成長の証ハンドリガード!赤ちゃんが手を不思議そうに見つめる理由

成長の証ハンドリガード!赤ちゃんが手を不思議そうに見つめる理由
  • Twitter
  • hatena
  • facebook

赤ちゃんは見ているだけで癒されますね。一日一日、違った仕草や表情をみせてくれます。

そんな中で、赤ちゃんが自分の握った手をじっと見つめていることはありませんか?

まるで、「これは何だろう」とでも思っているかのような顔をして握った手をじっと見つめ、動かしてみたり、両手を合わせてみたりしています。

この行動をハンドリガードと呼びます。


ハンドリガードをするのはなぜ?

ハンドリガード(hand-regard)とは手(hand)をじっと見る(regard)という直訳そのままの意味です。

こぶしを握ってじっと見つめる。腕を動かしてみたり、手を開いたり握ったりして自分の手や動きを観察しているように見えます。不思議そうにみていますね。

これはどういう意味のある行動なのでしょうか。

見る力がついたということ

生まれてすぐはほとんど見えていなかった赤ちゃんに、目でものを見る力がついたということが言えます。
 

生まれてすぐの赤ちゃんの目は光に反応したり、動いているものにも徐々に反応するようにはなりますが、目の焦点を合わせるという事は出来ていませんでした。

見るというより見えているという感覚なのです。

自分の手をじっと見るという行動から、ものを見るときに焦点を合わせることが出来ていなかった赤ちゃんが、焦点を合わせて見ることが出来るようになり、さらに動くものを目で追いかける力がついてきたと言えます。

脳と体のつながりを発見し理解できた

大人は体を動かすとき、通常は「さあ、腕を上げるぞ。」といちいち思わなくても動かせるのが当たり前ですが、生まれたばかりの赤ちゃんにとってはこんなに不思議なことはないのです。

生まれてすぐは自分で体を動かすという意識はありません。

赤ちゃんの手に指を挟むと握ってくれることがよくありますが、それは「原始反射」といって、反射的に手が動いているだけなのです。

ハンドリガードという行動は、目の前で動いているものが自分の手であって、それを動かしているのは自分だという事を発見した証と言えます。

脳が発達し、脳からの指令で体を動かすという仕組みを無意識に認識できたのです。

脳と体のメカニズムが整って来たと言えます。こうしてみると人間が成長していくというメカニズムはすごいと思いませんか?

興味津々

また、好奇心が芽生えてきたとも言えますね。手を見つめながら目の前のこれは何なんだろう?どうして動くんだろう?と赤ちゃんは興味津々です。

自分の手や腕だけではなく、フットリガード(foot-regard)と言って足をじっと見つめる行動が見られることもあります。

足をつかんだり口に入れたりもします。体がやわらかいですよね。

日に日に赤ちゃんの興味は増し、ハンドリガードやフットリガードなどをしながら自分自身とのつながりを確認しつつ、小さな世界はどんどん広がっていきます。

世界が広がって行き、色んなことに興味を持つこと自体が脳の発達や体の発達に通じているのですね。

ハンドリガードはいつからする?いつまでする?

個人差はありますが生後2ヶ月~4ヶ月頃からみられるようになります。数ヶ月の間続き、徐々にハンドリガードは見られなくなります。

あくまでも目安ですので、対象の月齢なのにハンドリガードをしない、ほとんどやらないなどと過剰に心配することはありません。

赤ちゃんそれぞれにペースがありますので、あまり焦らないでくださいね。

ハンドリガードの頻度が減ってくるのは、指しゃぶりやおもちゃなど、他のことに興味が出てきた証拠で、これも成長している証なんです。

利き手はハンドリガードで決まる?!

ハンドリガードについて調べてみますと、ハンドリガードをする手で利き手が決まる?という情報も気になりますが、そんなことはありません。

ハンドリガードは赤ちゃんの気分や向き癖などが影響するので、必ずしもその手が利き手になるということはありません。

発達心理学者のアーノルド・ゲゼル氏(アメリカ)の研究によると、利き手が決まるのは4歳頃と言われています。

ハンドリガードをする手によって利き手が決まるという情報に根拠はありません。

ハンドリガードをしないと何か問題なの?

一般的にハンドリガードをすることは、成長発達の過程と言われている為、自分の子供がしないと不安になることもあるでしょう。

手を見ながら口に入れてなめてみたり、何かをつかんだり手を組んだり、といった行動もハンドリガードと言えますので、よく観察してみましょう。

短い期間のことなので、忙しく働いている方や、上に手のかかるお子さんがいたりする場合は見逃してしまうこともあり得ます。

見ていない間にこっそりしているかもしれません。

また、ハンドリガードをしないというだけでは、発達の異常があるとは考えにくいです。他にも心配な点がある場合は医師や専門家へ相談してみましょう。

ハンドリガードと自閉症や発達障害との関係性は?

ハンドリガードは目や体や脳に関わる発達の証だと前述いたしましたが、それをしなかったり、または遅れているから発達が遅れているという事ではありません。

発達の段階には個人差があります。とはいえ一般的な時期や数字に当てはまらない事で、発達に何か問題があるのかもしれない、と不安にもなるでしょう。

また、自閉症の特徴のひとつに「手をひらひらさせる行動」があげられていて、ハンドリガードの動きとも似ている為、そのような情報も広まったりしているようですからさらに不安は高まります。

しかし、自閉症や発達障害の傾向が見られるのは早くても1歳半頃という研究があります。つまりハンドリガードが見られる月齢ではその判断はできないと言えます。

ハンドリガードの時期や、やり方は十人十色。

子供の成長はあっと言う間です。特に生まれてから2~3歳くらいまでは、1日1日が成長で、昨日出来なかったことが今日出来たり、昨日までしていたことを今日はしなかったりします。

育児書やネットなどで情報をたくさん集めることは出来ますが、必ずしも全員がその通りに発達、成長することはないのです。

十人十色と言いますが、十人いれば十人がみんな違うのです。

特に初めての子育てでは、見つけた情報や周りの子と比較してしまって、時期が早いとか遅いとか、書いている方法とやり方が違うことなどに不安になるし、同じだと安心するという気持ちもわかります。

でもそれはあくまでも一般的な教科書上の成長や、発達の過程である事を忘れないでください。

情報や周りとの違いに一喜一憂せず、お子さんの様子をよく見て成長を温かく見守っていきましょう。

どうしても心配なことがある時は抱え込まず、周りの方や専門家にご相談されることをおすすめします。

こうして考えてみると、一生の中の赤ちゃんの時期のうちでも、ほんの短い期間にしか見られないハンドリガード。

あのかわいい仕草は、この瞬間にしか味わえないのですからなるべく見逃さないようにして、しっかり目に焼き付けたいですね。

SNSでシェア
  • Twitter
  • hatena
  • facebook

こちらの記事もオススメです

ページ先頭に戻る