尿検査で引っかかったら注意しよう!難病のiga腎症はどんな病気?

なんだかお腹が痛い・・・突然の腹痛に見舞われることは人間誰しも経験するもの。

人間の体内では様々な臓器が動いています。

そのひとつである「腎臓」は私たちの体の中で、老廃物を体内から追い出したり、血圧を調節したり、体液量やイオンバランスを調節したりという役割を担っています。

そんな大切な臓器のひとつである腎臓の病気である、 「 iga腎症 」という病気はご存知ですか?

患者数が少なく、原因や治療法がはっきりとしないため難病にも指定されています。

どんな病気なのか、詳しくみていきましょう。

体内での腎臓の働きは?

腎臓は、腰のあたりに左右対称に2つある、大きな臓器です。健康な腎臓はそら豆のような形をしており、1つあたり150gほどの重さがあります。

腎臓は私たちの体の中でどのような働きをしているのか、みていきましょう。

腎臓の働きとは

  • 血液を濾過して、老廃物や塩分を尿として体の外へと追い出す作用
  • 塩分と水分の排出する量をコントロールし、血圧を調節する役割
  • 骨髄の中にある細胞に刺激を与える役割
  • 体内の体液量やイオンバランスを調節して、ミネラルを体内に取り込む
  • カルシウムを体内に吸収するために必要な活性型ビタミンDをつくる役割

腎臓の適切な働きにより、老廃物の適切な排出、安定した血圧、体内での血液の供給、むくみのない体、強い骨、などを保つことに繋がります。

腎臓の病気ってどんな病気がある?

腎臓病の種類は多岐に渡り、それぞれ症状や経過によって治療方法や用いる薬には違いがあります。

糸球体の炎症によって、蛋白尿や血尿が見られる病気を総称して、 糸球体腎炎と呼びます。

ほとんどが完治にいたる!急性糸球体腎炎

一般的に4歳~10歳くらいまでの子供で寒い時期に多く発症する病気です。まれに成人や高齢者でも見られることがあります。

この種類の腎臓病は、ほとんどの場合、完治にいたります。

蛋白尿、血尿、むくみ、高血圧などの症状が急激に現れますが、急性期を過ぎると一般的によくなるのが早いという特徴があります。

患者数は多い!慢性糸球体腎炎

腎臓病の中で最も患者数が多いものとして知られており、蛋白尿や血尿が長期間続くものをいいます。

慢性糸球体腎炎にはいくつか種類があり、中には症状が進行しにくいものもあります。慢性糸球体腎炎の原因として多い病気に、iga腎症があります。

igaとは免疫グロブリンAの略称で、この抗体に異常があると、のど、気管支、腸などの粘膜を敵から守ることができなくなります。

この障壁が弱くなることで、粘膜に感染した病原体の一部とigaが免疫複合体を作り血液を介して、最終的には腎臓に流れ着きます。

腎臓の糸球体のフィルターに到達すると、2~3カ月かけてゆっくりと炎症を起こし組織を破壊していきます。

中高年は特に注意!急速進行性糸球体腎炎

中高年に多く、特に高齢者に増加している腎炎のひとつです。根本的な原因はわかっていませんが、免疫学的な異常が示唆されています。

数週から数カ月で腎不全が進行し、大半の糸球体が破壊されると、末期腎不全へといたります。

早期発見、早期治療が最も大切とされています。

糖尿病の方の合併症でもある。糖尿病性腎症

糖尿病性腎症は糖尿病の合併症です。

根本的な原因ははっきりとはしていませんが、糖尿病により血糖値の高い状態が長期間続くことで、全身の動脈硬化が進行しはじめ、それにより腎臓の糸球体を破壊し老廃物を濾過することができなくなるのが原因だろうとされています。

この種類の腎症は急に尿が出なくなるという症状ではなく、だんだんと段階を追って病気は進行していきます。

できるだけ早く発見し、早い段階で適切な治療を始めることが重要です。

現在、全透析患者のうち44%以上と最も多い割合を占めているのが、この糖尿病性腎症の患者の人です。

急性腎不全と慢性腎不全について

腎臓病が進行して腎臓の働きが弱くなった状態は、腎不全といわれます。

腎不全には急性のものと、慢性のものがあります。急性腎不全は急激に機能が低下するのが特徴です。

一方、慢性腎不全は数カ月から数十年の長い年月をかけて腎臓の働きが悪くなっていくのが特徴です。

急性腎不全は、腎臓を悪化させた原因を除去するための治療を行うことによって、腎機能が再び回復する可能性があります。しかし慢性腎不全は、腎不全の進行と共に腎機能がだんだんと悪化し、失われた腎機能が回復する見込みはほとんどありません。

指定難病でもある、iga腎症ってなに?

iga腎症は腎臓の糸球体に、体の中のたんぱく質の一種である免疫グロブリンのigaというたんぱくが沈着する病気です。

原因がわからず、治療法も確立されていないため、「指定難病」に認定されています。

また、慢性糸球体腎炎(慢性腎炎)の原因の中で多い病気でもあります。

自覚症状はあるの?

気になる、iga腎症の自覚症状はあるのでしょうか?

iga腎症は、学校検尿や職場検尿の機会に偶然蛋白尿や血尿を指摘されることが多く、初期は無症状です。進行すると腎機能が低下し、高血圧の合併や腎不全に伴う症状がおこります。一部の患者さんでは、急性扁桃炎などの上気道炎合併時に、コーラのような色の血尿(肉眼的血尿)を認めますが、通常は自然に改善します。

この病気の考えられる原因は?

原因ははっきりとはわかってはいません。

しかし、腎臓そのものよりも、腎臓外に原因があるのではないかと想定されています。主にigaの産生系にかかわる異常も指摘されています。

なってしまったら?治療法はあるの?

治療は、腎機能がどの程度低下しているか、蛋白尿がどの程度出ているのかによって異なります。

    iga腎症の治療法に有効なものは以下のようなものがあります。

  • 減塩食事療法
  • 禁煙
  • 減量
  • 適度に体を動かす

など、生活の基本ともいえるようなことが多いですね。

また、尿蛋白が1g以上の状態を放置すると、10年でおよそ30%が慢性腎不全に移行します。

尿検査を定期的に受けて、自身の尿の状態を確認することが大切です。

定期的に検診を受ける大切さを見直そう

今回は私たちの体の中にある臓器の中にある腎臓と、その病気についてお話しました。

腎臓の病気のひとつである、iga腎症は指定難病にも認定されているほど治療法が確立されておらず、原因もはっきりしていない難しい病気です。

しかし早期の発見と、その後の適切な治療や定期的な検診により、症状の進行を遅らせることもできる病気です。

しばらく検診を受けていないなあという方は、一度受けてみるのもいいかもしれませんよ。

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