気管支炎がうつるって本当?子供の気管支炎になった時の対策と対処法

気管支炎がうつるって本当?子供の気管支炎になった時の対策と対処法
  • Twitter
  • hatena
  • facebook

咳が止まらなくて困った…。こんな経験をした人は、多いのではないでしょうか。病院に行くと、ただの風邪ではなく「気管支炎」という病気。

耳にしたことはあっても、あまりよく知らない人が多いことでしょう。


とくに、子どもが多く罹るという病気なので、園に通っている子どもは、うつるのかうつらないのかが気になるところです。

ここでは、病院で診断を受けやすい4つの気管支炎(急性気管支炎、慢性気管支炎、細気管支炎、ぜんそく様気管支炎)について紹介します。

これらの気管支炎がうつるのかどうか、それぞれの症状と原因、治療法と予防法を紹介しながら、くわしくお伝えしていきます。

咳と痰が続くのは、風邪じゃなかった!気管支炎って、いったい何?

気管支炎とは、気管支に起こる炎症のことです。これにより、咳や痰が出るなどの呼吸器症状を引き起こす病気のことをまとめてこう呼びます。

その中で、急性で一過性のものを「急性気管支炎」、数週間~数ヶ月に及ぶ長期間に症状が続く場合を「慢性気管支炎」と言います。

ただし、長期間続く咳と痰の原因が、気管支拡張症などの病名がはっきりしている場合には「慢性気管支炎」と呼びません。どちらかというと、「慢性気管支炎」は喫煙の多い大人がなりやすい気管支炎です。

また、赤ちゃんから2歳くらいまでの子どもに多いのが「細気管支炎」です。これは、気管支の奥にある枝分かれした細気管支に起こる炎症です。

そして、乳幼児に多く見られる「ぜんそく様気管支炎」というものもあります。「急性気管支炎」とは別に考えられ、ぜんそくのような症状が出るのが特徴です。

ここでは診断を受けやすい4つの気管支炎に焦点を当てて見ていきましょう。

知っておこう!4つの気管支炎の症状と原因

咳の症状が長引くと病院に行って診断をうけることになります。

咳の様子をしっかりと観察しておくことは、診断の助けとなるので、子どもの咳の症状と近いものがあるかどうか、探してみるのも良いでしょう。

咳の症状が変わる 急性気管支炎

子どもがなりやすい急性気管支炎は、咳の状態が変わります。咳の出始めと後をしっかりと観察してみましょう。

【症状】
コンコンという乾いた咳から始まり、黄色い痰が出るゴホゴホした湿った咳に変わります。赤ちゃんは痰が出せないので、のどがゼロゼロいうことがあります。症状がひどくなると、強い咳が出て吐くこともあります。食欲不振や、睡眠中に咳で目を覚ましてしまうことがあり、熱を伴うことがあります。一週間から10日ほど経つと、咳の症状は軽くなっていきます。
【原因】
かぜのウイルスが気管支の表面について炎症を起こします。一部では細菌感染が加わることもあります。

大量の痰は要注意! 慢性気管支炎

子どもが罹るのはまれな気管支炎ですが、原因は喫煙以外にもあるので、罹ることもあります。

【症状】
長引く咳と痰が数ヶ月間、毎日続きます。気道の壁に炎症が起きて、痰がたくさん出ます。大量の痰は咳を長引かせる原因となり、長期間に及ぶと気道の壁が厚くなるため、気道が狭まり呼吸が苦しくなります。子どもが発症することは少ないですが、気管支炎を繰り返していると慢性化することもあります。
【原因】
おもに喫煙によって気道壁が刺激されて起こります。また、大気汚染やアレルギー体質が原因となることもあります。

胸のへこみは重症のしるし 細気管支炎

風邪と思って重症化しやすい気管支炎です。

【症状】
はじめは風邪の症状と似ているので、症状が重くなって気づくことが多いです。鼻水や微熱が出て、数日で呼吸が荒くなっていきます。症状が重くなってくると、急に咳込んだりゼーゼーとして息苦しくしたりします。胸の部分をみると、ぺこぺこと呼吸に合わせてへこんでいるのが確認できることがあります。
【原因】
RSウイルスやパラインフルエンザウイルスなどのウイルス感染が原因となります。

ぜんそくに似た症状 ぜんそく様気管支炎

夜間の呼吸音がぜんそくの症状に似ていますが、ぜんそくとは別に考えられています。

【症状】
風邪をひいたときに風邪症状に加えて、呼吸がゼーゼー・ヒューヒューといった音をたてているのが聞こえます。夜中から明け方にかけて症状がひどくなり、咳で起きてしまうこともあります。しかし、日中は元気で食欲もあり、呼吸困難にはなりません。
【原因】
気管支が細い子どもの特徴ともいえる病気で、成長とともに気管が太くなると治っていきます。

ウイルスや細菌が原因で気管支に炎症を起こします。子どもの気管支は細いため、痰が出にくくなり、ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音になります。

気管支炎はうつるの?周りにいる人はどうしたら良い?

気管支炎の咳や痰が出る症状は、風邪の症状と似ているため、人にうつると思われがちです。しかし、気管支炎自体はうつることはありません。

あくまでも、気管支が炎症を起こしている状態で、咳や痰がでているに過ぎません。

ただし、ここで気をつけなくてはいけないのが、ウイルスによって気管支炎になった場合です。アレルギーや喫煙が原因の場合はうつることはありませんが、ウイルス感染が原因だとうつる可能性があります。

このとき、もしウイルスがうつったとしても、うつった人が必ずしも気管支炎になるわけではありません。

ウイルスがうつらないように、マスクを着用するなどの予防が必要です。

  • 「急性気管支炎」→主に風邪のウイルスに感染して起こるため、うつることがある。
  • 「慢性気管支炎」→主にアレルギーや喫煙が原因なので、うつらない。
  • 「細気管支炎」→ウイルス感染が原因なので、うつることがある。
  • 「ぜんそく様気管支炎」→ウイルス感染で炎症が起きた場合、うつることがある。

子どもが気管支炎になって、ママが世話をしている場合は、ママ自身もうがいと手洗いをしっかりするようにしましょう。

世話をするママが熱を出してしまっては大変なので、家の中でも子どもが咳込んでいるうちはマスクの着用をオススメします。

早く良くなって欲しい 気管支炎の治療法と過ごし方

止まらない咳に苦しそうな子どもを見ていると、とても辛いですね。病院で診てもらったら、少しでも早く良くなるように、適切な治療を受けてください。

また、家では呼吸が楽になるように、加湿を心がけるようにしましょう。

急性気管支炎の治療法と過ごし方

多くはウイルスによって起こる感染のため、抗生物質は効きません。そのため、症状に応じた治療(対症療法)をしていきます。

【治療法】
咳が多ければ、咳止め。熱が出ていれば解熱剤、というように、薬が処方されます。
【過ごし方】
咳や痰を出しやすくするために、安静にして水分補給を心がけることが大切です。空気が乾いていると、呼吸が辛いので、加湿器を使って湿度を高くすると呼吸が楽になります。

休むときや、睡眠中は少し上体を起こしておくと楽になります。

慢性気管支炎の治療法と過ごし方

気道をきれいにして器官の働きを整えることが大切です。タバコを日常的に吸っている人が起こした場合は、禁煙が重要になります。

【治療法】
痰をしっかりと出すことも気道をきれいにするために必要です。そのため、症状に応じて、去痰薬の服用や吸入を行うなどの治療をします。息切れが激しいときや咳・痰の症状がひどい時は、入院して治療することもあります。
【過ごし方】
禁煙を徹底し、適度に水分補給をします。

細気管支炎の治療法と過ごし方

風邪と思って過ごしているうちに重症化して、呼吸困難を起こすことがあるので、ほとんどが入院治療を必要とします。

【治療法】
酸素吸入や点滴など、症状に合わせて治療を受け、一週間ほどでよくなります。
【過ごし方】
細気管支炎は周りの大人が喫煙していると起こりやすいため、普段吸っているパパやママは禁煙するようにしましょう。

湿度をあげると呼吸が楽になるので、湿度が低い場合は加湿器を使って過ごすと良いでしょう。水分補給はこまめに行います。

ぜんそく様気管支炎の治療法と過ごし方

軽い呼吸困難を起こすことがあるので、注意が必要です。

【治療法】
かぜの治療に加え、気管支拡張剤を使用します。月齢の低い赤ちゃんでは、お乳やミルクが飲めない場合、入院することもあります。
【過ごし方】
安静にして過ごします。水分補給をしっかりとして、咳や痰を出しやすくします。

安静と水分補給で早めの回復を

どの気管支炎の症状にも安静と水分補給は大切です。子どもは大人と比べて水分必要量が多く、脱水症状を起こしやすいです。

さらに、自分で水分を摂ることができない赤ちゃんには、ママがしっかりと水分補給してあげることが必要です。

普段よりおしっこの量が少なかったり、半日出なかったりする場合は脱水になっていることが考えられます。

そうしたときに、市販の経口補水液(OS-1)を用意しておくと、急な症状に使えて便利です。

とはいえ、できれば気管支炎にはなりなくないもの。次は日常生活でとりいれたい予防法を紹介します。

気管支炎にならないためにやっておくべき予防法

気管支炎は、気管支が細い子ども、免疫力が低下した人がなりやすい傾向にあります。また、喫煙者に多く、タバコを吸う人が近くにいる場合もなりやすいです。

慢性化すると、風邪が治りにくくなったり、呼吸が苦しかったりと悪影響が長期間に渡ってつきまといます。

できれば、ならないように予防していきたいですね。以下で紹介する予防法は、強い体をつくるためにもオススメです。

気管支炎になる回数が多いな…という方は、ぜひ習慣にしてみてくださいね。

風邪をひかないようにする
風邪がきっかけとなって気管支炎になることが多いので、普段からうがい・手洗いを習慣づけて、風邪を予防することが大切です。
適度な運動を心がける
適度な運動は肺機能のアップに効果的です。時間がないときは、子どもと近所を散歩することから始めてみましょう。
栄養をとる
旬の野菜や果物を積極的に摂るなど、免疫力をアップする食生活をおくるよう心がけていると、強い体をつくることができます。
睡眠をとる
抵抗力をつけ、成長を促します。1~3歳では12~14時間、4~6歳では10~13時間は眠る必要があります。子どもがぼーっとしていたり、眠そうにしていたりしたら、睡眠時間を見直してみてください。
加湿を心がける
湿度が低いと風邪のウイルスが増殖するので、湿度を高めに保つよう、心がけます。ただし、フィルターや貯水タンクは常に清潔にしておきます。

気管支炎にならないためにも、予防法を取り入れた生活を送ってみましょう。

普段から規則正しい生活で、病気をはねのけよう

予防法で紹介したように、免疫力を高める生活を続けていくと、気管支炎だけでなく様々な病気に打ち勝つ強い体をつくることができます。

毎日家にこもりがちだったり、おやつばかり食べていたりすると、それが習慣となって、病気が寄ってくる体になってしまいます。

特に子どもの場合、周りの人が気を使う必要があります。しっかりとした睡眠は体をつくる上でも重要なので、夜更かししないよう寝る時間の前には部屋を暗くして、たっぷり寝かせてあげましょう。

また、インフルエンザウイルスなど、予防接種で対策できるものは、忘れないようにしっかりと受けるようにしておきましょう。もし、うつってしまっても、規則正しい生活を続けていれば、重症にならずにすみます。


天気の良い日は日の光を浴びて遊び、旬の野菜をたっぷり取り入れたメニューを食べて、夜はぐっすりと眠るというサイクルをとるのが理想です。

健康な体づくりのためにも、ぜひチャレンジしてみましょう。

SNSでシェア
  • Twitter
  • hatena
  • facebook

こちらの記事もオススメです

ページ先頭に戻る