突然お腹が痛くなった!みぞおちが痛い時に考えられる原因と病気

「ストレスが溜まるとみぞおちが痛くなる」などという方は多いと思います。ですが、みぞおちといってもいろいろな場所がありますし、痛くなる原因も様々です。

みぞおちにはどのような内蔵があるのかを知り、どのような原因で痛くなることがあるのか、どのような対策をすれば良いのか、ご紹介していきたいと思います。

みぞおちにもいろいろな場所がある!

みぞおちが痛いと感じても、みぞおちにはいろいろな場所があります。ご自分の体と向き合って、どこが痛いのか、よく把握してみましょう。

みぞおち=上腹部

みぞおちというと、具体的にどこを指すのでしょうか。

みぞおちとは、左右の肋骨が、体の下に向けて八の字型に離れていった、おなかの柔らかいところです。

「上腹部」と呼ばれる部分でもあります。

みぞおちの真ん中が痛む場合

みぞおちの真ん中が痛むとき(あるいは、右や左を意識せず、みぞおちが痛いと感じるとき)、胃や腸に問題があることが考えられます。

みぞおちの場所には、食道、胃、十二指腸などがあります。

暴飲暴食していませんか?

食べ過ぎたり飲み過ぎたりすると、当然のことながら、胃や腸が疲れてきます。

胃袋に食べ物を詰め込み過ぎると、胃袋が必要以上に引き伸ばされてしまい、消化のための運動が減ってしまいます。

そして消化不良を起こすと、胃袋の場所であるみぞおちが痛むことがあるのです。

また、食べ過ぎると「より一層消化を促進しなくては!」、と胃酸がたくさん分泌され、胃の粘膜までも傷つけてしまうことがあります。これもまた、みぞおちが痛む原因です。

アルコールや辛い食べ物、塩辛い食べ物は、胃粘膜を傷つけやすいです。その結果、胃が疲れてしまい、みぞおちが痛むことがあります。

ストレスが溜まっていませんか?

みぞおちが痛くなる原因として多いのが、ストレスです。なぜ、ストレスが溜まるとみぞおちが痛くなるのでしょうか。

その原因は、ストレスが溜まると胃液の分泌が増えてしまう一方で、胃粘膜を保護する粘液の分泌が減ってしまうからです。

ストレスでみぞおちが痛む場合は、胃酸を押さえるお薬や胃粘膜を修復するお薬を服用することで症状が改善されるので、医師や薬剤師に相談してみても良いでしょう。

しかし、まずは根本となるストレスを減らす努力をすることが、痛みを改善する近道となるのではないでしょうか。

急性胃炎

みぞおちが痛む病気として、暴飲暴食やストレスを原因として短時間のうちに症状が出てくるものは、急性胃炎と呼ばれます。

軽度の急性胃炎なら、痛みの原因となっている食生活やストレスなどを改善することで、改善されます。

しかし、痛みが酷いときには、嘔吐や下血を伴うこともありますので、症状がひどいときには、服薬や点滴などの治療の他、内視鏡検査などで、胃潰瘍などが無いか調べてもらいましょう。

みぞおちの左側が痛む場合

みぞおちの左側には、どのような内蔵があるかご存知ですか。胃や十二指腸など以外に、すい臓、脾臓などの臓器があります。

急性すい炎

みぞおち中央から左側、あるいは背中が急に激しく痛む場合、急性すい炎が考えられます。

すい臓は、長さ15センチ程度の臓器で、胃の後ろ側にあります。ホルモンを分泌する内分泌機能と、消化液を分泌する外分泌機能があり、すい臓で作られた消化酵素は、十二指腸に分泌されます。

すい臓内で消化酵素が過剰に分泌されたり、胆石などですい管が詰まったりすると、すい臓で炎症が起き、急性すい炎となります。

急性すい炎では、炎症が起こっている間ずっと、激痛が感じられます。アルコールの摂取がきっかけとなって発症することもあります。

急性すい炎を疑うときは、内科や消化器科に相談しましょう。

CTやエコーですい臓が腫れていないか調べたり、血液検査をしたりすることで、すい臓の異常を調べることができます。

慢性すい炎

急性すい炎を繰り返していると、慢性すい炎になってしまいます。また、慢性すい炎はすい臓がんにつながりやすいです。

一度でも急性すい炎になってしまったことのある方は、再発を防止するために、食生活を改めることをおすすめします。

アルコール以外には、脂肪などもすい臓には良くないので、控えるようにしましょう。

また、慢性すい炎の場合は自覚症状が無い場合があります。

すい臓は「もの言わぬ臓器」としても知られており、自覚症状の無いまま、がんが進んでしまうことすらありますので、人間ドックで定期的に検査しておくのが安心です。

みぞおちの右側が痛む場合

みぞおちの右側にある臓器といえば、肝臓と胆のうです。これらの臓器に異常がある場合に、みぞおちの右側が痛むことがあります。

肝臓の異常

みぞおちの右側にある臓器の代表的なものは肝臓ですが、実は、肝臓は痛みを感じにくい臓器です。沈黙の臓器と呼ばれています。

よって、「肝臓が痛い!」という自覚症状がある方は少ないです。

みぞおちや背中が痛いと感じる場合があり、みぞおちが痛いと受診して、様々な検査をする中で肝臓の異常が見つかることがあります。

肝臓の異常としては、肝硬変や肝臓がんなどがありますが、自覚症状が現れにくい病気です。といいますのも、肝臓は大きな臓器で、一部の細胞が壊れてしまっても、肝臓全体としては元気そうに機能してくれるからです。

ですから、みぞおちの右側が痛いと感じた場合は、体のSOSサインを見逃さず、「もしかしたら肝臓かも?」と疑って内科に相談することをおすすめします。

胆のうの異常

みぞおちの右側に、食後に急に激痛を感じた場合、胆石症が考えられます。

胆のうは、肝臓で作られた胆汁という消化液を溜めておく臓器ですが、この胆汁が固まって、胆管や胆のうに詰まってしまうことがあります。これが胆石症です。

胆石症の特長としては、食後に痛みを感じるということです。食べたものを消化しようとして胆汁が分泌される際に、胆石が邪魔をすると痛みを感じるというわけです。

胆石が悪化すると、胆管炎や胆のう炎を引き起こすことがあります。

これらは痛みの強さも痛みを感じる時間も、胆石症よりひどくなります。ですから、みぞおちの右側に痛みを感じる場合は放置せず、早めに病院に相談しておきましょう。

熱もあり、みぞおちの右側を押さえると非常に痛むというような場合は、急性胆のう炎も考えられます。そのような場合は、外科への相談が良いですよ。

みぞおちの痛み、食事のタイミングと関係していませんか?

みぞおちの痛み方が、食事のタイミングに関係している時は、消化器官の異常が原因である可能性が高いです。

食べるとみぞおちが痛くなる場合

食事をするとみぞおちが痛くなるという場合は、胃潰瘍や胃炎などの可能性があります。

胃にトラブルが起きているので、食べ物が通るときに痛みを感じるというわけです。

空腹時にみぞおちが痛くなる場合

空腹時にみぞおちが痛むというときは、要注意です。できるだけ早く、内科や消化器科に相談するべきです。

空腹時にみぞおちが痛む病気には、十二指腸潰瘍、急性胃炎、胃がんなどがあります。

胃酸の分泌が過剰になっているため、胃や十二指腸がからっぽの時に特に痛みを感じ、食べ物が入ってくれば、胃酸が粘膜だけでなく食べ物に働きかける分、痛みが和らぎます。

オフィスなどで常にコーヒーやお菓子を口に入れているという方などは、もしかするといつが空腹時なのかよくわからないという方がいらっしゃるかもしれません。

ですが、みぞおちの痛みが気になるのなら、食生活の改善という点でも、症状を把握するという目的からも、まずは間食を控えましょう。

また、最も空腹になる時というのは、明け方~朝食前です。「どういうわけか朝方にいつもみぞおちが痛い。」などと感じている場合は、病院で診てもらいましょう。

消化器以外のみぞおちの痛み

消化器系のトラブル以外でも、みぞおちが痛む場合があります。

心臓や肺の異常でも、みぞおちが痛むように感じる場合があります。みぞおちが痛いといっても、何が原因なのかは素人にはわかりません。

ですから、かかりつけの病院に、まずは相談してみて、必要なら精密検査をしてもらったり、専門の病院を紹介してもらったりすると良いでしょう。

みぞおちが痛い時のセルフケア

みぞおちが痛いなら、万が一病気が隠れていたら大変ですから、できるだけ早く病院に行くべきです。

ですが、「今痛くて、病院に行く明日の朝までが辛い……。」などという時はどうすれば良いのでしょうか。

激痛なら、救急車や電話相談を

安易に救急車を呼んではいけないと遠慮して、激痛を我慢してしまう方がいらっしゃいます。

ですが、夜間などに激しく痛み、翌朝にクリニックに行くまで待つのが辛いという場合は、「119」に電話をかけ、救急車をお願いしましょう。

救急車を呼ぶべきかどうか、判断に迷うような場合は、電話相談を利用すると良いでしょう。

「#7119」などは、各県などの電話相談サービスで、看護師や救急相談医に電話で症状を伝え、相談することができます。

保険会社や会社の福利厚生で、同様のサービスが提供されている場合もあります。利用できる電話相談サービスが見つからないという場合は、「119」で構いません。

「119」に電話をかけ、相談をしたうえで、夜間救急病院を教えてもらえたり、救急車を手配してもらったりすれば良いのです。

みぞおちを温めよう

お風呂に入ったり湯たんぽをあてたりして、みぞおちを温めるのは、傷みの緩和に効果的です。

血行が良くなり、消化も促進されます。

市販薬で応急処置をしてみては

みぞおちが痛むとき、市販の胃薬などで症状の緩和を図るのも良いでしょう。食べ過ぎや軽度の胃炎であれば、市販薬でも充分改善される場合があります。

ただし、市販薬を飲んでも症状が改善されない場合は、きちんと受診しましょう。

その際には、どのような市販薬を何日服用したのかを、医師や看護師に伝えるようにしましょう。

みぞおちが痛い時は受診しよう

みぞおちの痛みの原因としては、胃やすい臓、肝臓、胆のうなどの消化器官のトラブルの他、肺や心臓の異常の可能性も考えられます。

まずは、健康的な生活を心がけることで症状の改善を図るとともに、痛みがひどい時や何日も続くような場合は、必ず受診するようにしてください。

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