事が減り、言葉が遅くなる事もあります。

さらに、幼児がテレビやスマホ・タブレットを見すぎると、言葉が遅くなるリスクがあると言われています。

けれど、子どもって使いたがりますし、全く使わないのは難しいかもしれません。よくないのは、子どもが一人で使う事です。

使用中に大人が話しかけたり、一緒に使用したりなど、使い方を工夫する事によっておもちゃとして有効利用できます。

また、長時間見ているわけでなければ、必ずしも悪影響と言う事ではありません。

病院検診で異常はないけれど気になる場合には、言葉を促す専門の幼児教室などがあります。そこで先生に相談したり、子どもへの対応を教えてもらったりできるので、一人で不安を感じずに相談してみて下さい。専門家と一緒に成長を見守れる安心感が得られると思います。

言語発達障害の原因と支援

言葉が遅い原因として、聴覚障害や知的障害の他に、発達障害があげられます。発達障害は脳の機能に障害があるといわれていますが、特定はできていません。

発達障害の中でも、高機能自閉症や学習障害は、知的発達の遅れは伴わないので、就学前はわからずに見逃されている事もあります。

また、発達障害と診断できない、グレーゾーンに属す場合があります。幼児期には診断名がつかず、成長して発達障害と認定される場合もあります。

幼児期は、障害なのか、成長が未熟なだけなのか、個性なのか、はっきりとした判断ができない事も多いのです。

しかし、発達障害には早期治療が有効です。療育という方法があり、病院や認可を受けた施設で、作業療法や言語療法、薬物療法を使った治療と教育を行います。

診断名がつかないグレーゾーンにいる子ども達でも、自己負担になりますが、施設利用を検討してみて下さい。自治体によっては、少ない自己負担で利用できる施設もあるので、公的な相談窓口に問い合わせて見ましょう。

発達障害とIQの壁

平均的なIQは100前後といわれていますが、知的障害のIQ基準は70未満です。

発達障害の傾向がある未就学児は、知的障害でなくても、知的レベルが低い事が多く、境界領域と呼ばれるIQ70〜79の境界値に属しています。

この場合、幼児期はそれほど大変でなくても、就学後に苦労する事があります。

高機能自閉症も「高機能」だからといって、知的能力が高い訳ではありません。中にはIQが平均より高い場合もありますが、知的発達の遅れを伴わないとはいっても、自閉症の中でIQ70以上が、高機能自閉症と診断されているだけなのです。

また学習障害は、総合的なIQに問題がなくても、部分的に弱い所があるので、就学後に苦労する事が多いです。

治療するにあたって、知的障害が認められる場合は、療養手帳が申請でき、様々なサポートが受けられます。知的障害であるかは、IQだけで決める訳ではありませんが、IQが大きな判断基準になっています。

IQ75以下(70以下の地域あり)だと療養手帳の申請ができるのですが、境界領域にいる人は、申請の可否基準になるIQ値が少し満たない事で「IQの壁」ができ、取得ができない事があります。

微々たる差で判断が決められてしまうのです。このIQの壁が、援助や支援が受けれない大きな理由になっています。

けれどIQ値は変わる事もありますし、自治体によって独自のサービスが受けられる場合もあるので、諦めないで下さい。

発達障害と診断された場合、精神障害者保健福祉手帳の申請ができます。ですが、療養手帳は2ヶ月前後で取得できるのに対し、精神障害者保健福祉手帳は、初診から6ヶ月以降に申請可能になり+発行に2〜3ヶ月かかります。

また療養手帳の方が、支援される範囲が広いので、できれば療養手帳の取得が望ましいです。

また、こういった制度が受けられる子どもはいいのですが、中には発達障害でも知的障害でもない、診断名がつかないグレーゾーンで、さらにIQが境界値に属しているタイプがいます。

この様に、障害認定されないがゆえに、苦労するといったケースもあるのです。

療育を受け、大人になるにつれ社会に適合していける人や、症状が良くなる人もいますが、多くは様々なサポートが必要です。

ひとりで抱えずサポートを受けよう!

困った時には一人で悩まずに相談しましょう。

自治体によって様々な相談窓口があるので、調べてみてください。一例を記載しておきます。

  • 保健センター
  • 子育て支援センター
  • 児童相談所
  • 発達障害者支援センター
  • 児童発達支援センター

などがあります。一カ所がダメでも、色々な所にトライしてみましょう。

NPOなどのコミニティで、同じ悩みを持つ人と交流するのもおすすめです。

話を聞いてもらい共感してもらえるだけで、楽になる事もありますし、情報交換もできます。不安な気持ちは簡単には消せないと思いますが、焦りは禁物です。

成果がなかなか出なくても、子どもは「コミニケーションをとりたがっている」という事を忘れずに。

SNSでシェア
  • Twitter
  • hatena
  • facebook

こちらの記事もオススメです

ページ先頭に戻る