離乳食後期でも大人と同じ固さはまだ早い!頑張りすぎないように進めよう

離乳食後期でも大人と同じ固さはまだ早い!頑張りすぎないように進めよう
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料理は愛情!と言われます。切ったり皮をむいたりするのは食べやすくするため、味付けは食材の臭みを消したりよりおいしく食べるための工夫でもあります。

離乳食はこれまで固形のものを体に入れたことのない赤ちゃんが「口から固形の食材を食べる」トレーニングです。

食べたい気持ちはあっても、赤ちゃんはそのままでは食べられません。離乳食期は口に入るように小さくしたり、消化しやすいように皮をむいたり潰したり…

赤ちゃんはその時に持つ体の力で「食べる」能力をつけていきます。後期はだいぶ固いものを食べられるようになりますが、やはり大人とは違うもの。

1歳から1歳半の体の特徴を見ながら「どんなゴハン」が食べやすいのか想像してみましょう!

離乳食後期は9カ月~1歳半頃まで

離乳食の時期は体や歯の発達に応じて大きく4段階に分けられています。最初から固形の食べ物を食べられるわけではありません。

「飲み込む」「もぐもぐ」するだけで大きな進歩となります。大人は自然にしていることですが、赤ちゃんが体内に食べ物を採り入れるのは大変ということです。

離乳食の段階や歯の生える時期はその子によって個人差があります。月齢は目安として、ぴったりその頃でなくとも心配しないようにしましょう。

  • 5.6ヶ月頃:口を閉めて「ごっくん」と飲み込むことができるようになる
  • 7,8カ月頃:奥歯はないものの上あごに食べ物を押し付けて「もぐもぐ」と食べる

5~8カ月までを前期、中期として、後期はそれ以降を指します。この頃の食べる能力はどんなものでしょうか。

  • 9,10,11カ月頃:奥の歯茎ですりつぶして食べる
  • 1歳~1歳半頃:前歯登場、前で噛み切って奥で噛んで食べる

後期はだいぶ食のバリエーションが広がるものの、奥歯が生えてくる子とまだの子もおり、大人と一緒のものは固さも食材も味付けもまだ難しいという時期です。

離乳食後期にあたる月齢の体の発達と歯の生え方いっしょに見てみましょう!

9-11ヶ月 1歳-1歳半
体と心の成長 ハイハイが上手でどこでも移動・つかまり立ちもできる。好奇心がさらに旺盛に 手指が発達して小さなものでもつかめる。伝い歩きできる子も・記憶力・理解力がアップ
食べる能力 手づかみ・遊び食べ始まる。消化能力が上がる 1日3回食へ。遊び食べ続く。集中力が続かない
歯の生え方 前歯が生え始める 上下の前歯が8本い、奥歯の歯茎が盛り上がる

その時期の発達の特徴と照らし合わせると、なぜ集中して食べることができないのか、どうして手づかみできるものが嬉しいのかなど気持ちを察しやすくなります。

栄養バランスは1回の中で揃えなくてもOK!離乳食後期の献立

できるだけ多くの種類の食材を毎食食べればいいに越したことはありませんが、大人も栄養バランスの整った食事を毎食食べているかというと、どうでしょうか?

朝はパンとコーヒーだけの人や昼は食べない人など様々です。離乳食後期は栄養の8割方を食事から摂るからと言って、毎回きっちり用意するのは大変なこと!

苦にならない人以外は1日や1週間スパンで様々な栄養が採れるようにし、毎食毎食で無理はしないようにしましょう。

赤ちゃんは大人と同じ濃い味付けや固さのものは負担になってしまいますが、大人は赤ちゃんのものでも食べられます。

味付けを離乳食に合わせ、固さだけをおとな用と子ども用で変えれば大人の健康にとっても良いのでおすすめです。

調理を大人用、子供用と分けると大変ですが、潰す、刻むなどの工夫で固さを調節することは可能です。

毎日のことなので、自分が楽だと思う方法にして用意が負担にならないようにしましょう。

ごはん・野菜・肉か魚や大豆製品などの3品だと献立が立てやすい

献立の基本は主食・主菜・副菜(1つか複数)です。ごはんをはじめとする炭水化物は体を動かすエネルギーになります。

副菜は野菜などです。体の調子を整えるミネラル分や繊維質などを摂取できます。主菜は肉や魚などで、体をつくるたんぱく質として重要です。

主食と主菜がだけでいいような気もしますが、体を作りエネルギーを燃やすだけでは体が不調になります。

体が潤滑に動くように整えるのがビタミンなどのミネラル分です。微量でも足りなくなると「なんとなく調子が悪い」の原因になるので副菜も大切です。

主菜は肉類でなく大豆製品などでも摂れます。ベジタリアンで肉や魚を食べない場合でも大豆製品で代用していますね!

これにプラス汁物がつけられると摂りきれなかった栄養素までも補うことができ、便利です。

汁物は野菜を柔らかくし、きのこ類も食べやすくなります。豚汁のように肉が入れば汁物だけで主菜と副菜を兼ね、用意が楽になります。

うどんやごはんは大人よりちょっと柔らかめを目指す

離乳食後期、特に1歳前後に食べやすい大きさや味、固さは「前歯」でなんとかできるかどうかを想像すると用意しやすくなります。

  • 大きさ:前歯で噛み切れる(小さい口にも入る)
  • 固さ:前歯で噛み切れる

ステーキなど焼いた肉やイカなどもおいしい!ですが、前歯で噛み切れるかというと難しいもの。

じゃあハンバーグなら前歯で噛み切れるかな?イカが無理ならタコも難しいよね!と想像力を働かせてみましょう!

離乳食後期は「前歯」を使えると分かっていれば、その月齢の食べやすいものや調理法は何かを参考にしなくても、なんとなく検討がつけられます。

  • うどん、ごはん、パンなど:水分を大人よりも多くして緩めに作る
想像のポイント:小さい口には長いうどんは入らないので適当な長さに切る
       :パンの耳は固くて前歯で噛み切るのが大変だろうから取る
       :奥歯は生えてないので歯茎ですりつぶせる固さに調整する

魚類は魚臭くないものをチョイスすると嫌いになりにくいので、白身の魚が使いやすいでしょう。ちょっとクセの強い魚の一例は以下の通りです。

  • サバ
  • サンマ
  • ブリ
想像のポイント:骨を砕くことができないので、魚の骨は取る
       :パサつくと食べにくいのであんかけやホイル焼きにするなど工夫

イモ類は歯茎ですり潰せる固さを口に入る大きさに切るのは大変で難しいので、マッシュしてしまうと食べやすいですね!

皮をむくと食べやすく消化しやすくなる!離乳食期の調理で気を付けること

皮や薄皮は栄養価値が高くても、食べやすさから言うと固くて消化がしにくいものです。

玄米よりも白米が消化しやすいのと同じことです。このように栄養があるので使いたくても幼児には向かない食材もあります。

食べるのが大変、となるとその食材のことが嫌いになってしまうこともあります。離乳食では食べやすいかどうかを気を付けてあげるといいでしょう。

トマトの皮、枝豆の皮、そら豆の皮など薄皮は噛み切りにくいものです。そのままごくんと飲み込むのも子どもにとっては大変なので、できれば取ってあげましょう。

薄いものが噛み切りにくいという理由でワカメや海苔、ぺらぺらした葉物野菜も食べにくいので細かく刻んであげるのが重要です。

ちょっと面倒ですが、すぐに歯が生えてくるので、今のうちだけと割り切って食べやすい形にしてあげると将来「嫌い」とならずに済むこともあります。

食べやすく、消化を助ける「刻む」、「とろみ」調理

良く噛めればあらかじめ細かく刻まなくても、口の中で細かくすることができます。細かいと消化吸収がよいので栄養もすみずみまで摂りきることができます。

その意味で「30回噛もう」などよく咀嚼することはとても重要なのですが、歯が生えてきておらず、まだ噛むこともトレーニング中の赤ちゃんには難しいことです。

離乳食期は意識して噛み切りにくそうなものはあらかじめ細かくしてあげるといいでしょう。

またのど越しの良さや飲み込みのしやすさを作り出す「とろみ」をつける調理も離乳食では定番です。

献立によって片栗粉や米粉で餡かけにしてとろみをつけるといいものもあります。ホワイトソースも食べやすいとろみの1つです。

子どもは丸やカワイイ形が大好き!形で食べる意欲がわくこともある

キャラ弁まではいかなくても、チャーハンが丸く盛ってある、ごはんの上に旗の楊枝がささっている、ハムが星形に抜いてある…

ちょっとかわいくするだけで食べることがあります。型抜きでパンを形に抜いてあげたりすると喜びますので、クッキー型などはあるとこの時期便利です。

型がなくてもハサミで簡単な形を切り抜いた海苔をおにぎりにつけるだけでも喜ぶことがあります。のりは噛み切りにくいものなので小さい形に切りましょう。

離乳食期の赤ちゃんの胃では一度にたくさん食べられない!おやつは補給食

胃が小さい赤ちゃんは一度にたくさん食べられず、ちょくちょくお腹がすきます。そこで登場するのがおやつによる補完です。

よく言われることですが、大人の甘いおやつとは別のもので、ご飯を4回、5回に分けて食べている、というのが正解です。

おにぎりなど普段のご飯の延長のものをあげましょう。でも食事回数が多くては親も大変です。

15時頃ははバナナにしてみるなど、朝・昼・夜より手を抜いてもいいかもしれません。

離乳食期のおやつは「甘いものやスナック菓子などのおやつではない」ということを頭に入れておきましょう!

小さいうちから添加物には気を付ける

だんだんいろいろなものが食べられるようになってくると、添加物を完全に排除するのはかなり難しくなります。

また、これを気にしていると材料を買うにも一苦労してしまいごはんの時間が非常に大変なものになってしまいます。

でも子どものころによくをべた味を大人になっても好きになることが多く、繰り返し食べるものはできるだけナチュラルなものに越したことはありません。

「おふくろの味」というのは小さい頃に慣れ親しんだ味ということです。離乳食後期は初期と比べてだいぶ味付けもできるようになります。

毎日のごはんがその子の味覚のベースになっていくことを忘れないようにしましょう。

食品添加物は食品管理などで必要でもありますが、摂取し過ぎぎると骨から栄養を抜け出しやすくしてしまうもの、石油と同じ成分でできているものもあります。

長期にわたり大量に摂取していると、健康に支障をきたすものがあることも事実です。多少気にかけているかいないかでトータルの摂取量には差が出てきます。

年間バケツ1杯程度(4、5キロ)の添加物を摂取しているといわれる日本人、離乳食の時は特に気を付けてあげたいものです。

加工品の買い物は裏の原材料表示を見て買うと、それが何でできているか分かる

原材料表示は「原料全体に対して一番重量があるものから順番に表示される」というルールがあるので、表示からそれが主に何からできているか見抜けます。

例えばクッキーなら小麦粉が一番使われるかと予想できますが、実際は砂糖のほうがたくさん入っていた!ということもあり得ますし、表示を見るとそこが分かります。

気を付けるべきものはたくさんあるのですが離乳食期のお子さんを育てているときに知っていてもらいたいのが着色料です。

〇色〇号:かき氷のシロップ・かまぼこのフチの色などに使われる

これらはタール系色素といい、石油と同じ成分でできておりEUなど食品に厳しい国々で使用が禁止されているものもあります。

年に数回程度であれば気にしなくてもいいのでしょうが、日常的に摂取することになると体にいいとは言えません。

発がん性や肝機能、染色体に影響を及ぼすもの…調べてびっくりですが、子どもが好きな駄菓子などに非常に良く使われています。

最近はメーカー側も消費者の意向を汲み、使用をやめるところが前よろも増えてきました。

ハム・ソーセージ…練り物には添加物が多い

ソーセージや魚肉ソーセージは加工工程ですでに中身をすりつぶしているので消化や栄養の吸収がよいものです。

その反面ミンチしたものはどこからも雑菌が繁殖しやすく、管理が大変なので保存料もよく使われています。

魚肉のミンチである「すり身」を使うかまぼこ、ちくわなど練り製品も添加物使用が一般的です。

また練り物は弾力がありすぎて1歳前後にはまだ噛み切れないことも多いです。また、練り物によく使われるリン酸塩にも注意が必要です。

カルシウムの吸収を阻害して、骨を弱くしてしまいます。加工食品に非常によく使われています。

表示がない場合も多いので毎日の食べ物になってしまうと健康に影響するかもしれないリスクがあると覚えておきましょう。

ただし、冷凍流通などで添加物を入れずに原料に気を配って作るメーカーも存在します。

魚肉の練り製品はは基本的に体に良く、高たんぱく・低脂肪な上、カルシウム・鉄分も豊富で調理の手間もなく手軽に魚の栄養を摂取できる優れた食品です。

食べさせても安心な練り製品を見つけたら、塩分の摂り過ぎには気を付けて小さく刻むなどしてあげてもいいでしょう。

離乳食期や子どもが小さいうちだけでもいいので加工品を使うときは原材料表示をチェックする癖をつけると、家族の健康管理にもつながっていきます。

離乳食後期は手づかみ食べ献立で「食べる」能力を伸ばす!

自分の手を思うように動かすことができるようになり、好奇心が旺盛な離乳食後期は、食べさせてもらうより、自分でつかめる「手づかみメニュー」も重要です。

何でも手づかみにできるわけではないので、食器を使うメニューも取り混ぜて献立を考えてみましょう!

定番メニュー

  • かきたまうどん(にゅうめん)
  • 柔らかめに茹でたショートパスタ
  • 皮をむいて細かく切った野菜のポトフ(野菜スープ)
  • かぼちゃやイモなどのペーストやマッシュ
  • グラタン
  • 小さく切った煮物
  • 小さいハンバーグ
  • オムレツ
  • 豆腐
  • ホイル焼き(魚がパサつかない)

手づかみしやすい形状のや調理の工夫

  • スティック状に切ったトースト
  • スティック野菜
  • ロールサンドイッチ
  • のりまき
  • ミニおにぎり
  • 茶巾絞り風のものやスイートポテト
  • バナナ
  • フライ
  • ピカタ(溶き卵を具材につけて焼き上げる)
  • 蒸しパン
  • パンケーキ
  • お好み焼き
  • 春巻き

どういう形のものが食べやすいのかや、目指す固さが分かれば自分の好きな材料でも食べてほしいものでも作れます。

離乳食を円滑に進めるためにルーティーンワークが重要

お腹が空いていなければ決まった時間にちゃんと作った離乳食を食べず、変な時間にお腹がすいてしまいます。

用意していないときに騒がれると困ってしまい、菓子や手軽にあげられる市販のパンなどに頼ることが多くなるかもしれません。

用意したものをきちんと食べさせるために、毎日決まった時間に遊んで決まった時間にお腹がすく「ルーティーンワーク」を確立するといいでしょう。

疲れてお腹がすくと、ごはんをおいしく食べられて、食事が楽しくなります。これは大人も一緒ですね!

離乳食後期の月齢は親にとっても子どもにとっても、ほかの人と触れ合ったりお話したりすることがとても大事な時期です。

子どもがいれば初対面であっても話題に困ることはありません。集まる親御さんたちは皆同じような悩みを抱えていたり、遊びたい!と思っています。

ぜひ外に出て、人との交流を持つことをおすすめします。お腹もすいて離乳食もすすみ、一石二鳥です。

離乳食をベエっと出すのは嫌いだからとは限らない

離乳食後期はどんどん食のバリエーションも広がり、大人と同じでいいような気すらしてしまうのですが、まだまだ食べる能力は発展途上です。

「ベエッ」と出さないものを作るように気を付けないといけません。ここでベエっと出されたものは「食べにくい」などの原因があります。

知らない間になぜか食べないずっと「嫌いなもの」を増やさないように、なぜ食べないのか?を考えてみることも大事です。

赤ちゃんが「噛み切れるかな?」「口に入るかな?」「消化しやすいかな?」とその時期のわが子をよく観察してみましょう。

思いやって、想像して作れば嫌いなものを増やさずに済みます。ぜひこの離乳食後期を大事にしてください。

離乳食は「食べるトレーニング」、トレーナーが疲れないようにしましょう

食べるトレーニングをしている選手が赤ちゃんだとすると、トレーナーは親御さんたちです。

離乳食は毎日のこと。しかも後期は3回以上あります。子どものためだからと頑張りすぎると、トレーナーは疲れてしまいますね!

疲れたと思ったらレンジを使うメニュー、フリージングの技術、市販のベビーフードの利用など、手助けになるものを取り入れながら根詰めずにすすめましょう!

離乳食づくりは疲れずにできる!という人もいると思います。どちらにしても赤ちゃんを思いやって過ごすことに変わりはありません。

その気持ちはきっと赤ちゃんへ伝わります。色々な食べ物にトライさせながら、人生を豊かにする食のバリエーションを広げていってくださいね!

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