授乳中だと生理はこない?ママの体の変化と産後の生理とのつきあい方

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産後は忙しくて、生理のことをすっかり忘れていたママも多いのではないでしょうか?ふと気づけば、数ヶ月も生理がきていなくて不安になることもあるでしょう。

授乳中のママはいつ生理が再開するのか、授乳中に生理がきたらどうなるのか、少しずつ見ていきましょう。

生理が再開するのはいつごろ?

早く次の赤ちゃんが欲しいママには生理の再開は待ち遠しいですね。産後の生理が再開する時期は、人それぞれです。産後1ヶ月で再開するママもいれば、産後2年経ってから再開するママもいます。

これは、ママの体の仕組みが深く関わっており、母乳育児とミルク育児のママでは、再開時期に差が出てきます。

完全ミルク育児のママが生理再開する時期は、平均して産後4~6ヶ月といわれており、完全母乳育児のママが生理再開する時期は、平均して産後8~14ヶ月といわれています。

この時期を比べてわかるとおり、母乳育児のママは生理の再開が遅れています。体質や回復力によって、多少のばらつきはありますが、授乳中の多くのママが産後の生理再開まで半年くらいかかっています。

授乳中に生理が来ない理由は、欠かせない女性ホルモンにあった!

ママの生理の再開に深く関わっているホルモン物質に「プロラクチン」というものがあり、母乳を作ったり、大きくなった子宮の回復を助けたりする重要な役割を担っています。

この「プロラクチン」は、排卵を抑制する作用があり、授乳中は生理が来ないようになっています。しかし、ママの体調が回復してくると、体が排卵の準備を始めます。

「プロラクチン」の分泌量には波があり、夜間に多く分泌されます。また、授乳回数が多ければ多いほど増加しますが、授乳回数が少なかったり、ストレスがたまっていたりすると、「プロラクチン」の量が減少します。

そのため、授乳を続けているうちは生理が再開することは少ないのですが、授乳回数が減ったり夜間の授乳をしなくなったりすると、「プロラクチン」の分泌量が減って生理が再開するようになります。

お乳を卒業して、母乳の分泌が止まってから3ヶ月以上生理が再開しない場合は、ホルモンバランスが乱れている可能性があるので、できれば出産した産婦人科を受診することをおすすめします。

2人目計画中で、早く生理を再開させたいときは

授乳には欠かせない「プロラクチン」ですが、生理の再開を遅らせる作用により、次の赤ちゃんを計画しているママは複雑ですね。

生理の再開を早めるためには、断乳が一番の早道です。しかし、まだ母乳がたくさん出ているのにいきなりストップしてしまうのは辛いですね。

そんなときは、夜間の授乳だけでも控えるようにしてみましょう。夜間は「プロラクチン」が多く分泌される時間帯なので、その時間の授乳を止めると生理が再開しやすくなります。

授乳中に生理がきてビックリ 授乳に支障がでそうな予感、どうしたらいい?

授乳中だからまだ来ないだろう、と思っていたらいきなり生理がきてビックリすることがあります。あまりに久々のことで体調変化に戸惑うこともあるかもしれません。

授乳中に生理が再開して、困ることといえば、おっぱいの味や出が生理前より悪くなっているかもしれないことと、生理痛があることではないでしょうか。

赤ちゃんのおっぱいの飲みがわるくなる

排卵日の前後や生理中は、ホルモンバランスが変わるため、母乳の風味が一時的に変化したり、おっぱいが冷えたりして、赤ちゃんが飲むのを嫌がることがあります。

嫌がっていても、母乳の質は変わらないので、授乳は続けるようにしましょう。嫌がるからといって、母乳からミルクに切り替えたり、止めてしまったりすると、乳腺がつまってしまうことがあります。

おっぱいの量に変化はある?

個人差はありますが、生理中は母乳の出が悪いと感じるママが多くいます。その理由として、

  • 生理と授乳による血液不足
  • 血行不良
  • 鉄分不足

などがあげられます。

生理がはじまると、体がだるくなり、動くのがしんどくなるため、血行不良になりやすくなります。それでも、母乳を作るために血液が必要になります。

生理中は、鉄分が不足しやすいので、バランスの良い食事に積極的に鉄分を取り入れることと、こまめに水分補給することを意識して過ごすようにしましょう。

生理痛がつらいときの対処法

生理がはじまると、人によっては症状が重く、起き上がれないママもいます。とくに赤ちゃんのお世話をしながら、痛みやだるさに耐えるのは本当に辛いですね。

そんなときは、我慢しすぎず痛み止めを利用するのも良いです。医師に相談して薬を処方してもらうのが一番ですが、痛みやだるさがでてからでは、なかなか足を運ぶことができず、赤ちゃんがいるので大変になります。

授乳中の生理痛に 飲んでもいい薬

授乳中は母乳への移行が心配で、薬を飲みたくないママも多いでしょう。しかし、用法・用量を守って飲む分には、赤ちゃんにほとんど影響しない薬もあるので、症状が辛い場合は、上手に利用しましょう。

授乳中に使用できる消炎鎮痛剤は以下のものがあげられます。

  • アセトアミノフェン
  • インドメタシン
  • イブプロフェン

そして、市販薬を選ぶときに注意して欲しいことが一つあります。授乳中に安全な成分が含まれているからといって、すぐに購入するのではなく、成分の中に授乳中に飲めない成分が入っていないか確認するようにしてください。

たとえば、安全に使用できるという「アセトアミノフェン」が入っていても、他に飲めない成分が入っていれば飲むことができません。

以下の2つが、授乳中の生理中に活躍してくれる頼もしい薬です。お腹が痛いときや、頭痛があるときのために、用意しておくとすぐに飲めて便利です。

生理痛にオススメの薬

タイレノールA(ジョンソン&ジョンソン)
頭痛や生理痛などの痛みに効きます。アセトアミノフェンが主成分で、眠くなる成分は含まれていません。胃を荒らす成分が含まれていないので、空腹時でも飲めます。

1回1錠 3回まで服用できますが、次の服用まで4時間以上空けるようにします。

イブA錠 
生理痛や頭痛などの痛みに効きます。鎮痛成分であるイブプロフェンが主成分で、小粒で飲みやすい錠剤タイプです。

こちらは空腹時を避けて服用するようにします。

1回2錠 3回まで服用できますが、次の服用まで4時間以上空けるようにします。

この薬は使用上の注意で、「授乳中は医師・薬剤師に相談すること」と、「長期連用しないこと」との注意書きがあります。

授乳中の生理痛に 飲んではだめな薬

授乳中の生理痛には、以下の薬を避けるようにしてください。どれも、授乳中には良くない成分が入っています。

×ロキソニンS(第一三共ヘルスケア)
×ロキソニンSプレミアム(第一三共ヘルスケア)
 

動物実験によってロキソニンの成分が母乳に移行することが報告されたため、授乳中のママは服用しない方がよいでしょう。

×バファリンすべて(BUFFERIN)

主成分であるアセチルサリチル酸(アスピリン)は、妊娠中に服用すると、流産のリスクを増加させたり、新生児への影響が起こったりする可能性があるとされているので、服用できません。

授乳中のママもなるべく使用を避けたほうが良いでしょう。

授乳中に再開した生理が止まった! 生理不順になりやすい授乳期のママたち

生理が再開して間もない頃は、月経の周期が乱れやすく、産後は生理不順になるママが多いものです。

また、妊娠前と比べて、月経の周期が変わることもあるので、しばらく様子をみるようにしましょう。

産後2~3ヶ月頃の出血は、生理が再開したわけではなく、子宮内の卵膜が残っていたことによる不正出血の場合もあります。

産後1年以上経っても次の生理が来ない場合や、激しい出血が続いて、血のかたまりが出る場合は、産婦人科を受診するようにしてください。

産後の生理不順はめずらしくない

月経の周期を整えるためには、ストレスをためないことが大切です。月経を起こす女性ホルモンの分泌は、脳の視床下部でコントロールされています。

この視床下部は、ストレスの影響を受けやすく、多大なストレスを抱えると、月経が乱れやすくなります。

授乳期の赤ちゃんのお世話で、ストレスのたまりやすい生活に加え、睡眠時間を確保できないママもいることでしょう。

産後に生理不順になりやすい原因は一つだけでなく、いくつもの原因が絡み合って起こる場合がほとんどです。

【産後に生理不順になる原因】

  • ホルモンバランスの乱れ
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 授乳中
  • 食事内容の偏り
  • 体が冷えている

このように、産後は生理不順を起こしやすい原因がいくつもあり、ストレスをためやすい生活が続くため、生理が安定しない場合が多いのです。

では、具体的にどうすれば改善するのか、くわしくみていきましょう。

生理不順の改善(対処)法

できるだけ疲れを残さない
月齢の低い赤ちゃんをもつママは、赤ちゃんが寝ているときに、はりきって家事をこなそうと頑張りますね。しかし、それが毎日続くと、疲れが次第にたまっていき、体の不調を起こします。

家事はやってもやってもいくらでもやることが出てきます。休む日を決めて、赤ちゃんと一緒にお昼寝することも大切です。

リラックスタイムでストレス解消
毎日の赤ちゃんのお世話で、なかなか自分の時間がとれないママが多いですが、ママが病気になったり、不調を起こしたりすると、少なからず家族に影響します。

バスタイムだけでも一人でゆっくり入れるように、パパやまわりの人にお願いしても良いですし、同じ趣味をもつママと集まってお茶をするだけでもストレス解消になります。

ストレスの解消法は人それぞれなので、ゆっくりと楽しく過ごせる時間を作っていけると良いですね。

十分な睡眠をとる
夜に十分に睡眠がとれないママは、赤ちゃんとお昼寝をすることも、睡眠時間を確保するのに必要なことです。

睡眠不足が原因で、注意力や集中力が低下したり、食欲がアップして食べ過ぎたりすることにつながります。さらに、寝ているときに分泌される免疫物質が減少するため、病気にかかりやすくなるなどの悪循環に陥ります。

決まった時間に寝て、決まった時間に起きるのが基本ですが、夜中に授乳したりお世話をしたりしていると、そうはいきませんね。

睡眠不足を感じるようになったら、無理せずパパやまわりの人に赤ちゃんをお願いして、休息する時間をとってくださいね。

バランスの良い食事
甘いものの摂りすぎは体を冷やすもとになります。また、野菜の栄養をたくさん摂ろうとして、毎日冷たいサラダを食べる生活をしていると、これも体を冷やす原因になります。

温かいスープに野菜を入れたり、温野菜サラダにして食べたりすると、体が温まります。

生活リズムを整える
毎日決まった時間に起きて、寝て…が難しければ、決まった時間に太陽の光を浴びるようにしてみましょう。体内時計が一度リセットされ、リズムを整えやすくなります。
体を温める
体を温めるには、積極的に体を温める食材を摂ったり、ストレッチしたりして血行を良くすることがおすすめです。

薄着も冷える原因なので、冷えやすい手首・足首などの「首」の付くところは、なるべく温めて過ごすと冷え性のママもよく温まります。

これらの改善法で、授乳中に起こりやすい貧血の予防にもなります。

授乳中の生理によって貧血に どうしたらいい?

授乳中のママが生理になると、貧血が起きやすくなります。それは、血液に含まれる「鉄分」が大きく関わっています。

どうして貧血が起こるの?

貧血は血液中の赤血球の数やヘモグロビン量が減少したときにおきます。赤血球は骨髄で作られ、ビタミンB12と葉酸が必要になります。

一方、ヘモグロビンは、鉄を含む色素(ヘム)とたんぱく質(グロビン)が合わさったものです。鉄分を原材料として酸素を身体中に送る役割があるため、体内の鉄分が足りないとヘモグロビン量が減少します。

その結果、酸欠状態となり、貧血をおこしやすくなるのです。

ビタミンB12・葉酸は、かなりの偏食でないと不足しませんが、鉄分は意識して摂る必要があります。

授乳中のママは、血液から作られる母乳と生理として流れていく血液を同時に失うので、鉄分が外に出やすい状態にあります。

貧血の症状

顔が青白くなって、体がだるくなり、寒さを感じるようになります。また、普段どおりの動作でも動悸や息切れをおこします。

脳貧血をおこすと、意識を失って倒れることもあります。いきなり失神してしまうので、怪我の元となり大変危険です。

改善方法

貧血を改善するためには、鉄分の摂取が必要不可欠です。以下で1日の鉄分摂取量を確認して、積極的に摂っていきましょう。

■鉄分摂取量(授乳中の女性で月経なしの場合)

年齢 必要量(mg)  推奨量(mg)
15~17 7.5 9.5
18~29 7.0 8.5
30~49 7.5 9.0
50~69 7.5 8.5
70~ 7.0

■鉄分摂取量(授乳中の女性で月経ありの場合)

年齢 必要量(mg)  推奨量(mg)
15~17 10.5 13.0
18~29 10.5 13.0
30~49 11.0 13.5
50~69 11.0 13.5
70~ 8.5

また、月経のあるなしに関わらず、年齢別の耐容上限量は以下のようになっています。

年齢 耐容上限量(mg)
15~17 40
18~29 40
30~49 40
50~69 45
70~

注意したいことは、鉄分は2種類あり、過剰摂取によって、嘔吐・下痢などの副作用が出ることです。

とくに、鉄分を分類した「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」のうち、動物性食品に含まれる「ヘム鉄」は体内への吸収率が高くなっています。

貧血改善に鉄分の含まれたサプリメントを服用する場合などには十分注意してください。

毎日できることといえば、積極的に鉄分を取り入れることですが、鉄分の吸収率を上げてくれるビタミンCも忘れずに摂るようにしましょう。

鉄分を多く含む食材

鉄分が多い食材を毎日の料理に取り入れることで、鉄分不足を解消できます。以下の食材を意識して摂っていくことをオススメします。

動物性食品に含まれるヘム鉄(肉や魚など)
レバー(牛、豚、鶏)、赤身の肉、カツオ、イワシ、キハダマグロ、赤貝
植物性食品に含まれる非ヘム鉄(野菜、大豆製品、海藻類など)
ほうれん草、小松菜、菜の花、納豆、あさり、ひじき

あまり気になる場合は迷わず病院へ

生理が全くこない場合や生理不順が続く場合には、何らかの病気である可能性もあります。中には初期症状では全く自覚がない病気もありますので、注意が必要です。

考えられる病気として以下のものがあげられます。

卵巣機能不全
卵巣ホルモンである「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌が乱れると、月経周期が乱れたり排卵障害を引き起こしたりします。この状態が続く状態を卵巣機能不全といいます。
無排卵
女性ホルモンの一つである「エストロゲン」の分泌以上により、排卵が起こらずに月経がきている状態です。排卵は「エストロゲン」の分泌量が一気に上昇することで起こるので、子宮内膜は増殖するものの、排卵するほどは上昇せず、減少するとともに子宮内膜が剥がれ落ちます。そのため、生理がきても排卵をしていないことがあります。
子宮筋腫・子宮内膜症
子宮の壁にできる良性の腫瘍のことを子宮筋腫といいます。気づかずに放置していると、数が増えたり大きくなったりします。まれに、悪性のものもあります。

子宮内膜症は、子宮内膜の組織が別の場所に形成される病気です。他の場所にできた組織も、本来の子宮の周期と同じように剥がれ落ち、出血しますが体外に出ることができずに溜まっていきます。

子宮頸がん
子宮の入り口である子宮頸部にできるがんです。HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が関係しており、性交渉によって感染します。
甲状腺の病気
甲状腺はのど仏の下、気管の前に位置しており、血液中にホルモンを分泌して、代謝を正常に保つ役割をしています。甲状腺の機能が低下すると、首の圧迫感や、疲れやすいなどの症状としてあらわれます。

生理不順は放置しすぎると、大きな病気となってあらわれてくることがあるので、いつもと違う症状があらわれたら、すぐに病院で診てもらいましょう。

病気が原因でなければ、産後に生理が安定しないことはよくあることです。急いで次の子を…と、考えているのでなければ自然に体が回復して、生理が安定してきます。

健康な体づくりのためにも、バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけてみてくださいね。そうすれば、元気な心と体で毎日が楽しく過ごせるでしょう。

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