予防接種後後に腫れてきたらどうする!?腫れ具合による対処法

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予防接種を受けて腫れてきたけれど、診てもらったほうがいいかわからない…ということがあります。ワクチン接種後は副反応として「腫れ」がよく起こりますが、あまりに腫れてくると心配になってしまいます。

受診するかしないかを判断するときは、腫れの程度をよく観察して決めます。腫れの程度によって、ホームケアを続けて自然に治るのを待つか、病院を受診して塗り薬などをもらって治すかに分かれます。

言葉で伝えられない小さな赤ちゃんの場合は、痛みやかゆみを訴えられないので、様子が変だと思ったらすぐに受診します。

ここでは、腫れが起こる原因を知り、よく起こる副反応と重い副反応の違いを捉えた上で、対処法を探っていきます。

予防接種をした後に腫れてきた! 対処法

予防接種を受けた後に、接種した部分が腫れてくることがあります。ほとんどが軽い症状で終わりますが、なかにはひどく腫れたり痛みを伴ったりすることもあります。

程度の違いで、どのように対処したら良いのかみていきましょう。

予防接種の副作用 なぜ腫れる?

予防接種を受けるとワクチンの成分によってさまざまな反応が出ます。
例えばワクチンは以下の3種類のタイプに分かれています。

  • 生ワクチン
  • 不活化ワクチン
  • トキソイド

それぞれの特徴と次に接種するまでに空ける期間は以下のようになっています。
【生ワクチン】

病原体(ウイルスや細菌)を生きたまま培養して、弱毒化したもの。次に別のワクチン接種するまで、1ヶ月(中27日)以上あけます。

【不活化ワクチン】

病原体を殺菌し、免疫をつけるために必要な成分をとりだしたもの。次に別のワクチン接種をするまで、1週間(中6日)以上あけます。

【トキソイド】

細菌から毒素を取り除き、毒性をなくしたもの。次に別のワクチン接種をするまで、1週間(中6日)以上あけます。

なかでも不活化ワクチンの場合、その成分に反応して接種部位が腫れることが多くあります。

しかし、ほとんどが軽い症状ですみ、数日たつと症状がおさまることから、あまり心配いりません。

このように、接種後のよくない反応を「副反応」といい、よく起こるものとまれに起こるものとがあります。

「接種部位の腫れ」は副反応のなかでもよく起こるものです。よく起こる反応には以下のものがあり、数%~数十%の割合で起こります。

【よく起こる副反応】

  • 発熱
  • 接種部位の腫れ
  • 接種部位のしこり
  • 接種部位の赤み

ただし、子どもの体質によっては、成分に大きく反応してしまう場合があります接種部位だけでなく、腕の広い部分まで腫れるようなら受診するようにしましょう。

また、まれに重い副反応があらわれることがあります。そんなときも迷わず受診するようにして下さい。重い副反応は以下のものがあげられます。

【重い副反応】

  • 高熱
  • 接種部位がひどく腫れる
  • ひきつけ
  • アナフィラキシー
  • 脳炎
  • 神経障害

接種部位が腫れることは、【よく起こる副反応】にも、【重い副反応】にもみられますが、腫れの程度によって対処法は異なります。次で詳しくみていきましょう。

腫れてきたらどうすべき? 対処法

腫れの程度はさまざまで、接種部位だけが小さく腫れている場合と、腫れが大きく広がっている場合があります。

小さな腫れはよく起こる副反応なので、問題なく腫れが引いていくことがほとんどですが、広い範囲に腫れが広がるとかゆみを伴ったり、腕が曲げにくかったりします。

【接種部位だけが腫れている場合】

2~3日経つとおさまることがほとんどです。他に変わったことはないかよく観察しながら過ごしましょう。接種部位は触ったり擦ったりしないよう、注意します。
生ワクチンでは4週間、不活化ワクチンでは1週間ほどは副反応がでやすいので、注意して様子をみるようにします。

次に程度が重い場合をみていきましょう。

接種部位を中心として、腕全体が腫れているなど、広範囲にわたる腫れは程度が重いです。

【接種部位から広範囲で腫れている場合】

腫れやかゆみがひどい場合や、熱を持っている場合は、タオルでくるんだアイスノンや氷のうなどで優しく冷やしてあげましょう。
月齢の低い赤ちゃんは冷たさでビックリしてしまうことがあるので、よく冷やしたタオルで冷やしてあげます。
ここでも、接種部位を触ったり擦ったりしないように気をつけます。
そして、ワクチン接種を行った医師に相談します。

このように、接種部位の腫れの程度で、ホームケアか医師の診察かに分かれます。
腫れの程度をよく観察し、判断しましょう。

bcgの予防接種はスタンプ式でおこなうため、接種部位の腫れ方が、注射とは異なります。

こちらの記事では、bcg接種後の接種部位の変化をご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。→予防接種でbcgを受けるために知っておきたい、回数や接種時期

熱さまシートや冷湿布でも効果あり?

腫れが気になる場合、タオルでくるんだアイスノンや氷のう、冷やしたタオルをお勧めしましたが、熱さまシートや冷湿布でも同じように冷却効果があります。

ただし、月齢の小さい赤ちゃんや、誤飲のおそれのある子どもには使わない方が無難です。

寝ている時やちょっと目を離したときに、熱さまシートや冷湿布が剥がれ、口をふさいでしまう危険があるからです。

また、皮膚の弱い赤ちゃんに使用すると、かぶれやかゆみの原因となることがあります。日中、ずっと見守っていられる時間ならば問題ありませんが、夜間や調理中など、目を配れないときには使わない方が良いでしょう。

腫れていても入れる?予防接種後のお風呂

予防接種を受けた後、悩んでしまうのがその日の入浴です。医師や看護師から「当日のお風呂は入っても大丈夫です」と言われても、なんだか心配になってしまいますね。

軽い腫れならばお風呂に入って大丈夫ですが、腫れがひどい場合やかゆみがある場合は、入浴を控えて接種部位を冷やして過ごしましょう。

入浴する際は、予防接種を受けてから1時間以上あけて入るようにして下さい。

接種後すぐは激しい副反応があらわれやすいため、様子を見て過ごします。1時間以上経って、熱や腫れがあっても元気な場合はぬるめのお湯で入浴し、はやめにあがるように心がけましょう。

こちらの記事では、予防接種後の入浴について詳しく書かれています。→予防接種後のお風呂は入れても大丈夫?入浴時の注意点

腫れがでやすいワクチンはどれ?

子どもの体質によって、腫れる子と腫れない子がいますが、ワクチンによって接種部位が腫れやすいものがあります。

たとえば、四種混合(DPT-IPV)や三種混合(DPT)、二種混合(DT)は、赤みや腫れ、しこりが初回接種後の1週間のあいだに約10%の割合で起こり、追加接種後の1週間のあいだに約40%の割合で起こります。

回数を重ねることで接種部位の腫れなどの反応が出やすくなることもあります。

他にも、以下のようなワクチンで腫れが起こることがあります。

  • 麻疹・風疹混合ワクチン(MR)
  • 日本脳炎ワクチン
  • インフルエンザワクチン
  • 肺炎球菌ワクチン
  • ヒブワクチン

これらのワクチンを受ける場合は、接種部位の腫れに特に注意してみてあげると良いでしょう。

また、子どもによって腫れやすさが違うので、接種するたびに母子手帳の接種記録に書き込んでおくと、次に同じワクチンを打つときの参考になります。

予防接種による副作用の救済制度について

予防接種によって副作用が起こり、治療が必要な場合や障害が残った場合には、健康被害救済制度で救済を受けられます。

定期接種か任意接種かで対象となる救済制度が異なります。

  • 定期接種による健康被害…予防接種法に基づく「予防接種後健康被害救済制度」
  • 任意接種による健康被害…独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく「医薬品副作用被害救済制度」

定期接種で扱われている予防接種でも、接種時期がずれて対象年齢を外れて受けると任意接種の扱いになります。

救済制度を利用する場合は、接種した人もしくは遺族によって、お住まいの市町村に申請する必要があります。

副反応とみられる症状があっても、偶然同じ時期に起こった病気かもしれません。

予防接種後に、ワクチンとは関係ない病気が、たまたまあらわれることを「紛れ込み反応」といいます。救済制度では、副反応とみられる症状が、「紛れ込み反応」によるものか、ワクチンによるものかを国の審査会で審議します。

そのため、審査には医師の診断書や、薬の使用証明書などのさまざまな書類が必要になります。もしもの時に給付が受けられるので、覚えておくと良いでしょう。

子どもをよく観察して適切な対処をしよう!

予防接種後の腫れなどの副反応は、予測することができず、慌ててしまいがちです。どんな副反応が起こるか、予防接種のガイドブックをよく読んで、確認しておきましょう。

予防接種で腫れやすい子には、前もって接種部位を冷やせるもの用意しておくと、慌てなくて良いですね。

軽い副反応でも、悪化する場合は受診してください。腫れが起こったときの対処法をおさらいしておきましょう。

【接種部位だけが腫れている場合】

  • 様子をみて過ごす
  • 接種部位は触らない、擦らない

【接種部位から広範囲で腫れている場合】

  • タオルでくるんだアイスノンや氷のうで冷やす(よく冷やしたタオルでも可)
  • 接種部位は触らない、擦らない
  • 医師に相談する

子どもの様子を身近で見ているママだからこそ、気づく異変があります。

受診するかどうか迷ってしまった場合は、厚生労働省小児救急電話相談(#8000)に電話で相談することもできます。

厚生労働省小児救急電話相談は、子どもの急な病気やケガのときに短縮番号の#8000にかけると、医師や看護師などからアドバイスをもらえるサービスです。

副反応がひどくあらわれた時間が夜間や休日の場合でも電話相談できるので、困ったときは相談してみて下さい。

体調や腫れ具合をよく観察して、子どもにとってベストな対応をしてあげましょう。

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