仕事と母乳育児を両立させたい!職場での搾乳や保存方法とは

仕事と母乳育児を両立させたい!職場での搾乳や保存方法とは
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職場に復帰してからも出来るだけ人工ミルクを使わず母乳で育てたい!と思っているママも多いでしょう。

そんな働くママ達を助けてくれる「搾乳」ですが、意外とハードルが高かった!という先輩ママが多いようです。

中には、下記のようなトラブルで頭を抱えているママも少なくありません。

▼ママ側の問題点

  • 職場で搾乳する時間や場所を確保できない!
  • 保育園で搾母乳の取り扱いを拒否される!
  • 搾乳のコツが掴めず必要量が確保できない!

▼赤ちゃん側の問題点

  • 乳首と哺乳瓶の違いから乳頭混乱を引き起こし、飲んでくれなくなった!
  • スキンシップの回数が減る分、帰宅後に濃密なフォローが必要!

そこで今回は、仕事と母乳育児を両立させたいママに役立つ搾乳にまつわる情報をまとめてみました。

ワークママが搾乳するメリット

働くママが定期的に搾乳する事で、下記のようなメリットが得られます。

【 メリット 】

  • 働いている間も母乳由来の有効成分を与えられる!
  • 母乳の分泌が維持できる!
  • 乳房の張りや痛みが軽減され、仕事に集中できる!
  • 家族に授乳して貰えてママの負担が軽くなる!

職場に復帰したばかりの頃は何かとストレスも多く疲れやすい日々が続きますので、パパや家族に授乳を代行して貰えるだけでも助かりますね。

搾乳トレーニングはいつから始める?

「搾乳って母乳を集めて哺乳瓶で飲ませるだけでしょ!」なんて思っているママも多いでしょうが、そう単純にクリアできないのが育児というモノ。

赤ちゃんが産まれてからずっと直接授乳で育てていたママがいきなり搾乳しても、スイッチを入れるように必要量が確保できるとは限りません。

手搾りであろうと搾乳器であろうと、慣れるまでは5~10mlほどしか搾乳できない人も多いんですよ。

職場復帰の準備として搾乳に挑戦するなら、少なくとも仕事を始める2週間ほど前からトレーニングを開始し、予備の母乳をストックしておきましょう。

母乳の出方には個人差が大きく影響しますので、保存期間を考慮した上で早めに準備を始めておくと安心ですよ。

働くママの搾乳回数は?

働くママが搾乳する回数は、赤ちゃんと離れている時間によって異なります。

【 離れている時間と搾乳回数 】

  • 4時間未満:搾乳ナシでもOK
  • 4~6時間:最後に授乳してから2~3時間後に、少なくとも1回は搾乳する
  • 8時間以上:3時間ごとの搾乳が理想的
上記の情報から、フルタイムで働くママの職場での搾乳回数は3回くらいが適切!という事が分かりますね。

母乳の分泌は乳房内の母乳が減る事で促進されますが、職場に復帰した途端に母乳の出が悪くなった!という先輩ママも少なくありません。

つまり、授乳できない時間が長ければ長いほど母乳の分泌量は急激に減少してしまうんです。

母乳の分泌量を維持する為には、赤ちゃんが飲む量に関わらず頻回搾乳が理想的と言われています。

直接授乳と搾乳のトータル回数が、産休中の一日あたりの授乳回数と同じくらいになるように心掛けましょう。

搾乳するタイミングは?1回で何分が目安?

産休中のママが職場に復帰してからは、直接授乳と搾乳の使い分けがポイントになります。

【 直接授乳と搾乳の使い分け 】

  • 直接授乳:出勤直前と帰宅直後、もしくはお迎えに行った保育施設で授乳させてもらう
  • 搾乳:昼休みや休憩時間

仕事中は、乳房の張りを緩和する為の搾乳と保存用に分けて搾乳しましょう。

【 搾乳のタイミング 】

  • 乳房の緊満を解消する為:少なくとも午前中と午後に5分ずつ搾乳する
  • 保存用:10~20分かけて昼休みや休憩時間に搾乳する

働き始めてしばらくすると、頻繁に搾乳しなくても母乳の分泌が安定的に維持されるようになり、次第にペースが掴めてくるそうですよ。

【 母乳分泌の変化 】

  • 赤ちゃんと一緒にいる時:オキシトシン効果で母乳がたくさん出る
  • 仕事中:母乳の分泌が緩やかになり乳房の張りが弱まる

職場で搾乳した母乳の保存方法は?

ワークママであっても、赤ちゃんと離れている時間が4時間未満であれば職場で搾乳する必要はありません。

自宅と職場の距離にもよりますが、少なくとも4時間以上は赤ちゃんと離れているママであれば職場で搾乳する必要があり、保存方法にも注意が必要です。

という事は、少なくとも4時間以上は成分が損なわれない方法で安全に保存しなければなりません。

【 職場での保存方法と保存期間 】

  • クーラーボックス:24時間
  • 冷蔵庫:72時間
  • 1ドア冷凍庫:2週間
  • 2ドア冷凍庫:3~6ヵ月
2~3日以内に使い切る予定なら、冷凍よりも冷蔵保存がオススメ!解凍の手間が省ける上、冷凍中や解凍時に成分が損なわれるリスクも避けられて一石二鳥ですよ。

但し、ほとんどの赤ちゃんは上記の内どの保存方法を選んでも構いませんが、NICUに入院中の低出生体重児に与える場合、クーラーボックスでの保存は不向きとされています。

また、職場の同僚と共用している冷蔵庫を使う事になるので、下記のような工夫を加えておきましょう。

【 取り扱いの工夫 】

  • 取り違えを防ぐ為に、母乳と書いたラベルや赤ちゃんの写真を張っておく
  • 共有の冷蔵庫を使う事に抵抗を感じる場合は、透けない保冷バッグに入れておく

搾乳した母乳を持って帰宅する時は、小さなクーラーボックスや保冷バッグに搾母乳と保冷剤を一緒に入れて持ち帰りましょう。

職場での搾乳はいつまで続けたらイイの?

働きながら母乳育児を続けてきた先輩ママによると、「職場での搾乳は大変だったけど、振り返ってみるとあっという間だった!」という意見が多いようです。

では、具体的に職場での搾乳がいつまで続くのか・・そのヒントとして卒乳の時期について見てみましょう。

【 専門家の見解 】

  • ユニセフ/WHO:少なくとも2才までは継続すべき
  • 厚生労働省:離乳完了の時期は、遅くとも18ヵ月ころが望ましい

上記の情報から、膨大なデータを蓄積している専門家の多くが完全・混合に関わらず何等かの形で出来るだけ長い母乳育児の継続を推奨しているのが分かりますね。

とは言え、離乳食がスタートする生後6ヵ月にもなると腹持ちが良くなる分、ママが搾乳しなければならない量も少なくなってきますので、徐々に負担が軽くなっていくようです。

母乳の出が悪い!必要量を確保する方法は?

乳房の張りを和らげる為ではなく赤ちゃんに飲ませる為の母乳を搾乳する場合は、自宅と職場の両方で行い必要量を確保する事が目標になります。

とは言え、いつでもどこでもジャブジャブと出てくれないのが母乳というモノ。

ここでは、職場での対処法と自宅での対処法に分けてご説明しましょう。

職場で出来る対処法!

環境の違いから、職場だと自宅で搾乳するより母乳量が少ない!というケースも珍しくありません。

職場で搾乳量が少ないと感じた時は、下記の2点がポイントになります。

【 職場での対処法 】

  • 即席で母乳の分泌量を促す方法:オキシトシン効果を活用する/おっぱいを温める
  • 分泌された母乳を効率よく搾乳する:一度に両胸から搾乳できる搾乳器を使う

では、具体的にはどういった手順で行ったら良いのでしょうか?

▼職場でオキシトシン効果を活用する方法

  • 赤ちゃんの肌着や寝具、ガーゼハンカチなど匂いが付いたモノを持参する
  • 録音した赤ちゃんの泣き声を聞きながら搾乳する
  • 赤ちゃんの写真を見ながら搾乳する
  • 自分で乳頭を刺激する

「幸せホルモン」または「射乳ホルモン」とも呼ばれるオキシトシンは、母乳を外に出そうとする役目を担っているホルモンです。

オキシトシンが活発に分泌されるほど母乳の出が良くなる事で知られており、赤ちゃんが乳房を吸う事で得られる刺激や匂い、泣き声を聞くだけでも分泌されるという特長があります。

これらの特長を上手に活用すれば、たとえ赤ちゃんと離れている職場でも母乳を搾乳する事ができるんです。

▼職場でおっぱいを温める方法

  • 含水量:喫茶店のおしぼり程度を目安に、濡らしたハンドタオルを絞る
  • 加熱:加熱できるビニール袋に入れて、電子レンジで温める
  • 温度:気持ち良いと感じる程度の温かさ
  • 時間:3分ほど乳房に当てる
  • タイミング:搾乳の直前
温めたハンドタオルを直接お肌に当てるより、ビニール袋に入れたまま下着の上から当てるのがオススメ!ほんの3分とは言え、急激が刺激を避けて緩やかに温めるのがコツですよ。

こちらの方法なら火傷のリスクが避けられるのはもちろん、直接お肌に当てないので1日に何回でも衛生的に温める事ができます。

もちろん、自宅であれば湯船に浸かったり長めのシャワーを浴びたりする方法も有効ですが、職場で搾乳する時はそういう訳にもいきません。

その点、上記の方法なら電子レンジとハンドタオルさえあれば職場でも十分な効果が得られますし、低温火傷のリスクがある使い捨てカイロや熱湯で絞ったタオルを使うよりずっと安全ですよ。

▼一度に両胸から搾乳できる搾乳器を使う

  • 搾乳にかかる時間が半分で済む!
  • 授乳中に反対側から滴り落ちる母乳を残さず確保できる!
  • より射乳反射が刺激されて、脂肪の含有量が高い母乳を搾乳できる!

特に、職場で搾乳する時間を十分に確保できないママに人気のタイプで、手の空いた時間にササッと済ませられると評判なんですよ。

ちなみに、両胸タイプはダブルポンプとも呼ばれ母乳不足を解消する為におっぱいを空にしたいママに最適と言われています。

おっぱいが空っぽになるのがトリガーとなって、母乳の分泌スイッチが入る仕組みになっているんです。

自宅で出来る対処法!

自宅で出来る対処法としては、下記の3種類が代表的です。

【 自宅での対処法 】

  • 生理的に分泌量の多い時間帯を狙って搾乳する
  • 脂肪分の多い母乳を搾乳する
  • 休日の授乳回数を増やす

では、具体的にはどういった手順で行ったら良いのでしょうか?

▼分泌量の多い時間帯に搾乳する方法

母乳の分泌には、オキシトシンとプロラクチンという2つのホルモンが大きな影響を与えています。

特にプロラクチンの分泌は夜間に活発になるという特長があり、その量は日中の約2倍とも言われているんです。

つまり、母乳を効率的に搾乳するには深夜こそがゴールデンタイム!という事になりますが、働いているママには難しいですよね。

それなら、起床してすぐ一晩かけて乳房に溜まった母乳を赤ちゃんに与え、余った分を搾乳しておきましょう。

▼脂肪分の多い母乳を搾乳する方法
母乳の成分は、授乳または搾乳するタイミングによって下記のような違いがあります。

【 成分の違い 】

  • 前半の母乳:ほとんどが水分で脂肪分の含有率が低い
  • 後半の母乳:脂肪分の含有率が高く、少ない量で効率的に栄養が摂れる

母乳の分泌が不足がちならムリをする必要はありませんが、潤沢に取れるなら出来るだけ後半の母乳を搾乳してあげましょう。

【 後半の母乳が適している赤ちゃん 】

  • 体重の増加が芳しくない赤ちゃん
  • 短時間で次の母乳を欲しがる赤ちゃん

▼休日の授乳回数を増やす
日本助産師会が発行している「赤ちゃんとお母さんにやさしい母乳育児支援」によると、職場に復帰したママが休日に頻回授乳を行う事で下記のようなメリットが得られると解説されています。

【 休日に頻回授乳を行うメリット 】

  • 母乳の分泌量が維持される!
  • 母乳育児が継続しやすくなる!

特に、職場に復帰してから母乳の出が悪くなったかも?と不安を感じているなら、休みの日を利用して授乳回数を増やしてみましょう。

意外と難易度が高い!?人工乳首の選び方

搾乳した母乳は哺乳瓶で赤ちゃんに飲ませるのが一般的ですが、赤ちゃんにとっては初めての経験。

ママの乳首は赤ちゃんの舌による圧迫と絞る動作で飲めますが、哺乳瓶の乳首は吸引しなければなりません。

その為、飲み方が分からない赤ちゃんは乳頭混乱を引き起こしてしまうんです。

ママが働いている間、家族が赤ちゃんの面倒をみてくれるならスプーンやスポイト、カップなどを使って飲ませる事で乳頭混乱を回避できます。

ですが、哺乳瓶以外の飲ませ方まで対応してくれる保育園や託児所は滅多にありません。

では、搾乳した母乳を哺乳瓶でしか飲ませられない時、どんな人工乳首を選んであげたら良いのでしょうか?

千葉県山武保健所は公開している「乳幼児の摂食・嚥下指導マニュアル」によると、人工乳首の選び方について下記のように解説されています。

【 人工乳首の選び方 】

  • 素材は天然ゴムとシリコンの2種類が一般的で、特に優位性はない
  • 口腔内の形態に適した形が理想的で、口蓋に適しているのは丸型
  • 口の幅に適した大きさ

加えて、意外と知られていない人工乳首の特長についても把握しておきましょう。

【 人工乳首の特長 】

  • 人工乳首によって味が違い、赤ちゃんが嫌う原因にもなる!
  • 哺乳時間が短すぎると消化管への負担が大きくなる!
  • 哺乳時間が15分を切るなら、先端の穴が大きすぎる!

また、赤ちゃんの飲み方は成長するにつれて変化しますので、人工乳首の先端に空いている穴の形状や大きさも月齢によって違いがあるようです。

【 月齢と穴の形状のマッチング 】

  • 0ヵ月~3ヵ月:丸型で小さ目の穴が適している
  • 3ヵ月~:Y字に切れ込みが入っているスリーカットで、大きさが選べる

ベビー服なら試着もできますが、口の中に入れる人工乳首はそういう訳にもいきません。

中には、何本も購入してやっとお気に入りが見つかった!というママも多いようです

ですが、稀なケースとして手持ちの哺乳瓶を試させてくれる産婦人科や助産師さんも居るようなので、購入する前にダメ元で相談してみるのも一つの方法ですよ。

搾乳トレーニングと同様に、職場へ復帰する1ヵ月もしくは2週間くらい前から哺乳瓶トレーニングを初めておきましょう。

職場のトイレで搾乳!?場所や時間を確保するには?

フルタイムはもちろん、たとえ半日のハーフタイムであっても1日1度の搾乳が必要になりますが、問題となるのが搾乳を行うスペースや時間を確保できるかどうかという点でしょう。

中には、トイレの個室でこっそり搾乳しているママも多いようですが、そこは雇用主との交渉次第!

大手であれば託児所や授乳ルームまで完備されているケースもありますが、専用ルームが不可欠という訳ではありません。

雇用主と交渉する時は、下記のポイントを参考にしてみましょう。

【 交渉のポイント 】

  • 決まった時間に限り、会議室などを優先的に使わせて貰えないか?
  • 授乳タイムの必要回数を提示する
  • 業務中に搾乳する時間帯を、出勤前の授乳から割り出して提示する

加えて、母乳育児の継続によって雇用主にもメリットがある事を伝えておきましょう。

【 雇用主のメリット 】

  • 赤ちゃんの免疫が向上する分、子供の病気による欠勤が減る
  • 離職しなくて済むので人件費コストが浮く
  • 健康保険の支出が減少する

口頭でも構いませんが、上記のようなポイントを書面にして提出するのも効果的な方法ですよ。

雇用主との交渉に役立つ法律

職場で搾乳する時間や場所を確保する為に雇用主と交渉する時は、下記の法律を基に論理的に説明するのも一つの方法です。

▼労働基準法67条:育児時間の保障

  • 対象:生後1年未満の子どもを育てている女性
  • 請求範囲:1日に2回まで、最短30分ずつ勤務中に育児時間を請求できる
  • 特長:2回分をまとめ、1回1時間として請求できる

上記の法律を活用すれば、昼休み以外でも搾乳タイムが確保できますね。

▼次世代支援:育成対策推進法

  • 対象:従業員101人以上の従業員を雇用している企業
  • 請求範囲:職場における育児支援の環境を確認し利用できる
  • 3原則:仕事と家庭を両立するための雇用環境の整備・行動計画の公表・従業員への周知
  • 特長:上記の3原則が義務化されている

企業の規模に制限はあるものの、子育て支援に関する会社の方針や前例が把握できるのは大きなメリット!

もし、会社の先輩ママが雇用主との交渉で何等かのメリットを得ていた場合は、そのまま便乗させてもらえるでしょう。

但し、法律で決まっているからと言って上から目線で交渉するのはオススメできません。

職場の人間関係を円満に保つ為にも、あくまで穏やかな話し合いを心掛けましょう。

保育園で搾母乳を拒否された!交渉はできる?

仕事と母乳育児を両立させたいママにとって、職場環境と同じくらい問題となるのが保育施設で搾母乳に対応して貰えるかどうかという点でしょう。

ですが、育児コミュニティのサイトを覗いてみると下記のような体験談も珍しくありません。

【 搾乳拒否の体験談 】

  • どうしてもと言うなら、受け入れてくれる園をお探し下さい・・と言われた!
  • 昼休みに仕事を抜け出して授乳して下さい・・と言われた!
  • 対応はできるが、解凍は電子レンジになります!

などなど・・認可・不認可に関わらず搾母乳を拒否されるケースが多いようです。

なぜ、上記のような対応をする保育施設が多いのでしょうか?

【 搾母乳が拒否される理由 】

  • 看護師や衛生士が常勤していないので、衛生面で責任が持てない!
  • 過去に、搾母乳が原因で体調を崩した赤ちゃんが居て問題になった!

実際に赤ちゃんのお世話をする保育士さんも母乳の良さは分かっているものの、上記のような理由から園の方針として受け入れが難しくなっているようです。

では、保育施設で搾母乳を拒否された場合はどうしたら良いのでしょうか?

【 対応策 】

  • NICUの入院歴やミルクアレルギーなど、母乳育児の必要性を説明する!
  • 担当医に母乳育児を続けるべき理由を書面にしてもらい提出する!
  • 搾母乳の受け入れに関する法律を元に説得する!
  • 自治体の福祉課で対応してくれる別の保育園を探す!

とは言え、待機児童の問題が取り沙汰されている中、やっと見つけた保育園探しを一からやり直すのは避けたいですね。

最初から仕事と母乳育児を両立すると決めている場合は、自治体の福祉課で搾母乳を受け入れてくれる保育園をリストアップしてもらうのも一つの方法ですよ。

保育園との交渉に役立つ法律

保育施設と交渉する時に役立つ法律として、下記の2種類が挙げられます。

▼児童福祉法:保育所保育指針

  • 正統性:乳幼児期の食事は生涯の健康と密接な関係にある
  • 主旨:一人ひとりの状態に応じて、摂取法や摂取量などを考慮する必要がある
  • 対象:保護者が母乳育児を希望する場合
  • 内容:冷凍母乳による栄養法などの配慮が必要
  • 安全性:十分に清潔で、衛生的な取り扱いが必要

▼食育推進基本法:保育所食育に関する指針

  • 冷凍母乳の受け入れ体制を整える
  • 全ての希望者が、母乳育児を続けられるように支援・配慮する

保護者の権利というよりは、より多くの人が母乳育児を続けられるように保育施設側へ配慮を求める内容になっています。

では、上記の法律によってどのような効果が期待できるのでしょうか?

【 法律の効果 】

  • 全ての赤ちゃんに、保育所で搾乳した冷凍母乳を飲む権利が与えられている!
  • 保育所で働く職員に、冷凍母乳を拒否できないよう義務付けている!

とは言え、自治体の取り組み方によっても差が大きく、未だに搾母乳の受け入れを拒否する保育施設も少なくありません。

まして、やっと見つけた保育施設との関係は良好に保ちたいモノ!あまり強気で法律を振りかざすのは、避けた方が良いでしょう。

保育園に手紙で必要性を訴えてみる!

搾母乳を受け入れてもらえるように保育施設と交渉する時は、冷静かつ論理的に説得するのが鉄則です。

ですが、対面で話し合っているとついつい感情的になってしまいますよね。

そんな時は、母乳育児を継続したい理由を書いた手紙を提出するのも一つの方法です。

ちなみに、母乳育児を支援しているNPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会のサイトでは、保育園に母乳育児への協力を求める手紙のひな形が公開されています。

通っている保育園と搾母乳の受け入れ交渉をする時の参考になりますよ。

保育園が搾母乳を受け入れてくれた場合

搾母乳が拒否されるケースが多い反面、女性の就業率を伸ばすために母乳育児への支援を積極的に取り組んでいる自治体も増えているようです。

もし、入園が決まっている保育園で搾母乳を受け入れてもらえたら、下記のようなポイントを確認しておきましょう。

【 確認ポイント 】

  • 冷蔵なのか冷凍なのか、保存方法を確認しておく
  • 保存期間の認識に誤差はないか
  • 適切に解凍して貰えるか、または電子レンジでの解凍か
  • 飲ませる方法は哺乳瓶のみか、スプーンやスポイトを使って貰えるか

搾母乳を受け入れてくれる保育園では看護師や衛生士が常駐している場合が多く、保育を学んだ保育士さんも頼りになりますが、だからと言って丸投げはいただけません。

安全面はもちろん、上記のポイントを確認する事でコミュニケーションが深まるという効果もあるんですよ。

加えて、手間の掛かる搾母乳を受け入れてくれた保育園への配慮も必要となります。

【 保育園への配慮 】

  • 哺乳瓶から飲めるようにトレーニングしておく
  • 袋や容器にフルネームを記載しておく
  • 搾乳した日付・時間に加え、保存方法に合わせた期限も記載しておく
  • 持ち込む時に、保冷剤を同封しておく
  • 期限が切れた母乳の廃棄に同意する

解凍した凍結母乳は保存期間が著しく短くなってしまう上、再凍結は避けるべきと言われています。

特に、自宅から保育園までの距離が遠い場合や夏場の運搬には注意が必要ですよ。

仕事と母乳育児は両立できる!

24時間、ずっと赤ちゃんと一緒に居られた育児休暇も残りわずか。

職場復帰へ向けて準備を進めながら「ミルクに切り替えた方が良いかしら?」と悩んでいるママも多いでしょう。

ですが、仕事と母乳育児を両立させている先輩ママは大勢います!ちょっとした工夫と事前準備を怠らなければ、職場に復帰してからも母乳育児は続けられるんです。

職場に復帰してからも母乳育児を続けたい!というママは、下記のポイントを確認しておきましょう。

▼職場での確認ポイント

  • 搾乳する時間と場所は確保できるか?
  • 搾乳した母乳を保存できる冷蔵庫などが完備されているか?
  • 母乳の分泌を促す為に、乳房の温め用として電子レンジが使えるか?

▼保育施設の確認ポイント!

  • 搾母乳を受け入れてくれるのか?
  • 哺乳瓶以外の授乳方法でも対応して貰えるか?
  • お迎え時に園内で授乳させてもらえるか?

一生の内、赤ちゃんに母乳をあげられる期間は限られています。

だからこそ、職場で搾乳した母乳を保育園に届けていた頃が忘れられない思い出になるのかもしれませんね。

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