頭痛の原因は気圧の変化?頭痛と気圧の関係

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頭痛に悩まされている日本人は3人に1人と言われており、そのうちの女性の割合は男性の2倍以上と言われています。

慢性的な頭痛は、不規則な生活や過剰なストレスなど様々な要因が絡み合って起こります。実は、それらの要因に加えて気圧の変化も頭痛の要因の1つとなっているということをご存じでしょうか。

どのタイミングで頭痛が起こるのか、気圧の変化を受けやすい人は気圧に注意することである程度予測を立てることができます。

気圧の変化と頭痛の関係について知ることで、頭痛とうまく付き合っていくコツがつかめるかもしれません。

自分はどのタイプ?頭痛の種類

一口に頭痛と言っても、頭痛にはいろいろな種類があります。まずは頭痛の種類を知り、自分がどのタイプの頭痛に悩まされているのか確認してみましょう。

一次頭痛

慢性頭痛と言われる、病気が原因ではない頭痛のことを総称して一次頭痛と言います。頭痛の大半がこの一次頭痛と言われています。

一次頭痛には「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」の3つがあります。

▼緊張型頭痛
緊張型頭痛は性別や年代を問わず最も多くみられるタイプの頭痛です。後頭部を中心とした頭全体が締め付けられるような痛みが特徴です。頭や首、肩や背中の筋肉が緊張し、血管が収縮することで血流が悪くなり、筋肉に老廃物がたまります。それが神経を刺激することで痛みを引き起こします。デスクワークや長時間同じ姿勢を続けることで起こるため、夕方以降に痛みが出てくることが多く、肩や首のこりを伴うケースが多くみられます。
▼片頭痛
緊張型頭痛の次に多く、女性に多いタイプの頭痛です。特に20代から40代の女性に多くみられます。頭の側面や後頭部に現れるズキズキと脈打つような強い痛みが特徴で、痛みが出る際に光や音に敏感になったり、吐き気を伴うことがあります。また、身体を動かすとガンガンと頭に響き、さらにひどくなる傾向があります。原因ははっきりとはわかっていませんが、何らかの要因で頭蓋骨内の血管が拡張し、炎症を起こすことが要因となって痛みが起こります。一説としては、血管を収縮させる作用を持つセロトニンが関係しているとされています。また、女性に多くみられる症状のため、女性ホルモンが何らかの形で関係していると考えられています。
▼群発頭痛
緊張型頭痛、片頭痛に比べると少なく、男性に多くみられるタイプの頭痛ですが、近年では症状を訴える女性が増加しています。目をえぐられるような激しい痛みが特徴です。1度症状が現れると1ヶ月から2ヶ月程度、同じ時間に症状が現れるようになります。1時間から2時間程度で症状は治まります。この頭痛は目の後ろを通っている内頸動脈が拡張し、炎症を起こすことで症状が出ると考えられています。その要因はわかっていませんが、体内時計の乱れが関係していると言われています。

二次頭痛

何らかの病気が原因となって起こるタイプの頭痛を二次頭痛と言います。

脳腫瘍やくも膜下出血、髄膜炎脳炎といった命の危険につながる病気が隠れていることもあります。

手足のしびれを伴ったり、激しい嘔吐や高熱が伴う場合には速やかに病院を受診するようにしましょう。

気圧が変化するのはどういう時?

「低気圧だと調子が悪くなる」という言葉をよく聞きますが、気圧は何hPa以上なら高気圧、何hPa以下なら低気圧と絶対的な数値で定められているわけではありません。

周囲の気圧と比較して、相対的に気圧が高いところが高気圧、低いところが低気圧となります。

そして頭痛などの身体の不調が現れやすいのは、実は低気圧の時ではなく、気圧が変化する時です。

雨が降る前などの気圧が下がり始めた時に症状が現れやすく、気圧の上がり下がりが大きい台風が通過することの多い秋には注意が必要です。

気圧の変化で頭痛が起きるのはなぜ?

上記の頭痛の中で、特に気圧の変化と関係が深いと考えられている頭痛が「緊張型頭痛」と「片頭痛」です。

まず、気圧が低下すると交感神経が活性化され、アドレナリンの分泌を促すために痛みや刺激をより感じやすい状態になります。

簡単に言うと、気圧が低下すると痛みや疲労感、ストレスを強く感じやすい状態になります。

このような身体の変化に加え、緊張型頭痛も片頭痛も痛みが起きやすい状態になります。

それぞれの頭痛に気圧の変化がどのように関係しているのか見てみましょう。

緊張型頭痛の場合

緊張型頭痛は、簡単に言えば肩こりなどの筋肉からくる頭痛です。

気圧が低下すると身体の内側から外側へ向かう力が働くため、血液中の水分や痛み物質が血管からにじみ出し、その周辺にたまりやすくなります。

そのため肩こりや首こりがいつもよりも発生しやすくなり、緊張性頭痛が発生するようになります。

片頭痛の場合

片頭痛は、血管の拡張が原因となって起こる頭痛です。

片頭痛が起こるメカニズムははっきりとは解明されていませんが、低気圧になると頭蓋骨内の気圧が相対的に高くなります。

このことが脳から顔にかけて走っている三叉神経に影響を与えて痛みが出るという説と、頭の内圧が上がることで血小板から脳内にセロトニンが放出されて血管が収縮し、再び拡張する時に痛みが出るという説があります。

いずれにしても、気圧の低下に伴って頭の血管が拡張する時に痛みが現れると考えられています。

頭痛の対処法は?

まず共通して言えることは、天気や気圧の変化と自分の体調について、日記をつけてみるようにしましょう。

最低1ヶ月ほど日記をつけることで、気圧の変化と頭痛の起こるタイミングの関係がわかってくると思います。

「気圧変化については普通の天気予報ではわからない!」という人には、スマホアプリの「頭痛―る」がおすすめです。

天気、気温、気圧変化が予報も含めグラフで示され、コメント欄に体調について書き込めるため、体調管理には最適です。

また、筋肉や神経を強くするために、ビタミン類の豊富な野菜や果物を摂取するように心がけてみましょう。

毎日気をつけるのは大変ですが、気圧が低下する時だけでも心がけてみると効果があるかもしれません。

これに加え、緊張性頭痛と偏頭痛それぞれの対処法をご紹介します。

緊張性頭痛の場合

首や肩の筋肉が凝り固まることが原因となるため、良い姿勢を心がけ、意識して首回りのストレッチを行うようにしましょう。

また、ストレッチに加えツボ押しも効果があります。

百会(ひゃくえ)
両耳と鼻の延長線上が交わる頭頂部にあるツボ。身体の中心に向かって垂直に押す。
肩井(けんせい)
首と肩先の中間にあるツボ。肩の筋肉の中心にある。
風池(ふうち)
耳の後ろの骨と後頭部のくぼみの中間にあるツボ。

薬を飲む場合は、痛みが出始めてすぐに飲むようにしましょう。比較的すぐに痛みは治まります。

片頭痛の場合

片頭痛には痛み止めの服用が効果的です。拡張した血管を収縮させるトリプタン系の薬が有効ですので、病院を受診して処方してもらうようにしましょう。

片頭痛は痛みが起こる数日から数時間前に、肩や首のこりや生あくびが出るなどの予兆がある場合があります。

また、痛みが起こる直前に目の前がチカチカしたり、閃輝暗点と言われるギザギザした光が出ることがあります。これらの予兆が出た場合は、すぐに薬を服用するようにしましょう。

また、こめかみを温めたり身体を動かすのは症状を悪化させてしまいます。

空腹で血糖値が下がると血管が広がるので、何か一口食べてから横になって身体を休めるようにしましょう。

片頭痛の場合もツボ押しは効果がありますが、痛みが出ている時は頭や首回りを刺激するのは避けて頭から離れた場所のツボを押してみましょう。

手三里(てさんり)
肘を曲げた時にできる横シワから、指3本分手首側に向かったところにあるツボ。
合谷(ごうこく)
人差し指と親指の骨が合流するところから、少し人差し指側にあるツボ。「万能のツボ」と呼ばれ、生理痛にも効果的。
崑崙(こんろん)
くるぶしの外側とアキレス腱の間にあるくぼみにあるツボ。
足臨泣(あしりんきゅう)
足の小指と薬指の骨が合流するところにあるツボ。

頭痛を放置していると大変なことになる!

一般的に頭痛は年齢を重ねるとともに起こりにくくなっていきます。

しかし、加齢によって頭痛が治まっても、めまいや耳鳴り、不眠やイライラ感といった原因不明の不調に悩まされる人がいます。

このような症状を「脳過敏症候群」と言います。

脳過敏症候群は、それまでの慢性頭痛を放置していたり、薬で痛みをごまかしているだけでしのいでいたりすると、脳の興奮状態が蓄積され、少しの刺激にも敏感に反応するようになり発症すると考えられています。

せっかく頭痛がなくなっても、他の症状に悩まされたら困りますよね。

将来のためにも頭痛は放置せずにしっかりと対策を取るようにしましょう!

頭痛と上手に付き合おう

頭痛は症状が重いと仕事や家事、学業などの能率が落ちてしまいます。

かといって薬ばかりに頼っていても、後々に脳過敏症候群などを招いてしまう可能性もあります。

まず、自分の頭痛のタイプと、どのタイミングで頭痛の症状がでるのかをしっかり見極めてみましょう。気圧や気温の変化と関係性がわかると、頭痛が起こるタイミングが予測できるようになります。

タイミングが予測できるようになったら、頭痛が起こりそうになる前に、ストレッチや食事、生活習慣に気をつけてできるだけストレスをためないようにしましょう。

生活習慣だけでなく、気圧の変化にも注意してみることで頭痛とうまく付き合うコツがつかめるかもしれません。

頭痛について考える時、ぜひ一度気圧についても気にしてみてください。

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