季節の変わり目には要注意!体調を崩す原因と対処法について

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季節の変わりと言えば寒暖差に身体が付いていかずに風邪を引くことが多くありますよね。

実はこの他にも、季節の変わり目は身体に様々な不調が出やすい時期でもあります。

このような気候の変化によって引き起こされる心身の不調は、総称して「気象病」や「天気病」と呼ばれています。

ある時期になるとなんとなく調子が悪い、という人はこの気象病なのかもしれません。

気象病の原因と対策を知ることで、季節の変わり目の体調不良と上手に付き合っていく方法を考えてみてください。

季節の変わり目の特徴とは?

季節の変わり目は、冬から春、夏にかけて気温が上がる時期と、夏から秋、冬にかけて気温が下がっていく時期があります。

気象病は気候の変化によって起こりますが、気候の変化というのは、気温、気圧、湿度の変化のことを言います。

季節の変わり目にはこれらの気候の変化が激しくなります。そのため気象病が起こると考えられています。

気温の変化

気温の変化は誰もが感じ取りやすいものだと思います。

春や秋はこの気温の変化が激しく、1日の最高気温と最低気温の差が激しい日もよくあります。

前日に比べて最高気温が5度下がると健康に影響が出やすいと言われています。5度というと着るものを1枚増やす程度の温度差です。

前日に比べて最高気温が10度下がる場合は、かなり体調を崩しやすい状況なので誰もが体調管理に気をつけなければいけません。

一般的には気温が上がる場合よりも気温が下がる場合の方が体調を崩す人が多いと言われています。

しかし、気温が上がる場合に体調を崩す人もいますし、気温が上がったり下がったりを繰り返していると体調を崩しやすくなります。いずれにしても大きな気温の変化には注意が必要です。

また、逆に1日の気温差がほとんど無いという日もあります。1日の気温差が少ないのも、身体には負担をかけてしまうので注意が必要です。

湿度の変化

湿度とは、空気中の水分量のことを指します。温度が上がれば空気中に含むことのできる水分量はあがり、温度が下がれば空気中に含むことのできる水分量は下がります。

つまり、気温10度の日の湿度50%と気温30度の日の湿度50%では空気中に含まれる水分量は全く違ってくるということです。

湿度は梅雨時期や雨の日には高くなり、カラッと晴れた日には低くなります。

冬によく晴れた日が続くと乾燥注意報が出されますよね。気温が低く湿度も低い日は空気中の水分量がわずかになってしまうので注意が必要です。

湿度は高すぎても問題があり、健康のために適切な湿度は約50%と言われています。

気圧の変化

気圧の変化は気温や湿度と違い体感ではわかりにくいかと思いますが、気象病と深く関わりがあります。

気圧は何hPa以上だと高気圧、何hPa以下だと低気圧というように決まっているわけではなく、周囲の気圧に比べて高ければ高気圧、周囲の気圧に比べて低ければ低気圧というように、相対的に決まります。

晴れだと気圧は高く、雨だと気圧が低くなります。台風が通過する時には気圧が大きく上下するため注意が必要です。

気圧も気温と同じく、低い状態から高くなる場合よりも高い状態から低くなる場合の方が体調を崩しやすくなります。

一般的に高気圧の場合は体調がよいと言われています。しかし、冬場の高気圧は放射冷却の影響で昼と夜の気温差が大きくなるので注意が必要です。

体調を崩す原因とは?

一口に「気候の変化」と言っても、ただ気温が変化するだけではないということはわかりましたが、気候の変化がどのように身体に影響を及ぼすのかが気になりますよね。

気候の変化は身体の様々な箇所に影響を与えますが、その大きな原因のひとつに自律神経の乱れがあります。

自律神経とは自分の意思とは関係なく、脳からの指令や刺激に反応して働く神経のことを言います。内臓の活動や血流を司っているもので、脊髄や内臓の周囲を巡っています。

自律神経には交感神経と副交感神経があります。交感神経は身体を活動させるように、副交感神経は身体を休めるように働きかけます。

交感神経が優位になると、身体の末梢の血管を締めるので手足が冷たくなります。そのぶん脳や筋肉に血液を送るため血圧が上がり、興奮状態となります。

副交感神経が優位になると血管が広がり、血圧や心拍数が低下します。睡眠時やリラックスしている時はこの副交感神経が優位となっています。

この自律神経は気候の変化を敏感に感じ取って常に血流や内臓の活動を調整しています。

気温が低くなれば身体を冷やさないように交感神経が優位となり、身体の中心に血液を集めて体温が下がらないようにし、気温が高くなれば副交感神経が優位となり、血管を拡張して熱を放出することで体温が上がることを防ぎます。

また、気圧が下がれば交感神経が優位になり、気圧が上がれば副交感神経が優位になることがわかっています。

これは一般的に気圧が下がると天気が悪くなり気温も下がる傾向にあるため、環境の変化から身を守るための防衛反応ではないかと言われています。

このように自律神経は気候の変化に対応して常に調整を行っています。気温や気圧の変化が激しいと、血管をどのように調整したらよいかわからなくなり、自律神経が狂ってしまいます。そのため身体に様々な不調が出てきてしまうのです。

どんな症状があるの?

前述したように、気候の変化が大きいと自律神経が乱れて身体に不調が出てきます。

体調不良の症状は様々ですが、代表的な症状にはどのようなものがあるのでしょうか。

片頭痛

頭痛の中でも特に女性に多くみられる、ズキズキと脈打つように痛む片頭痛は気候の変化の影響を大きく受けます。

片頭痛は気圧が低くなると症状が現れやすくなります。詳しくは「頭痛の原因は気圧の変化?頭痛と気圧の関係」で説明しています。

対処法としては、ストレッチやビタミンの多い食事を心がけること、気圧が低くなるタイミングで頭痛薬を服用することなどがあります。

ぜんそく

実はぜんそくも気候の変化で症状が悪化します。

ぜんそくは気管支の細胞がアレルギー物質の影響でむくんでしまうアレルギー症状のひとつです。

低気圧の日や急激に冷え込んだ日には気管支が狭くなるため症状が悪化します。

また、普通なら地表面から上空にいくにつれて気温は下がっていきますが、秋や冬には放射冷却の影響で上空よりも地表面の方が気温が高い「逆転層」といわれる気象変化が起こります。

この逆転層が発生すると、大気がよどみがちになり、ぜんそくが悪化しやすくなります。

ぜんそくが悪化しやすい気象条件は色々とありますが、秋は特にぜんそくが悪化する条件が揃いやすいため注意が必要です。

ぜんそくの症状を抑えるためには、

  • マスクを装着する
  • 肩甲骨周りのストレッチを行う
  • 腹式呼吸をする
  • 入浴時に湯船につかる

などが効果的です。

しかし、ぜんそくは副交感神経が優位になっている時も症状が出るため、就寝時も注意するようにしましょう。

胃腸の不調

気候の変化で消化器系が不調になる人は意外と多くいます。

代表的なもののひとつが過敏性腸症候群です。過敏性腸症候群はストレスからくる胃腸障害で、便秘型、下痢型、混合型があります。

はっきりとした原因はわかっていませんが、過敏性腸症候群は自律神経や精神状態と深い関係があると考えられています。

そのため、気候が不安定な春先や秋口に低気圧がやってくると自律神経が乱れ、腸の調子が崩れてしまうのではないかと考えられています。

同じように自律神経の乱れが原因となって症状が現れるものに、ファンクショナルディスペプシアという胃の症状があります。

これは食後のもたれ感や早期膨満感、みぞおちの痛みや灼熱感などの症状があります。

これらの症状がある場合、胃や腸の治療よりも、自律神経を整えるようにした方が症状は軽くなります。

また、ゆっくりとした腹式呼吸も効果があります。急に症状が出てきた場合には、焦らずにゆっくりと腹式呼吸を行うようにしましょう。

めまい

めまいには目の前がぐるぐると回る回転性のめまいと、足元がふわふわした感覚になる非回転性のめまいがあり、この2種類のめまいはそれぞれ発生する原因が異なります。

回転性のめまいは耳の中にある、平衡感覚を司る三半規管の不調が原因となります。

気圧が低くなると耳の中から外へ力がかかるため、内リンパ液が漏れ出し三半規管に影響を与えます。このため低気圧が近づくと回転性のめまいを起こす人が増加します。

回転性のめまいの症状がよくあらわれる人は、低気圧が近づいてきたら無理をしないようにしましょう。

また、回転性のめまい防止のためには、鼻から息を出し、口から息を吸う呼吸法がおすすめです。鼻からしっかりと息を出すことで、耳の中の空気を抜いて内耳の圧力を下げる効果があります。

一方、非回転性のめまいは血管のトラブルが原因となります。

普段と比べて血圧が急に上昇すると、血管が異常な収縮と拡張を起こしてふわふわとした非回転性のめまいが起きます。

このような非回転性のめまいは、気圧の低下よりも寒暖差に注意が必要です。

最高気温と最低気温の差が激しいと、自律神経が乱れ血圧が上昇しやすくなります。この血圧の上昇が原因となりめまいが起きます。

対策としては、自律神経を整えること、寒暖差に注意して最高気温と最低気温が10度以上あるとの予報が出た日には無理をせずリラックスすることが重要です。

気象病を防ぐ方法とは?

季節の変わり目は様々な身体の不調が出てきます。しかしどのような症状が出てくるのかは人によって多種多様です。

可能であれば、できるだけ体調を崩さずに生活したいですよね。

気象病を防ぐためには、とにかく体調が悪くなる前に対策を取ることが大切です。

そのためにはまず、自分がどのタイミングでどのような身体の不調が出てくるのか、日記をつけてみるようにしましょう。

日記に天気や気温、湿度、気圧などを一緒に書き込んでおくと、自分がどのタイミングで体調を崩しやすいのかがわかるようになります。

自分で体調を崩しやすいタイミングがわかれば、しっかりと対策を取ることができるようになります。

また日記をつけるのと平行して、自律神経を整えるようにしましょう。

自律神経を整える方法は具体的に次のようなものがあります。

  • 姿勢を正す
  • パソコンやスマホから離れる時間を作る
  • 運動をする
  • 湯船につかる
  • ビタミン類をしっかりと摂取する
  • 腹式呼吸を行う

上記に加え、規則正しい生活を行うことで自律神経は整っていきます。

本当にこの程度のことで自律神経が整うの?と思う人もいるかと思います。

本来人間は日中活動することで交感神経が優位になり、夜は眠る前にリラックスすることで副交感神経が優位になるようにできています。

しかし現代では眠る直前までスマホやパソコンを眺めていてリラックスできていなかったり、運動不足やエアコンで室温を管理された部屋にいる時間が長いために自律神経が鈍くなっている人が増加しています。

自律神経が強くなれば気候の変化にしっかりと対応できるようになるので、気象病の症状は出にくくなります。

少しずつでよいのでぜひ日常生活に取り入れてみてください。

季節の変わり目も快適に過ごそう!

季節の変わり目に体調不良になりやすい人は、その時期が来たら憂鬱な気持ちになりがちです。

しかし、漠然と「春先は調子が悪い」「秋口になると体調が優れない」というだけだと対処法がわからないですよね。

自分の体調不良を日記につけてみることで

  • 気温が低下するタイミングでめまいが起こりやすい
  • 気圧が急に低下すると頭痛がひどくなる

など具体的なタイミングと症状がわかるようになってきます。

ぜひ自分の不調が具体的にどのようなタイミングで起こるのかを明確にして対策を取るようにしてみてください。

それに併せて規則正しい生活を送ることで自律神経が整うので、気候の変化にも対応できるようになっていきます。

季節の変わり目も快適に過ごせるように、ぜひ色々と試してみてください。

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