三つ子の妊娠と出産について!三つ子出産に起こりうるリスクとは

三つ子の妊娠と出産について!三つ子出産に起こりうるリスクとは
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赤ちゃんを授かったとき、その多くの場合は「一人の赤ちゃん」であることでしょう。しかし、まれに双子となる場合があります。

双子の赤ちゃんはかわいらしいですよね。そっくりである場合もありますし、二人並んでいるだけでもかわいらしいものです。

しかし、さらにまれな例ではありますが、三つ子となる可能性もあるのです。妊娠してお医者さんに「三つ子ですね」と言われたら、もちろん驚いてしまうでしょう。

三つ子が並んでいるところはとてもかわいらしいと思いますが、妊娠中は、おなかの中でみっつの命を育てなければならないのです。

お母さんの体にかかる負担は、どうしても増えてきてしまうことは想像しやすいでしょう。

どのような理由で三つ子の妊娠となるのでしょうか?また、気を付けたいことはあるのでしょうか。今回は、三つ子の妊娠と、そのリスクについて見ていきたいと思います。


三つ子の呼び方と出生率

「三つ子」とは、正式には「多胎児(たたいじ)」と呼ばれます。

「多生児(たせいじ)」と呼ばれることもあります。この定義は、「お母さんのおなかの中で複数の子どもが育ち、そして同時に生まれた複数の子ども」のことです。

多胎児を妊娠することを、「多胎児妊娠」と呼びます。

双子のことも指しますが、「多胎児」という言葉は、主に三人以上、つまり三つ子以上の人数のことを指します。双子の場合は「双生児(そうせいじ)」ですね。

「多胎児」とは双子や三つ子の呼び方であるだけでなく、それ以上の赤ちゃんを妊娠することも指します。

ただし、四人、五人の赤ちゃんを同時に妊娠する事態は非常に低くなってきます。

この多胎児、今回は主に三つ子として仮定しますが、いったいどのくらいの確率で妊娠するのでしょうか。

三つ子を妊娠する確率

まず、妊娠して赤ちゃんが双子となる確率は、約1%といわれています。少ないですが、起こりうる確率ではあります。

しかし、三つ子となるとその確率は大変少なくなってきます。

あまりに起こることが少ないためにデータが少ないのですが、一説には万単位などの数万分の1、もしくはそれ以下の確率で起こるようです。

そして残念ながら、妊娠したとしてもその出生率はさらに低くなってきます。

その理由は後述しますが、おなかの中で無事に育つことや、出産の際のリスクが一人の赤ちゃんのときよりも、かなり高くなってしまうからです。

一人の赤ちゃんの出産であっても、お母さんの体にかかる負担やリスクは大きいですよね。それが複数なのですから、それはもちろん負担やリスクも高くなってしまいます。

どうして三つ子となるのかというと、もちろん自然と三つ子妊娠をすることもあります。しかし、不妊治療などによる影響で三つ子の妊娠となることがあるのです。

どうして不妊治療で双子や三つ子の妊娠となるのかも、あとで見ていきましょう。

三つ子の種類は、主に三種類

この三つ子ですが、妊娠する理由や状態によって、主に三種類に分類することにできます。

一卵性三つ子

ひとつの受精卵が3つに分かれた状態です。三つ子の妊娠の場合でも、非常にまれな例となっています。

二卵性三つ子

一卵性三つ子と同じように、こちらはひとつの受精卵が2つに分かれます。そしてもうひとつ、別の卵子が同時に受精し、同時にお母さんの胎内で育ち、三つ子となる場合です。

三卵生三つ子

3つの卵子が同時に受精し、それぞれ育っていく場合です。

一卵性と、二卵性という言葉とは?

一卵性、二卵性などといった数字が出てきましたが、これにより特徴が分かれることがあります。

「双子は外見がそっくり!」という意識があるかもしれませんが、実はそうとも言い切れません。

それは、前述したように「ひとつの受精卵が分裂するか」もしくは「ふたつ(もしくはそれ以上)の受精卵が同時に育つのか」ということが関係してくるからです。

一卵性の特徴と傾向

  • 外見が似ている
  • 血液型が同じ
  • 性別が同じ
  • DNAのほとんどが一致する

これは、ひとつの受精卵が分裂したことによるものです。「外見がそっくり!」というケースが多いのはこのためです。

ただ、確実にこの例に当てはまるわけではありませんし、まれに一卵性でも血液型が違ったり、男女(別の性別)として生まれるケースもあります。

二卵性(それ以上)の特徴と傾向

二卵性(もしくはそれ以上)である場合は、一卵性の場合と少し変わってきます。

  • 外見が似ていないこともある
  • 血液型が別になることもある
  • 男女であることもある

これはやはり、「別々の卵子からの成長であるから」ということが挙げられます。なので、「兄弟(姉妹)」である場合ともいえるような特徴を備えています。

どうして三つ子になるの?

前述したように、もちろん自然な現象で三つ子となる可能性はもちろんあります。

ただ、人工的なことともいえる「不妊治療」によって、妊娠した赤ちゃんが双子や三つ子となる可能性があるのです。

赤ちゃんがなかなか授からない場合、不妊治療をおこなうことがありますね。

その不妊治療の影響によるものは、主にふたつの原因が挙げられます。

排卵誘発剤による影響

不妊治療のひとつに、「排卵誘発剤」というものが使用されることがあります。

これは排卵を促進するためのもので、そのために複数の卵子が同時に排卵されることがあります。

そのために、この複数排卵された卵子がそれぞれ受精した場合、三つ子となる可能性があります。

体外受精による影響

不妊治療で、「体外受精」という方法をとることがあります。

この体外受精で受精した受精卵は、通常ひとつだけ胎内に戻されることが多いのですが、ふたつの受精卵を複数体内に戻すことがあります。

その影響で、それぞれが成長し、三つ子となる場合があります。

もちろん、三つ子となる場合には、「ひとつの受精卵がみっつに分裂して三つ子となる」場合があるのでしたね。

その場合はひとつだけ受精卵を体内に戻しても、三つ子となる可能性もあります。

どちらの場合にせよ、三つ子となるケースはいろいろと考えられるとはいえ、やはり非常にまれであるといえます。

三つ子の妊娠や出産は、もちろんリスクも多い……

「双子の妊娠はリスクがある」と、聞いたことのある方も多いかもしれません。

それはもちろん、赤ちゃんが一人である場合よりも、お母さんの体にかかる負担が大きくなってくるからです。

そして三つ子の場合は、赤ちゃんの数が増えるだけあって、もちろんさらに負担は大きくなります。ヒトの体は基本的に、一度に一人の赤ちゃんを育てるようにできているためです。

リスクについては、たとえば以下のようなことが挙げられます。

専門の病院にかかる必要がある

通常の産婦人科などでは、三つ子の妊娠や出産について、対応していないところも多くなっています。

なので、三つ子の妊娠がわかった時点で、専門の病院を勧められたり紹介されたりすることが多くなってきます。

安静にすることが、より大切になってくる

三つ子の妊娠中は、お母さんの体にかかる負担は、単純に考えたとしても三倍になるわけです。

赤ちゃんが複数いるのですから、ときにはそれ以上になることもあるでしょう。

お母さんの体への負担が非常に大きくなってくるために、安静にしていることがとても大切です。

もちろん、一般的な一人の赤ちゃんの妊娠のときよりも、余計に気を遣わなくてはいけません。

赤ちゃんが小さく生まれることが多い

お母さんの子宮にはもちろん限界がありますよね。そこへ三人の赤ちゃんがいるのですから、体や体重が小さい状態で生まれることが多くなっています。

赤ちゃんは通常、3,000グラム前後で生まれることが多いとよく言われていますよね。それが三つ子である場合、2,500グラムにも満たない場合も多いようです。

その他、赤ちゃんの成長や、お母さんの体への不安要素

やはりお母さんの通常想定されている、一人の赤ちゃんの妊娠の場合よりも、不安要素が多くなりがちです。たとえば以下のようなことが挙げられます。

  • 妊娠中毒症などの発生率が高い
  • 早産となることが多い
  • 残念ながら、赤ちゃんの死亡率も高くなってしまう
  • 赤ちゃんが障がいを持つ可能性もある
  • 帝王切開となることが多い

このように、想定される不安は余りあります。「お母さんの体にかかる負担が大きい」「赤ちゃんの成長にも影響が出てくる」ということのためです。

特に最後の「帝王切開となることが多い」は、出産時にかかるリスクを軽減するために、お医者さんから勧められることがあります。

ただ、これはあくまでも「可能性が高い」というだけで、一般的に多い、一人の赤ちゃんの妊娠のときであっても起こりうることです。

なので、これらのリスクも単純に「三つ子であるから」という理由だけではないでしょう。

三つ子のお母さんへ向けた支援

やはり不安になってしまいがちな、三つ子の妊娠や出産。その場合、専門のサークルなどに参加するという方法があります。

双子、三つ子の赤ちゃんを授かったお母さん向けのサークルや会なども開設されています。そのようなものに参加するのも良いでしょう。

同じような境遇のお母さんとお話をすることや、双子、三つ子の多胎児の妊娠や出産に関するお話を専門の先生から聞くことができます。

そのことによって、悩みや不安を口に出すことができたり、「自分だけじゃないんだ!」「きっと大丈夫だ」と安心することもできるでしょう。

3人の命を授かること自体が奇跡!

不安も多くなってしまいがちなのですが、それでも無事に生まれてくれたのならばそれはとても幸せなことですし、場合によっては幸せが三倍であるともとらえることもできますよね。

不安が多いといっても、それを過度に心配したり、ストレスを感じたりしてしまえば、それはお母さんの体や、胎内の赤ちゃんにも影響が出てきます。

難しいかもしれませんが、悩みすぎないことも大切になってくるのです。

せっかく授かった大切な3つの命です。

おなかの中で元気に育って、そして生まれてきてくれることを願いながら、気負い過ぎずに、でも自分の体にも赤ちゃんにも優しくしてあげられるようになれたらいいですね。

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