美しい女の子の名前。日本の自然と季節、色にちなんだ名前特集!

美しい女の子の名前。日本の自然と季節、色にちなんだ名前特集!
  • Twitter
  • hatena
  • facebook

日本の文化に深く影響を与えている四季。日本には四季折々のさまざまな樹木や自然にあふれています。それに対して私たちの先人は、四季の風光明媚さに負けないほど美しい日本語で名前をつけました。折りしも昨今日本ではエコブーム。女の子の名前もナチュラル志向になっているようです。

また日本人といえば非常に繊細な国民性でも有名。それは日本料理の味の細やかさ、和楽器での合奏の「あうん」の呼吸など、さまざまな場面で見られます。中でも日本人の微妙な色の違いに対する敏感さは別格。日本の色名の豊富さは、先人の感性の豊かさに他なりません。こちらも女の子の名前にはぴったり。

ここでは、日本の自然と季節の樹木、色にちなんだ女の子の名前を紹介します。

季節の樹木にちなんだ女の子の名前

『万葉集』に「向(むか)つ峰(を)の若桂(わかかつら)の木下枝(しづえ)取り花待つい間(ま)に嘆きつるかも(巻7-1359)」という和歌があります。万葉の時代から私たちの先人は樹木を愛で、それらの歌を詠むことで樹木への慈しみの気持ちを表してきました。

日本の国土の約7割が森林ということから考えると、先人たちがそのような気持ちを持ったことは自然な流れと言えるでしょう。また近年の回顧ブームもあり、古風な名前が今流行っています。

しかも樹木にちなんだ名前は美しいだけではなく凛とした強さがあり、むしろ現代的な雰囲気のものも数多くあります。ここでは季節毎で樹木にちなんだ女の子の名前を紹介します。

開花の春と涼やかな夏を表した名前

春は草木が芽吹き、あらゆる生命(いのち)が誕生を迎える季節。たいする夏は、その生命が成長し“生きる力”がみなぎる季節。それらの季節にちなんだ樹木で女の子らしい名前には、どんなものがあるのでしょうか。

    春の樹木にちなんだ女の子の名前

  • 桜(さくら、お、さ)
  • 日本の文化や芸術に多大な影響を与えている樹木といえば桜。女の子の名前に使われる定番の樹木です。
    桜子(さくらこ)、美桜(みお)、有桜(ありさ)

  • 樺(か)
  • 樺(かば)の木の雄花が飛ばす花粉は花粉症の原因になっていますが、漢字同様、天に向かって立つ姿が美しい樹木。
    玲樺(れいか)、樺菜(かな)、樺織(かおり)

  • 梅(うめ)
  • 桜とともに日本の春を鮮やかに彩る梅の花。「梅に鶯」という言葉があるように、梅の木にとまっている鶯を見ると、春の到来を感じますよね。
    梅香(うめか)、小梅(こうめ)、和梅(かずめ)

      夏の樹木にちなんだ女の子の名前

    • 杷(は、わ)
    • 枇杷(びわ)は葉の形が楽器の琵琶に似ていることが名前の由来。果実はおいしいし、葉は薬用になり、材は櫛に使える私たちにとって非常にありがたい樹木です。
      杷瑠(はる)、音杷(おとわ)、永杷(とわ)

    • 椰(や)
    • 「椰子(やし)」といえば、「名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実一つ(島崎藤村)」の歌を連想される人も多いのではないでしょうか。古風な名前にぴったりの漢字です。
      美椰(みや)、伽倻(かや)、椰江(やえ)

    • 梓(あずさ、し)
    • 梓(あずさ)は「梓弓」という言葉があるように、弓を作る際使われていました。別名を「木王」といい、百木の長として尊ばれました。名前にふさわしい漢字といえるでしょう。
      梓(あずさ)、梓音(しおん)、梓咲(あずさ)

        秋の樹木にちなんだ女の子の名前
        日本の秋といえば、色とりどりの美しい木々に黄金色に輝く稲穂、オレンジ色の柿など実に豊かな色と実りにあふれた色彩豊かな季節。この季節の樹木にちなんだ名前は、音の響きが良くかわいらしいものが数多くあります。

      • 楓(ふう、かえで)
      • 楓(かえで)の木は、一般的に「もみじ」と呼ばれています。秋を豊かに彩る樹木。
        楓(かえで)、楓花(ふうか)、楓南(かえな)

      • 椋(むく、りょう)
      • 椋(むく)の木とは成長が比較的早く、高さが20メートル以上になる樹木。椋の木の成長にあやかるべく、子どもの名前によく用いられます。
        椋子(りょうこ)、椋(りょう)、椋(むく)

      • 柚(ゆず、ゆ)
      • 柚(ゆず)の木は邪気を払うといわれ、柚子湯などによく使われています。初夏に咲く白い小花が可憐な樹木です。
        柚(ゆず)、柚希(ゆずき)、柚宇(ゆう)

      • 椎(しい、すい)
      • 椎(しい)の木は、公園や神社、寺院などによく植えられている樹木。漢字の見た目と読み方から、女の子の名前におすすめの漢字です。
        椎菜(しいな)、椎(すい)、椎乃(しの)

          冬の樹木にちなんだ女の子の名前
          あたり一面が銀世界になる冬にも、懸命に葉や花を見せてくれる樹木はあります。そのけなげさの中にもある凛とした姿は、まるで私たちに「生きる道」を示してくれているかのようです。この季節の樹木にちなんだ名前は、美しさの中に強さがある素敵な名前が多いです。

        • 篠(しの、しょう)
        • 篠(ささ)竹とは小さい竹類の総称。里神楽(さとかぐら)や長唄囃子(ながうだばやし)で用いられる「篠笛」の原料でもあります。漢字の見た目も読み方も凛とした印象。
          篠(しの)、篠子(しょうこ)、篠里(しのり)

        • 柑(かん)
        • 冬の代名詞、蜜柑(みかん)。誰からも慕われる女の子に育ってくれそうですね。
          柑奈(かんな)、柑凪(かんな)、実柑(みかん)

        • 柊(ひいらぎ、しゅう)
        • 柊と言えば、つややかな緑の葉の間から白く可憐な花を咲かせる樹木。花は小さくても優しい香りを漂わせて咲いていることに気づかせてくれます。高浜虚子が「柊をさす母によりそひにけり」と母を想う句を詠んでいますが、柊の花はまるで控えめだけれど、存在感のある日本女性のような花です。
          柊(ひいらぎ)、柊華(しゅうか)、柊子(しゅうこ)

          自然にちなんだ女の子の名前

          日本は緑豊かで、四季折々さまざまな景色が見られる美しい国。気候や長い歳月が例えば富士山のような日本特有の自然を育んできました。このように人だけではなく自然も“和を以って”その形状を築いてきたのです。

          そのため日本の自然には、おおらかな中にも凛としたものや生命力あふれる中にも愛らしさがあります。これらの自然はまさに、女の子の名前にうってつけ。日本の自然のように、ゆったりとしながらも芯が強く清楚な女性に育ってほしいと願う両親におすすめです。

          自然のおおらかさを表した名前

          日本の自然はなだらかな山の形状に代表されるように、概して鷹揚としていると思います。しかし日本の自然はただゆったりしているだけではありません。例えば酷暑の中けなげに空に向かって伸びている草木からは、力強い生命力が感じられます。おおらかな中にも生き生きとした命の根源力を持ち合わせた自然には、女の子の名前にぴったりなものが数多く存在します。

          • 苗(なえ)
          • 種子から芽を出して伸びた幼い植物。生命力に満ち溢れているので、女の子の名前におすすめです。
            早苗(さなえ)、美苗(みなえ)、香苗(かなえ)

          • 岳(たけ)
          • 女の子の名前に使う漢字としては意外かもしれません。しかし漢字が持つ「大きくて威厳がある」という意味は、女の子にこそ使ってほしい漢字です。
            美岳(みたけ)、岳乃(たけの)、岳葉(たけは)

          • 嶺(れい、みね)
          • こちらも女の子の名前に使われているイメージがあまりない漢字ではないでしょうか。しかし漢字が持つ本来の「山の高くそびえる頂(いただき)」という意味は、高貴さや気高さを連想させます。
            美嶺(みれい)、嶺華(れいか)、真嶺(まみね)

            自然の美しさや可憐さを表した名前

            おそらく多くの人が日本の自然に対して持っているイメージは、この“美しさ”や“可憐さ”ではないでしょうか。その大きな理由が、日本を代表する文化である俳句や短歌に詠まれている自然の影響です。

            それらで詠まれている自然は、ときにうるわしく、ときにいじらしく、ときに愛らしいもの。まさに日本人の精神文化に根付いている“本来の日本の自然の姿”と言えるでしょう。ある種これ以上に日本人の女の子にふさわしい名前があるのかと思うほどです。

          • 蓮(れん、は)
          • 蓮の花は仏教で「蓮華(れんげ)」と言って、極楽浄土を象徴する花。凛とした美しさがあります。
            華蓮(かれん)、蓮(れん)、彩蓮(いろは)

          • 蘭(らん、か)
          • 言わずと知れた気高く美しい花。女の子の名前にぴったりです。
            蘭(らん)、蘭代(かよ)、蘭珠(らんじゅ)

          • 芹(せり、きん)
          • 食べると万病を防ぐとされる「春の七草」の一つ。芹(せり)は、かおりがよく若い葉・茎・根ともに食べられます。
            芹菜(せりな)、芹(せり)、芹佳(せりか)

            色にちなんだ女の子の名前

            日本の色名は文化や自然に因んでいるため数多く存在します。例えば「茜色」。夕暮れ時の空を形容する色として用いられていますが、黄色味を帯びた暗い赤色のこと。また「朽葉色」は赤みがかった黄色ですが、秋の落ち葉を表す優雅な色名のひとつです。

            これらのように日本の色名は情緒豊かで優雅なものが多いですが、実はそれだけではありません。例えば「瑠璃色」のように音の響きも見た目もかわいらしいものが多数あります。ここでは女の子の名前にぴったりの日本の色名を紹介します。

            鮮やかな色のイメージの名前

            何事でも曖昧さを好む傾向にある日本人ですが、色の世界では鮮やかな色名がいくつかあります。それらの色名は見た目も音の響きも女性らしくて女の子の名前にふさわしいものばかりです。

            • 朱(しゅ、あけ、あか)
            • 朱色(しゅいろ)でおなじみの“朱”。日本の伝統色です。やや黄みを帯びた赤色で赤とオレンジ色の中間色。
              朱宇(しゅう)、朱美(あけみ)、朱莉(あかり)

            • 紅(べに、く、こう)
            • 紅色(べにいろ)という言葉を聞くと、舞子さんが紅をさす様子を思い浮かべる人もいるでしょう。白い肌に鮮やかな赤色が映えて女性らしさを引き立たせる色ですよね。
              紅美(くみ)、紅(べに)、紅佳(こうか)

            • 藍(あい、らん)
            • もともとの藍色(あいいろ)は、藍に少し黄みが入った若干緑がかった色。ただ「青藍(せいらん)」「濃藍(こしあい)」「藍錆(あいさび)」などは、それぞれ微妙に持ち味は違いますが、鮮やかで美しい青色です。
              藍(あい)、藍世(らんぜ)、藍奈(らんな)

            • 橙(とう、ちょう)
            • 橙色(だいだいいろ)は、赤と黄色の中間色で鮮やかな黄赤色。果物のダイダイの果実の色が由来です。漢字の見た目がかわいらしく、女の子の名前に合います。
              橙佳(とうか)、橙香(ちょうか)、橙子(とうこ)

              高貴な色のイメージの名前

              高貴な色の代表格といえば、“紫”。しかしこれ以外にも高貴な色はもちろんあります!またこれら高貴な色に共通しているのが、漢字の見た目も美しく音の響きが良いこと。しかも時代を感じさせず、むしろ新選でおしゃれでもあります。まさに女の子の名前にぴったりの漢字と言えるでしょう。

              • 紫(し)
              • 今さら色の説明をする必要がないほど、メジャーな色。世界中で高貴な色として珍重され、日本でも聖徳太子の「冠位十二階の制度」ではもっとも位の高い人物が被る色として用いられたり、『源氏物語』のヒロインの名前は「紫の上」。日本の歴史や文化にも深く関わっている色です。
                紫月(しづき)、紫桜花(しおか)紫帆(しほ)

              • 瑠(る、りゅう)
              • 瑠璃色(るりいろ)とは、紫みを帯びた濃い青色。深くてきれいな色ですが、漢字の見た目も音の響きもかわいらしいだけではなく美しいです。女の子の名前にうってつけの名前といえるでしょう。
                瑠璃(るり)、瑠奈(るな)、瑠(りゅう)

              • 翠(すい、みどり)
              • 翠色(みどりいろ)は、単に緑色ではなく青緑色。漢字の意味として“純粋”があります。漢字の見た目や音だけでなく意味があるので、女の子の名前に合います。
                翠(みどり)、翠華(すいか)、翠芭(すいは)、翠(すい)

              • 碧(みどり)
              • こちらは“翠”より青みの強い緑色。“翠”と同じく非常に美しい色です。古風で高貴な名前をつけたいなら、もってこいの名前です。
                碧子(みどりこ)、碧(みどり)、碧里(みどり)

                説明できる日本に因んだ名前をつけてあげませんか?

                日本には美しい四季があり、自然があります。そしてその四季や自然を愛でていた私たちの先人は、それらに対し慈しみの気持ちで名前をつけました。また先人たちはその繊細な感性から微妙に異なるさまざまな色にも奥深い名前をつけました。

                これらの名前は古くからあるのに、全く古さを感じさせない素敵なものばかり。折りしも昨今のエコブームや歴史ブームもあって、それらはむしろ斬新でさえあります。しかも見た目も音の響きもかわいらしく漢字に意味があるとなれば、女の子の名前に使わない手はありません。

                親からはじめて贈られるプレゼント“名前”。子どもにとっては一生の宝ものですから、ぜひ日本に因んだ素敵な名前をつけてあげてください。

                SNSでシェア
                • Twitter
                • hatena
                • facebook

こちらの記事もオススメです

ページ先頭に戻る