授乳中にコーヒーを飲んでも大丈夫?カフェインとの上手な付き合い方

授乳中にコーヒーを飲んでも大丈夫?カフェインとの上手な付き合い方
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赤ちゃんの抱っこ、おむつ替え、着替えにお風呂…休まる時間のないママが、唯一くつろげるお昼寝の時間。

ここにコーヒーがあると、ちょっとしたカフェ気分を味わえますが、毎日のコーヒーに含まれるカフェインがママと赤ちゃんにどのような影響を与えるかを知っていますか?

カフェインは母乳を通して赤ちゃんの体にも入っていきます。

悪い影響を与えないように、適量を知ってコーヒーを楽しみましょう。

授乳中のコーヒーは飲んでも大丈夫?赤ちゃんに与える影響は

妊娠前にコーヒーを良く飲んでいたママは、カフェインを制限されるとかなり辛いですね。赤ちゃんがお腹にいたころと同様、授乳中もカフェインに気をつける点があります。

カフェインの影響は?

カフェイン摂取によって、眠れなくなるといった作用があるのは、よく知られていますね。ほかにも、農林水産省によると、過剰摂取で以下の影響があるといわれています。

【 カフェインの過剰摂取による影響 】

◎中枢神経系が刺激された場合

  • めまい
  • 心拍数の増加
  • 興奮
  • 不安
  • 震え
  • 不眠

◎消化器官が刺激された場合

  • 下痢
  • 吐き気
  • 嘔吐
ママがカフェインを摂ると、血液中に流れて母乳にもほとんど同じくらいの濃さでカフェインが含まれてしまいます。そのため、母乳を飲んだ赤ちゃんもカフェインを摂ることになるのです。
  • さらに、大人より小さい赤ちゃんは、カフェインの血中濃度が半減するのに、大人の16倍以上の時間がかかります。

とはいえ、普通に飲む程度であれば、赤ちゃんへの影響はほとんど無いとされています。

ただし、カフェイン量の多いコーヒーや紅茶、緑茶を大量に飲むと、まれに赤ちゃんの体内に蓄積されて、興奮して眠れなくなる場合もあるので、注意が必要です。

また、カフェインはコーヒーや紅茶、緑茶だけでなく、ウーロン茶や栄養ドリンクにも含まれています。食品では、チョコレートにも少量含まれています。

カフェイン入りの飲料ばかり飲んでいると、カフェインの摂り過ぎになってしまうので、気をつけてください。

飲んで大丈夫な量はどのくらい?その後の授乳はどうしたら良い?

新生児を授乳中のママは、なるべくカフェインを摂らない方がよいでしょう。

その理由は2つあります。

  • ひとつめは生まれたばかりの赤ちゃんは、内臓が未発達でカフェインを代謝するのに時間がかかるから。
  • ふたつめはカフェインには血管を収縮する作用があり、血の巡りを悪くしてしまうからです。

赤ちゃんは生後1ヶ月ほどたてば、内臓の機能がだいぶ発達してくるので、一日に300mgまでのカフェイン量をママが摂る分には問題ありません。

摂取量の1%前後が母乳に移行しますが、もし、目安量以上のカフェインを摂って授乳してしまっても、赤ちゃんに変わったことがなければ、普段よりもよく様子をみる程度で大丈夫です。

目安とするカフェイン量について、日本では一日あたりの摂取許容量の基準がありません。一方、他の国々では具体的な摂取量を設定しているところもあります。

多くが、妊産婦・授乳中のママが摂取してよいカフェイン量は、一日に200~300mgとしています。

では、普段口にする飲み物には、どれくらいのカフェインが入っているのでしょうか?

コーヒー、緑茶、紅茶のカフェイン量

文部科学省の『五訂増補日本食品標準成分表』によると、カフェイン含有量が多い食品の含有量は以下のようになっています。

種類 カフェイン含有量 抽出方法
玉露 100ml/160mg 60℃のお湯60mlで2.5分浸出
コーヒー 100ml/60mg コーヒー粉末10gを熱湯150mlで浸出
紅茶 100ml/30mg 茶葉5gを熱湯360mlで1.5~4分浸出
ウーロン茶 100ml/20mg 茶葉15gを90℃のお湯650mlで0.5分浸出
せん茶 100ml/20mg 茶葉10gを90℃のお湯430mlで1分浸出

このことから、授乳中のママが安心して一日に飲めるコーヒー量がわかりますね。マグカップ(237ml)2杯分は安心して飲んでも大丈夫です。

カフェインの影響を一番あたえる時間とは

カフェインは、摂取後30分経った頃が血中濃度が一番高くなるといわれています。

赤ちゃんは大人よりもカフェインの消化に時間がかかるため、カフェイン入りの食品を大量に取った後30分してから授乳すると、赤ちゃんが興奮して不眠になったり、落ち着きがなくなったりして、夜泣きの原因になってしまうのです。

カフェインの影響が気になるけれど、コーヒーを飲みたい方は時間を空けて飲むようにすると、さらに安心できます。

また、コーヒーやお茶だけでなく、栄養ドリンクや風邪薬にもカフェインは含まれています。

疲れたときの一本を飲む前に!裏の表示を確認してみよう

一日の摂取量を考えて、量が過度に超えないように注意しましょう。

【 栄養ドリンクのカフェイン含有量 】

種類 容量 カフェイン含有量
モンスターエナジー 355ml 142mg
レッドブル 185ml 80mg
リポビタンDスーパー 100ml 50mg
オロナミンC 120ml 18mg

【 風邪薬のカフェイン含有量 】

種類 1日/3回分 カフェイン含有量
パブロンエース顆粒 無水カフェイン 75mg
レッドブル 無水カフェイン 75mg
ルルアタックFX 無水カフェイン 90mg

上記の風邪薬で、あなたが選ぶとしたらどれにしますか?

ここで紹介した風邪薬をみると、カフェイン量の少ない1.パブロンエース顆粒と2.コルゲンコーワIB錠TXを服用したほうが良いように感じますね。

しかし、使用上の注意を見ると、1と2は「本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください」との記述があります。

一方、3.ルルアタックFXは、カフェイン含有量が多いにもかかわらず、使用上の注意で「授乳中の人は相談すること」にとどまっています。

これは、カフェインが問題なのではなく、薬の成分中に「ジヒドロコデインリン酸塩」が入っていることが授乳中の赤ちゃんに良くないからです。

この成分は、母乳を通して赤ちゃんに薬が入り、中毒症状を起こすおそれがあります。

その点で、3.ルルアタックFXはカフェイン量は多いものの、「ジヒドロコデインリン酸塩」を含んでおらず、授乳中でも相談すれば服用することができるのです。

やむを得ず薬を服用する場合は、カフェインだけでなく赤ちゃんに影響のある成分が入っていないか、しっかりと確認する必要があります。

授乳中の薬について、くわしく知りたい方はこちらの記事をごらんください。→リンク

たくさん飲みたい人にオススメするカフェインレス飲料

ぐっすり寝たいけれど、夜のカフェオレがやめられない人や胃が荒れやすい人にもオススメなのが、カフェインレスコーヒーです。

生豆からカフェインだけを取り除いたもので、色々な種類が出ています。

また、コーヒー豆ではなく「たんぽぽ根」からつくられた、コーヒーに似た「たんぽぽ茶」というものもあります。

「たんぽぽ茶」はコーヒーではないので、カフェインは入っていません。安心してのめて、栄養が多いので産前産後のママに人気です。

カフェインレスコーヒー、たんぽぽ茶

「コーヒーを飲んでるときが一番落ち着く」といって、たくさん飲んでいる方も中にはいます。

もし、摂取許容量を超えて飲みたい場合は、カフェインの心配が無い「カフェインレスコーヒー」や、「たんぽぽ茶」をオススメします。ぜひ試してほしいのが、以下の5つです。

  1. マウントハーゲン オーガニック カフェインレスインスタントコーヒー
  2. ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス 
  3. UCC おいしいカフェインレスコーヒー
  4. ティーライフ ぽぽたん
  5. ママナチュレ たんぽぽ茶 

ママに人気のあるコーヒーとたんぽぽ茶です。以下でカフェイン含有率と味をくわしく見てみましょう。

1.マウントハーゲン オーガニック カフェインレスインスタントコーヒー

マウントハーゲン オーガニック カフェインレスインスタントコーヒー05291

有機コーヒー豆100%で、カフェインを99.7%もカットしています。天然の液体CO2と水だけでカフェインを除去していて、体にやさしいところも魅力のひとつとなっています。豊かな香りと程よい酸味を感じられる人気の商品です。

2.ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス

ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス05292

微細なコーヒー豆が入った「挽き豆包み製法」という独自の製法で作られたカフェインレスコーヒーです。淹れたての香りと味わいを楽しめるところが魅力となっています。カフェインを97%カットしています。

3.UCC おいしいカフェインレスコーヒー

UCC おいしいカフェインレスコーヒー05293

生豆からカフェインだけを除去する二酸化炭素抽出法を採用しカフェインを97%カットしています。香りは強くないものの、さらっと飲める軽い味に仕上がっています。苦味がちょうどよく、濃いコーヒーが苦手な人にも飲める味です。

4.ティーライフ ぽぽたん 

ティーライフ ぽぽたん05294

たんぽぽ根から作られたノンカフェイン飲料です。コーヒーよりも苦味が少なく、甘みを感じます。ビタミンB2や鉄分などの栄養も豊富なので、オススメです。価格がリーズナブルで続けやすいのも魅力です。

カフェインレスコーヒーはカフェインを抜くために、以下の3通りの除去方法があります。

  1. 薬品を使う方法(溶剤抽出法)
  2. 水と薬品を使う方法(水抽出法)
  3. 二酸化炭素を使う方法(超臨界二酸化炭素抽出法)
  • 1の薬品を使う方法は、カフェインを溶かし出すために薬品が直接豆に触れるので、残留薬品の心配があります。
  • 2の方法は、薬品が直接豆に触れない方法を使っているため、安全にカフェインを除去することができます。
  • 3の方法は、二酸化炭素に一定以上の圧力と温度を加えて、液体と気体の性質をもつ状態にします。この状態で二酸化炭素を使ってカフェインを除去します。1と2の方法に比べて安全性が高くなっています。
オススメしたカフェインレスコーヒーはどれも薬品を使わずにカフェインを除去しているので、安心してコーヒーブレイクを楽しめます。

ほかにも ハーブティー、黒豆茶、麦茶、杜仲茶、ルイボスティー、プーアール茶など、カフェインの入っていない飲み物がたくさんあるので、自分に合ったものを探してみてくださいね。

▼ カフェインレス紅茶についてはこちらから

授乳中に楽しく飲んで気分転換!カフェインと適度なお付き合いをはじめよう

カフェインは適度に楽しむ程度なら、何の問題もありません。

しかし、睡眠に気を使っていたり、胃が弱かったりする人は、普段のコーヒーからカフェインレスコーヒーに変えてみることをオススメします。

授乳中で、なんだか体に悪そう…と思いながらコーヒーを飲んでストレスをためるより、適量を楽しく飲むほうが気分もよくなりますね。

リフレッシュ効果やリラックス効果といった、良い影響がカフェインにはあるということも、知っておくと悪い気分もしませんね。

コーヒーを飲むときは、カフェイン量は200~300mgにとどめ、授乳が終わったら存分に楽しみましょう。

また、子どもが大きくなって、コーラやココアを欲しがるようになったら、子どものカフェイン摂取量も気にしてあげるようにしてくださいね。

日本では子どものカフェイン摂取量に規定はありませんが、カナダ保健省によると体重1kgあたり2.5mgのカフェイン量が一日の摂取量としています。

4~6歳の子どもになると、一日に45mgのカフェイン量が限度で、これは500mlペットボトルのコーラ1本分に相当します。

適量であれば集中力アップや気分転換など、カフェインの恩恵も受けられるので、量に気をつけて、上手に付き合っていきましょう。

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