本当にストレス太りってするの?ストレスで太る原因とは

ストレスが原因で太る11061

「最近、ストレス太りで・・・」なんて会話を耳にしたことや実際に言ったことはありませんか?多かれ少なかれストレスは誰もが抱えているものです。

ストレスは現代社会では切っても切れないものですよね。

ストレスが原因で起こっていると言われる体や心の変化にはいろいろありますが、「ストレス太り」という言葉も少なからず耳にします。

ところで、ストレスで太るなんてことが本当にあるのでしょうか。

食べていないのに太ることがある?

基本、摂取しているカロリーが消費カロリーを超えると人は太ります。要因は様々ですが、過食、運動不足、疾病などによります。

ダイエットをする時は、摂取カロリーを減らして消費カロリーを増やしますよね。

ですが、「食事を減らしているんだけど全然体重が減らない」とか「ダイエットの効果が出ない」ってことも良くありませんか?おかしいなあって思いますよね。

実は、食べていないのに太ることが本当にあるんです。

摂取カロリーを減らしているのに太ることがある。それはどんなメカニズムで起こる現象なのでしょうか。

摂取カロリーが極端に減ると、体の危機を察知した脳が、カロリーを蓄えるように信号を送ります。

カロリーを蓄えるように信号を出すことによって、代謝が落ちてカロリーを消費しにくくするため、少ない食事量でも太ってしまうという現象が起こるのです。

ダイエットで食事量を極端に減らした時など、長い時間、体に入ってくるものがないと脳がブドウ糖を欲しがり、「コルチゾール」というホルモンを分泌します。

コルチゾールとは

コルチゾールとは副腎皮質ホルモンの一つです。体の危機を察知して、例えば脈拍や血圧を上昇させたり、血糖値を上げたりします。人間の体にとって重要なホルモンでいろいろな働きをしてくれています。

そして、コルチゾールは過度のストレスを感じた時にも多く分泌される為、ストレスホルモンとも呼ばれています。

食べていないのに太るという現象は脳の働きによるコルチゾールというホルモンの分泌によって引き起こされるというメカニズムなんですね。

本当にストレスで太るの?原因は?

現代社会にはストレスという言葉が日常にあふれています。ストレスがない、という人は時々いますが、ストレスを感じていないだけで全くストレスが無いという人はいないでしょう。

ストレスが原因と言われる体や心への影響としては

  • 胃痛
  • 頭痛
  • 不安や緊張
  • 不眠
  • 自律神経失調症
  • うつ

などが挙げられますが、キリがありません。

脳はストレスを感じると、脳内に変化が起こりドーパミンという神経伝達物質を分泌します。

ドーパミンとは

主として快感を得た時に放出する神経伝達物質です。達成感や満足感を得られた時に多く放出されます。

そして人がストレスを感じた時には、それを回避しようとして、ドーパミンを大量に放出するのです。

ドーパミンが多く放出されたとき、摂食中枢が刺激されて食欲を増大させるため、つい食べ過ぎてしまうということが起こります。

美味しいという快感や空腹を満たした時の満足感を求めているのです。
また、ストレスを感じることでレプチンの働きを鈍くすることになります。

レプチンとは

脂肪細胞から分泌され、生きていく為に必要なエネルギーとその使いかたを調節している物質です。

レプチンには満腹中枢を刺激し、食欲を抑制する働きがあります。

つまり、ストレスを感じてレプチンの働きを鈍くすることで、満腹中枢が正常に刺激されないため、食べても食べても脳はお腹がいっぱいにならないと判断し、つい食べ過ぎてしまうのです。

このように、ストレスによる過食傾向があることから「ストレスで太る」と言われているのでしょう。

ストレスで過食になるとき

ストレスで過食になるという事はメカニズムで解明されており、珍しいことではないことがわかりました。

さらに、男性より女性の方が「過食」に陥りやすい傾向にあるという調査結果もあるんです。

厚生労働省の平成14年の国民栄養調査では、ストレスにより男性は痩せ、女性は太るという結果がでました。

ストレスから過食になると、脂っこいものや甘いものを欲しがる傾向にあります。

これは繰り返しになりますが、コルチゾールというストレスホルモンの働きにより、内臓脂肪を増やし、脂肪を蓄積させようとするからです。

そして、脳はストレスを感じるとブドウ糖をほしがる為、甘いものを欲するのです。

ストレスを感じた時に、ブドウ糖を摂取することによってストレスが軽減される事を脳が覚えているのですね。

独立行政法人農畜産業行政機構の研究によると、甘味感知または血糖上昇のどちらかにより精神的ストレスが軽減されることが実証されています。

そして同時にコレステロールを欲します。ストレスを感じるとストレスに対峙する為のホルモンを作るため、多くのコレステロールを必要とします。

コレステロールの中にはトリプトファンがあります。トリプトファンは、ストレスに対峙する為のホルモンであるセロトニンを作る為に必要なものなのです。

セロトニンとは
必須アミノ酸のトリプトファンから作られる神経伝達物質のひとつで、ドーパミンとノルアドレナリンをコントロールし精神を安定させる働きをします。

つまり、ストレスを感じたことでセロトニンが必要となり、セロトニンを作る為にトリプトファンを欲するという相関図になります。

トリプトファンは特に肉などに多く含まれますので、から揚げなどの脂っこいものを食べ過ぎてしまい、過食となる傾向にあるのです。

ストレス太りを解消・改善・防止しよう

ストレス太りを解消するためには、何をおいてもその原因となっているストレスを解消することが一番です。

とはいえ、現代社会においてストレスを失くすということは不可能ですよね。人間が生きていくためには適度なストレスが必要だとも言います。

まずはストレスを「なるべくためないことを」目指しましょう。

ストレスを解消するには

一言にストレスと言っても、個人個人が抱えているものはそれぞれです。
何にストレスを感じているのか、どんな風に感じているのか。自分でも気づいていないこともあります。

時に、自分はどんなストレスを抱えているのかを分析してみることも必要でしょう。

そして、その解消法もそれぞれということになります。

あくまでも一例になりますが

  • スポーツをする
  • 趣味に没頭する
  • カラオケで歌を歌う
  • 友達などに話を聞いてもらう
  • ひたすら寝る

など、大事なのは自分に合った解消法を見つけるということです。

忙しくて時間がないという方も、あまり時間をかけずに解消できる方法を探し出し、「なるべくストレスをためない」ということを目指して生活しましょう。

筋肉量を保ち良質な睡眠をとること

実はストレス太りの原因のひとつには、筋肉量の低下も考えられます。適度な運動で筋肉量を保つことも重要です。

体脂肪計などを活用して自分の体重や体脂肪を把握し、管理することが大切です。

そして、質の良い睡眠をとることも大事なことです。ストレスを軽減するとともに生活リズムを保つことにもなります。

夜遅くまで起きていたり、昼夜逆転などは徐々に体や心への影響が出てきます。生活環境を整えて良質な睡眠を心がけましょう。

食生活も気をつけよう

ストレス太りには食生活も大きく影響しています。欲求に任せて甘いものや脂っこいものばかりを摂りすぎると、太ってしまうということは容易に想像できますね。

どうしても食欲を抑えられない時もあるでしょう。そんな時はなるべくカロリーの低い食品を意識して摂取してくださいね。

今はコンビニやスーパーなどで「糖質オフ」「糖質ゼロ」「カロリーオフ」などの食品も多くあります。なるべく摂取カロリーを少なくすることを意識すると良いでしょう。

アルコールやタバコを控えめにすることも必要です。ストレス解消になる場合もありますが何事も過剰は禁物ですよ。

ストレス太りの対策には「大豆イソフラボン」
大豆イソフラボンには女性ホルモンに含まれる「エストロゲン」が多く含まれています。エストロゲンは抗ストレスホルモンでもあるため積極的にとりいれたいですね。

こうしてみると、ストレスが食生活や精神状態を乱し、乱れた食生活や精神状態はストレス太りに大きく影響を与えていると言えるのです。

ストレスを軽減し、食生活を見直してストレス太りを解消し、ストレス太りとはかけ離れた生活を送りたいですね。

ストレス太りに効果的な漢方は?

自分はストレス太りだと認識していても、病気などなんらかの原因で適度な運動などができない場合や、忙しい毎日でなかなか時間を取れないということもありますよね。

そんな時は漢方薬で対策してみてはいかがでしょうか。
 
おすすめの漢方薬

▼大柴胡湯
脂質の吸収を抑え、余分な脂質の代謝を促進する効果があります。実際に肥満症の治療などでも使われています。
▼半夏暑朴湯
神経をしずめて心と体の状態をよくする。冷え性にも効果があります。不安や緊張を抑えます。
▼柴胡加竜骨牡蛎湯
心を落ち着けて、緊張や不眠を抑える働きがあります。
▼加味逍遥散
イライラしやすく、疲れやすい、冷えやのぼせの症状に。生理不順や更年期障害の治療にも使われています。

漢方薬の効果で体と心を整えながら、ストレス太りを解消していくのもひとつの方法です。

ストレス太りをしない体になろう

ストレス太りをしない体になるために一番大事な事はストレスをためないこと。ストレスをためない日常を心がけて過ごすことです。

現代社会では「ストレス」はつきものです。職場、学校、家庭、さまざまな場面でストレスを感じて生きています。

しかしそのストレスをすべて排除することは出来ません。

人はストレスと上手につきあっていかなければならないのです。

ストレスを解消しながら、また上手につきあいながら、体と心の健康を保つことがストレス太りを防ぐことにつながるのです。

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