酷いものから軽いものまで!頭痛が続く場合の原因と対策

偏頭痛が起きても「数時間で治るから大丈夫」、毎日続く慢性的な頭痛も「いつもの事」と簡単に考えていませんか?

頭痛は、私達の健康を脅かす疾患の1つであり、当たり前のものとして放っておくのは危険な行為です。

日頃、私達を悩ませる頭痛を改善する方法、また、頭痛に潜む重大な病気についてご説明します。

日本で頭痛の悩みを抱える人は約4000万人もいる

日本頭痛協会によると、日本には頭痛の悩みを抱える人が約4000万人いるとされ、2月22日を「頭痛の日」とする事で頭痛に関しての認識と、早期治療を促しています。

しかし、頭痛は軽視されがちで、慢性的に頭痛が起きても「このくらいは大丈夫だろう」「いつもの事だからすぐ治るだろう」と自己判断されがちです。

その為、医療機関を受診せずに頭痛の悩みを抱えている「隠れ頭痛」の人もたくさんいると予想され、医療機関を受診し、頭痛の悩みを訴える人が約4000万人と言われていながらも、その数をさらに上回る人々が頭痛の悩みを抱えている事が考えられます。

「痛み」は異常を知らせる大切なサイン

私達が「痛み」を感じる仕組みとして、刺激やダメージを受けた場所から(例えば料理中に包丁で指を切ってしまったなど)、痛みの物質が放出され、それが神経に刺激となって伝わり、さらに脳に伝わる事で「痛み」として感じるようになると言われています。

頭痛に限らずケガなども含め、誰しも「痛い思い」をせずに毎日を過ごしていきたいですよね。

しかしこの「痛み」は、私達の体に起こっている異常や危険から身を守る為の大切なサインとなり、痛みがなければ体からのSOSにも気づけずに、大きな病気や命に関わるようなケガを見過ごしてしまう危険性もあります。

痛みを感じるという事は、体が私達を守る為に一生懸命、発しているサインで、とても大切な感覚なのです。

頭部の仕組みと頭痛のタイプを知ろう

なぜ頭痛は起こるのかはっきりと解明されていないものを含め、考えられる原因は様々です。

頭部の構造を大まかに説明すると頭部は頭蓋骨の中に髄液で包まれた脳があり、頭蓋骨の外側は頭皮や筋肉、骨膜などで覆われています。

頭蓋骨や脳そのものは痛みを感じないといわれており、「頭が痛い」と感じる時は
脳の周りにある皮膚や筋肉、骨膜が炎症を起こしたり、脳内や頭蓋骨の外側にある血管や脳神経が圧迫されたり拡張される事などにより、「頭痛」として痛みを感じます。

痛む場所や痛み方で頭痛は「タイプ分け」される

頭痛と一言でいっても、人によって痛みを感じる場所や痛み方が違ったり、日によっても違う事もありますよね。

今や国民病の1つとも言われる頭痛には大きく分けると「一次性頭痛」と「二次性頭痛」の2つのタイプに分けられます。

頭痛に悩む人の約8割は「一次性頭痛」

これといって明らかな疾患がないにも関わらず、慢性的に繰り返し起きる頭痛を一次性頭痛と言います。

頭痛を抱えている人の約8割が、この一次性頭痛に当てはまるとされており、特徴によって

  • 偏頭痛
  • 緊張型頭痛
  • 群発頭痛
  • 後頭神経痛

に分類されます。

20代から40代の女性に多い「片頭痛(偏頭痛)」

片頭痛は、名前の通り頭の片側だけが痛む事が多く、時々(月に数回、週に1回程度)、脈を打つようなズキンズキンとした強い痛みを感じたり、痛みだすと数時間、もしくは2日〜3日間程、痛みが続く事もあります。

また、頭の片側だけではなく、両側や後頭部が痛む事もあり、ひどい時は吐き気やめまいまで引き起こす事もあります。

頭や体を動かしたり、入浴する事で痛みが増すのも特徴です。

まだ、片頭痛が起こる原因について詳細はわかっていない事も多いのですが、現段階では

  1. 頭の中の血管が、何らかの炎症作用により拡がってしまう事で、神経を刺激し、痛みを伴う
  2. 女性が片頭痛を発症する割合が、男性の3倍という事や、主に20代〜40代の女性に多く見られる事から、ストレスや無理なダイエットなどによる女性ホルモンの乱れが考えられる
  3. 血管を収縮させる食べ物(チョコレートやチーズ、赤ワインなどに含まれるチラミン)を好んで食べる事により、収縮した血管を戻そうと拡張しすぎて頭痛につながっている

といったこれらが原因として有力ではないかと言われています。

片頭痛はすぐ治るものだからと無理をして仕事や家事を続けたりする女性が多いのですが、体を動かす事で痛みが増したり、めまいを伴う場合は無理に歩いたりする事は倒れてケガの恐れもあり危険です。

また、全ての人にある事ではないのですが、片頭痛が起こる前触れとして、目の前がチカチカしたり、視野が一部、見えにくくなる症状が出る事もあります。

片頭痛はしばらく横になったり、寝て起きる事で、ほとんどの場合、治るというのも特徴の1つなので、可能な限り体を休めましょう。

偏頭痛を和らげる3つの方法

体を休めても偏頭痛が治らない、あまりにも頻繁に起こるといった場合は、大きな病気が関係している可能性もあるので、たかが偏頭痛と軽視せずに医療機関を受診しましょう。

片頭痛を和らげる方法を簡単に3つ紹介します。

痛む側(両方であれば両側)のこめかみを冷やす

血管が広がりすぎた時に偏頭痛が起きる事が多いので、広がりすぎた血管を収縮させましょう。

頭が痛くなったら冷たいタオルや小さい保冷剤をハンカチで包んで、こめかみに当てると効果的です。

適度なカフェインの摂取

頭痛薬にもよく含まれているのですが、カフェインには広がりすぎた血管を収縮する作用があります。

大量に飲むと逆効果になる事もありますが、偏頭痛がひどくなる前に適量(1杯から2杯)のコーヒーや紅茶、緑茶を飲む事で偏頭痛が起こるのを防いだり、痛みを和らげたりする事ができます。

場所を選ばずできるツボ押し

人差し指と親指の骨が合流する部分のやや人差し指寄りの所に「合谷(ごうこく)」というツボがあり、頭痛や肩こりに効果的とされています。

右手の合谷を押す場合は左手の親指で、左手の合谷を押す場合は右手の親指で3秒押して3秒離してを繰り返す、もしくはグルグルと回しながら押します。

筋肉の緊張により起こる「緊張型頭痛」

頭蓋骨の周りにある筋肉の収縮が長く続く事により起こり、個人差はありますが頭を締め付けられるような痛みが特徴で、一時的に起こるものから、片頭痛に比べてダラダラと長く痛みが続くものもあります。

特に後頭部から首筋にかけて圧迫による痛みを感じる事が多く、頭痛のみならず首や肩のコリを伴ったり、ひどい時には吐き気を引き起こす事もあります。

緊張型頭痛が起こる原因は「筋肉の緊張」です。

私達の日常は仕事や家事などで筋肉に負担をかけ、筋肉が緊張した状態が続く事が多い為、これに悩む人も多く、一次性頭痛の大半がこの緊張型頭痛に当てはまると言われています。

緊張型頭痛につながる日常の週間として

  • 長時間、無理な姿勢を続けている(パソコン、スマホ、運転、寝る姿勢など)
  • 運動不足
  • 精神的ストレスを発散できずにいる

が代表的なものとしてあげられます。

パソコンやスマホは長時間、利用する事で前かがみの姿勢になったり、下向きになったり、無理な姿勢が続く事があります。

さらに長時間、目を使う事で目の疲労も招きます。

その他にも車で長距離の運転をする際の姿勢や、合わない枕を使用して毎日寝ている場合なども無理な姿勢を続ける事になるので、これらの週間は頭や首、肩や背中の筋肉に負担がかかってしまいます。

頭や首、肩や背中の筋肉に負担がかかると筋肉が緊張し、血行が悪くなります。

本来なら血流に乗って排出されるはずの老廃物や疲労物質も停滞ぎみになる事で、体にとっての不要物質が排出されにくくなり、その物質は脳の神経を刺激し、頭痛を引き起こすのです。

筋肉の緊張が緊張型頭痛の原因としながら、なぜ目の使いすぎも頭痛につながるのだろうと思いませんか?

実は目の周りにも筋肉が集まっていて、目を使い過ぎると目の周りにある筋肉が疲労をおこし、その疲労が首や肩の筋肉にまで及んでしまいます。

そして、筋肉の疲労と緊張で血流が悪くなり、疲労物質が停滞ぎみになり頭痛を引き起こすのです。

また、ストレスも緊張型頭痛の大きな要因で、ストレスが頭痛を引き起こす理由として考えられるのが、自律神経の乱れと血管の収縮です。

自律神経は、私達が生きていく為に重要なもので、人を活動的にする為に脳や心臓を動かしたり、疲労回復の為に体を休めたり、このバランスをうまく調整してくれています。

しかし、脳と直結している自律神経は、ストレスを感じるとバランスが崩れやすく、本来は体を休ませる為の時間も活動的になってしまい、体を休ませる事もできずに疲労がたまっていきます。

さらに、人が活動的になる時は血管が収縮しているので、その血管が収縮する時間が長くなる事で、血流が悪くなり、筋肉の緊張も引き起こします。

その結果、頭痛や肩こり、疲労感など体の不調を感じるようになるのです。

緊張型頭痛の原因となるストレスをためないように、自分なりのストレス発散方法を見つける、もしくは散歩や軽いジョギングなどで気分を一転してみるのも良いと思います。

特にストレッチなども含め、軽い運動を取り入れたストレス発散方法であれば、運動不足も解消され、血流が良くなったり筋肉の緊張もなくなったり、症状の改善だけでなく、予防にもつながります。

その他の方法として、緊張型頭痛が起きた時、目を休ませて頭、首、肩、背中の筋肉をほぐしましょう。

すぐになんとかしたい!緊張型頭痛を和らげる3つの方法

長時間、同じ姿勢でいる状態を作らないためにも、途中でストレッチや背伸びを取り入れて体や目を休ませる時間作りが大切です。

椅子に座りながらできるストレッチ

長時間、パソコンに向かっているとどうしても猫背など、姿勢が悪くなってしまい、首や肩、背中の筋肉が緊張してしまうので、適度に動かしたり伸ばしたりストレッチが効果的です。

  1. 椅子に座ったまま両手のひらを組み、組んだ手のひらが天井を向くようにして、ゆっくり背伸びします。(10秒)
  2. 両手を下ろし、肩をぐ〜っと上に上げてストンと下におろす、これを10回行います。
  3. 椅子に座ったまま、つま先を天井に向けて足を伸ばし、つま先の方に両手を伸ばして前屈の姿勢を10秒キープする。

ツボ押しで痛みを緩和する

後頭部の髪の生え際付近に、首の骨を挟むように左右2本の太い筋があり、くぼみができている所が「天柱(てんちゅう)」というツボで、頭痛や目の疲れなどに効果的で、ヘッドスパなどでもよく押されるツボです。

この天柱を、後ろから両手で頭を包み込むようにし、親指で左右同時にゆっくり頭の中心に向かって回しながら押し上げます。

首の周りを温める

自宅であれば、濡れタオルをしぼってレンジで温めて作った蒸しタオルを首や肩付近に乗せて温める事で頭痛がやわらぎます。

職場ではなかなか蒸しタオルを作るのは難しいと思うので、ホッカイロをあてたり、温湿布を貼るのが良いです。

最近では目や肩をすぐに温められるアイテムが、ドラッグストアで手軽に購入できるので、休憩時に使用するのもおすすめです。

上記の他にも、入浴はできるだけシャワーだけで済ませずに湯船で体を温めたり、体に合わない枕を使用しているのであれば枕を見直すなど、緊張型頭痛を招かないようにしていきましょう。

群発地震のごとく集中して起こる激しい痛み!「群発頭痛」

一次性頭痛の中でも、他の頭痛に比べて発症率はとても低く、まれに起こるとされる「群発頭痛」。

しかしその痛みは人によって「目をえぐられるような痛み」と感じる程、日常生活にも支障がでてしまうような危険な頭痛で、一度痛みだすと数ヶ月間、その痛みが毎日(1〜2時間程)続きます。

この目をえぐられるような激しい痛みは頭の片側だけに起こり、睡眠中や明け方に発症するのが多いのも特徴です。

頭痛以外にも、涙がポロポロ出る、充血する、鼻水が出るなどの症状が現れる事があります。

「群発」というように、痛み出すと数ヶ月程その痛みが続きながらも、痛みが治まる期間もあり、また数ヶ月後に激しく痛みだすなど、痛む期間が集中している為、群発地震のように例えられているとも言われています。

群発頭痛の原因ははっきりしていませんが、考えられる理由として

  • 目の後ろを通っている動脈「内頸動脈(ないけいどうみゃく)」の炎症
  • 体内時計の乱れ
  • 帯状疱疹ウイルスの影響
  • アルコール摂取

が考えられます。

内頚動脈が炎症する原因は、まだわからない事が多いのですが、内頸動脈が拡張し炎症を起こす事で周辺の神経を刺激し、この刺激が「痛み」となる事。

痛みを感じている側の自律神経が異常をきたし、涙や鼻水などを分泌する機能が刺激され、片側の頭痛と共に涙や鼻水がでる事が考えられます。

群発頭痛が起きる期間は、毎日ほぼ決まった時間に片側の目の奥に激しい痛みを感じる事が多いので、体内時計もこの頭痛に大きく影響しているのではないかと言われており、さらに内頸動脈の炎症の原因の1つとしても体内時計の乱れが考えられています。

体内時計は、脳の1番奥にある視床下部(ししょうかぶ)で管理され、自律神経の調整を行います。

この調整が行われる事で私達は夜に寝る事で体を休めて、朝になったら活動する、という動きができるようになるのですが、何らかの影響により体内時計が乱されると、視床下部から内頸動脈(ないけいどうみゃく)の周りにある三叉神経(さんさしんけい)に正しい情報が送られなくなります。

その結果、体が異常だと感知され、内頸動脈が拡張し炎症を起こす事で三叉神経が刺激され、痛みを感じるようになると言われていますが、三叉神経にはもう1つ考えられる説があり、それが帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスです。

帯状疱疹ウイルスは水疱瘡(みずぼうそう)ウイルスとも呼ばれ、子供の頃に約9割の人が水疱瘡にかかると言われていますが、その時のウイルスは神経に潜伏しており、その神経の1つに三叉神経もあげられます。

このウイルスが潜伏していても、体が健康で免疫がある状態の時は抑えられているのですが、免疫が低下すると再活性化され、三叉神経で再活性化されたものが群発頭痛を発症させるとも考えられているのです。

毎日続く群発頭痛の痛みは、数時間で治るといっても、アルコールを摂取するとほぼ100%の確率で、飲酒後40分~1時間ほどで痛みが発生するケースが確認されています。

頭痛が発生している期間は、アルコールの摂取をしないようにしましょう。

群発頭痛を起こさない為に心がける事!

群発頭痛は原因がはっきりしない事や、激しい頭痛を伴う事から、偏頭痛や緊張型頭痛のようにストレッチやツボ押しでの対処法で改善は難しいとされています。

1番効果があるとされているのが、「医療用の純度100%の酸素を吸入する」という方法ですが、酸素ボンベとマスクを持ち歩いてすぐに対処するという行為自体が現実には難しいので、痛みを抑えるというよりは、起こらないように予防していく事が大切です。

アルコールやタバコは控える

群発頭痛が起こっている間は、原因の1つとして説明したようにアルコールを摂取する事によって、ほぼ確実に頭痛が誘発されます。

アルコールと共に、タバコを吸うことでも頭痛が誘発される事があるので、日頃のアルコールやタバコを控える事、群発頭痛が起きている間は禁酒・禁煙をする事が1つの予防方法です。

生活習慣を整えて睡眠時間を増やす

睡眠時間を削って、夜に長時間パソコンやスマホを使っている時など、目を酷使する事が続くと群発頭痛につながる事が多いとされていますので、睡眠時間をしっかり確保して、目も体も休ませましょう。

群発頭痛は日本での発症率はほんのわずかとされながらも、子供の頃に水疱瘡(みずぼうそう)になった事がある人であれば誰でも起こり得るもので、激しい痛みによる意識障害なども伴うほど危険な頭痛です。

目をえぐられるような激しい痛みを感じたら、自己判断せずに神経内科などの医療機関をすぐ受診してください。

ストレスによる頭の神経痛!「後頭神経痛」

頭皮の後頭部から頭頂部にかけての一部、もしくは全域がズキズキと痛み、痛み方に個人差はありますが、髪の毛を引っ張られているような痛みを感じたり、何もできなくなるほど痛み、私生活に影響を及ぼす場合もあります。

後頭神経痛は前触れなく、突発的に現れ、いつの間にか痛みがなくなる事もありますが、「神経痛」という事もあり、仕事や育児などでの精神的ストレスや疲労などにより、体が弱った時に体は異常を知らせる為、痛みを生じます。

痛みが起こる仕組みとして、後頭部には後頭神経という神経があるのですが、緊張型頭痛と同じように、パソコンなどで長時間同じ姿勢を続けたりストレスや疲労によって首や肩の筋肉が緊張し、後頭神経が刺激され、頭痛のような痛みが起こります。

ストレスや筋肉の緊張が影響するといわれてきた中で、最近ではウイルス説も出ており、体が弱っている時に後頭神経に潜伏していたヘルペスウイルスが活性化しだす事で、後頭神経痛が起こるともいわれています。

後頭神経痛をなんとかしたい時の対処法!

ウォーキングや軽いランニングなど、運動を取り入れる事により、ストレス解消につながったり、血流が良くなり代謝も上がる事から、有酸素運動を続けていくのが効果的といわれています。

あまりにハードな運動だと、続けられなくなるので、近場のスーパーやコンビニには歩いていくようにするなど、取り組みやすい運動・あるいは生活改善から行っていきましょう。

日頃の姿勢に気をつける

猫背の姿勢は、後頭部の神経を圧迫し、首や肩などの筋肉を緊張させ固めてしまい、頭痛を引き起こす事があります。

日頃から、姿勢を正す事を意識したり時々、背筋を伸ばしたり、ゆっくり首を回すなど、後頭部の神経を圧迫しないように、首や肩周りの筋肉を動かすようにしましょう。

痛む場所は冷やし、首や肩を温める

後頭神経が炎症を起こして痛みが発生している可能性もあるので、激しい痛みをやわらげたいという時は、痛む場所を保冷剤をタオルでくるんだものなどで冷やす事が有効的です。

また、痛む場所ではなく、首や肩を温める事で血流が良くなり筋肉の緊張もやわらぐ事で頭痛が軽くなるとも言われています。

後頭神経痛は、夜は体を休ませ朝起きて活動するという正しい生活サイクルに気をつけたり、軽い運動などのストレス発散方法を見つけ、ストレスを溜めないように心がける事で改善が望めます。

しかし、後頭部という場所が場所なだけに、「ストレス」と「後頭部の頭皮の痛み」で「後頭神経痛」と自己判断するのは危険です。

後頭神経痛の痛みと思っていたものが、くも膜下出血や脳腫瘍など大病の前兆である可能性もあるからです。

長い時間、痛みが続く場合や頻繁に起こる場合は医療機関を受診し、MRIなどの検査で後頭神経痛なのか他の病気が関連しているのかを切り分ける必要があります。

頭痛薬の乱用がさらなる頭痛を引き起こしている事も!

頭痛が続いているとクセのように毎日、頭痛薬を飲んでしまったり、いつ頭痛が起きてもすぐ飲めるように頭痛薬を常備していたり、なんていう事はありませんか?

実は、偏頭痛や緊張型頭痛の痛みを抑える為に飲み始めた薬がさらなる頭痛を招き、場合によっては症状を悪化させている可能性もあるのです。

頭痛薬を飲むと、一時的に改善する事が多いので、ちょっとの頭痛でもすぐに薬を飲んでしまったり、頭痛が起きる前に予防として飲んでしまったり、ついつい頼りにしてしまいますよね。

しかし、その頼りすぎが原因で、脳がどんどん痛みに敏感になってしまい、頭痛の回数が今まで以上に増えたり、これまで以上に痛みを感じたりする事で、薬が効かなくなったと感じるようになります。

これにより、さらに薬を飲む回数が増えたり、場合によっては1度に飲む量を自己判断で増やしてしまったり…と悪循環を作り出し、薬を頼らずにはいられなくなってしまいます。

この状態を「薬物乱用頭痛」といいます。

月に10日以上、頭痛薬を飲んでいる場合や、今まで効いていた頭痛薬が効かなくなったと感じる場合、薬物乱用頭痛の可能性が高いとされ、薬の服用を見直す必要があります。

薬物乱用頭痛の「薬物」は市販のものに限らず、医師から処方された薬も含まれますので、市販の頭痛薬を飲んでいる人は一旦、服用回数を減らす、もしくは飲むのをやめるようにしましょう。

医師から処方された頭痛薬を飲んでいる人は改めて医師と相談するなどして服用する薬や、服用方法の見直しを検討することが必要です。

薬物の乱用は、頭痛だけではなく、胃を荒らしてしまったり他の健康被害につながる可能性がありますので、自己判断で服用回数や量を決めないように注意が必要です。

病気がもとになって起こる⁉「二次性頭痛」

これといって明らかな疾患がないにも関わらず起こるとされる一次性頭痛とは違い、二次性頭痛は脳や体に何らかの病気がある事が原因で起こるとされる頭痛で、放っておくと命に関わる事もある危険性を伴う頭痛です。

二次性頭痛の原因として様々な病気が考えられますが、代表的なものとして

  • クモ膜下出血
  • 脳腫瘍
  • 脳出血
  • 髄膜炎

などがあげられ、個人差はありますが突然、経験をした事のないくらい強烈な頭痛に襲われたり、激しい吐き気や高熱、意識障害を伴う事もあります。

また、鎮痛剤や痛み止めが効かず、徐々に痛みが増すという特徴もあり、早急に医療機関を受診する必要がある危険な頭痛です。

高血圧、喫煙習慣のある人は要注意!「くも膜下出血」

くも膜下出血を経験した事のある人が痛みを例える際、「突然、後頭部をハンマーでガンッと殴られたような痛み」「経験した事のないようなとてつもない痛み」と言うように、突然、激しい頭痛が起こり、吐き気や嘔吐、意識障害などを伴います。

また、重篤の場合は意識を失ったまま昏睡状態に陥る事や死に至る事もある恐ろしい病気です。

脳の表面は、軟膜・くも膜・硬膜の3層で保護されており、軟膜とくも膜の間にあるわずかな空洞にある血管が破れて出血し、くも膜と脳の間に血液が広がることにより、くも膜下出血が起こります。

くも膜下出血を経験した人が「突然」と表現するように、前兆がほとんどなく発症する事が多く、出血の程度によっては軽い頭痛程度に感じる事もあります。

しかし、対処が遅れると再出血を起こしたり、社会復帰するには厳しいような重い後遺症が残る確率が高くなってしまいます。

くも膜下出血の発症に男女差はそれほどありませんが、年齢別に見た時に比較的、女性に多い病気と言われており、特に60代になると女性の発症率が上がるとされています。

60代ならまだ先の話、と思わず今からでも気をつけて欲しいのが、血圧が高い場合や毎日喫煙する習慣がある場合、若くても発症する可能性が十分あるという事です。

突然起こると言われながらも、体が異常のサインを出している事があり、それが「血圧の乱れ」で、くも膜下出血が起きる数日前から血圧が高くなったり低くなったりと乱れるケースが見られます。

毎日、血圧を測るというのはなかなかできないかもしれませんが、高血圧の場合くも膜下出血による死亡率が約3倍高くなると言われているほど、血圧は重要なバロメーターになります。

高血圧になると心臓から血管に送り出される血液の圧力が強くなり、血管に負担がかかる事で破裂してしまう危険性を伴います。

血圧が高いと自覚している場合は特に、血圧の乱れはないかをチェックし、日常生活でも血圧を高める塩分を控えるように心がけましょう。

血圧を高くするのは塩分だけではなく、タバコに含まれるニコチンや煙に含まれる一酸化炭素などもあります。

喫煙しない人に比べて喫煙の習慣がある人がくも膜下出血を発症する確率は2.2倍から3.6倍と言われ、このリスクは喫煙量が多い少ないはほとんど関係なく、喫煙の習慣自体がリスクを高めています。

痛みに個人差はありますが、急な頭痛や頭痛と共に吐き気やめまいを伴う場合、血圧の乱れが激しい場合などは、くも膜下出血の可能性が十分に考えられますので、治る事を待つのではなく、医療機関を早めに受診しましょう。

冬の寒い時期は特に注意!「脳出血」

脳出血は、脳内の血管が破れて脳内で出血してしまう病気です。これだけ聞くと、くも膜下出血と何が違うんだろう?と思いますよね。

頭痛が起きたり、吐き気や手足のしびれ、言語障害などの症状はほぼ同じなのですが、くも膜と脳の間で出血が起こるくも膜下出血と違い、脳内出血は脳内の血管が破れて脳の中で出血します。

また、くも膜下出血と同じように「頭をハンマーで殴られたような痛み」を感じる事もありますが、突然というよりも徐々に痛みが増し、吐き気や手足のしびれを伴い、出血する場所や出血量によっては痛みを感じずに、たまたま行った検査で発見されるという事もあります。

脳出血の原因にも高血圧が大きく影響しているのですが、冬の寒い時期は特に血管が収縮する為、急激に血圧が上がったり下がったりする機会が多く、脳内の血管に負担がかかりやすくなるので脳出血が起きやすくなります。

脳出血の量が少ないと、すぐに頭痛が治る事もある為、いつもの頭痛と同じように扱ってしまいそうになりますが、早急に対処しないと再発し、命に関わる大変危険な病気です。

頭痛をあまり感じない状態でCTやMRI検査をすすんで行う人は少ないかもしれませんが、いつもと違う頭痛を感じた場合や、手足のしびれなどがある場合、早急に検査する事をおすすめします。

朝起きた時の激しい頭痛は要注意!「脳腫瘍」

頭が圧迫されているような重い感じや、鈍い痛みが続くとともに、嘔吐してしまうなどの症状があり、徐々に痛みが強くなったり、朝方にかけて強い頭痛が起こるのが特徴です。

脳腫瘍は、頭蓋骨内に腫瘍ができ、腫瘍によって脳内の圧力が高まる事で痛みが発生し、腫瘍が大きくなる事で痛みが徐々に強くなったり、吐き気を引き起こす事があり、頭蓋骨内の圧力が高まる睡眠中から朝方の起床時に、症状が出る事が多いとされています。

また、腫瘍ができる場所によっては頭痛だけではなく、視野が狭く見えたり、二重に見えたりする視力障害が起きたり、手足のしびれや力が入らなくなる、言語障害、記憶障害なども起きるといわれます。

脳腫瘍には良性のものと悪性のものがあり、良性の脳腫瘍は、急激に大きくなったりすることはあまりなく、症状の悪化もゆっくりと現れる為、腫瘍が小さい場合には経過観察を行っていき、大きさや腫瘍の場所によっては手術や放射線治療を行います。

良性の場合は生存率も高く、術後も良好である事が多いのですが、問題は悪性腫瘍です。

悪性脳腫瘍は良性のものと違い、増殖や大きくなるスピードが早く、別の部位に転移し体に悪影響を及ぼしてしまうので、早期発見が重要となります。

現在、CTやMRIなどにより早い段階で脳腫瘍が確認できるようになっているので、理想としては定期的に検査を受ける事が望ましいのですが、徐々に痛みが強まるような頭痛と吐き気を伴う場合は早急に医療機関を受診してください。

高熱と後頭部の痛みは「髄膜炎」の疑い!

後頭部の痛みと首の硬直に加え、38度以上の高熱や嘔吐などがある場合、頭や体を動かすと痛み強くなる場合は髄膜炎の疑いがあります。

初期症状として、喉の痛みや鼻水が出るなど、風邪によく似た症状が出るので、あまり深刻化されずに治療が遅れ、最悪は死に至る恐ろしい病気です。

特に、ウイルスや細菌が脳や脊髄の表面を覆っている髄膜内に感染し、炎症を起こす「細菌性髄膜炎」は激しい頭痛が起こり、意識がもうろうとする事もあります。

細菌性髄膜炎が起きる原因として、身近な病気がきっかけになる事が多く、「風邪」「中耳炎」「蓄膿症」「インフルエンザ」などがあげられます。

風邪をひいても自然に治ったり、薬を飲む事で完治したりする事がほとんどですが、免疫力の低下などにより症状を悪化させた場合、細菌が脳や髄膜に入り込んでしまう事があり、髄膜炎を引き起こしてしまいます。

頭痛や高熱、吐き気などの風邪とよく似た症状にプラス、首に痛みを感じ、頭と体を動かした時に痛みが増すという症状が出た場合「様子をみる」行為は危険です。

髄膜炎は命に関わる事のある、とても恐ろしい病気で抗菌薬の点滴などの処置が必要になりますので、早急に医療機関を受診しましょう。

頭痛が起こるのは「当たり前」ではない!体からのサインを見逃さないで!

毎日、頭痛があるのが当たり前、頭痛薬を飲むのも当たり前。頭痛が慢性化になってしまい、本来なら当たり前ではない事があなたの当たり前になっていませんか?

私達の体には、痛みや病原菌と戦う為の免疫が備わっており、治す為の抗力も持ち合わせています。

いつまでも続く痛みは決して正常な状態ではなく、いつもの事だと見逃してしまっては命に関わるような大病につながる事があります。

痛みは体からの大切なSOSのサインです。

まずは自分の体をいたわってあげる為に、睡眠時間をしっかりとる、軽い運動を取り入れてストレス解消するなど、生活習慣を見直す事を心がけましょう。

また、いつもと違う頭痛には敏感に反応し、すぐに医療機関を受診する事を意識して、自分を大切にしていきましょう。

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