便の色がおかしいと思ったら要注意!下血が出た時に気を付けたい病気

下血(げけつ)とは、消化器官の中で出血した血液が肛門から排出されることです。

消化器官とは、口から肛門までの全てを部位を指していて、下血は体のどこかで出血していることですから放っておいては大変です。

お尻の疾患は、意外と思い違いが多く、医療機関に駆け込んだ時には重症化していた、ということも少なくありません。

初期症状や痛みがなく、ひそやかに進行していく疾患もありますので、自己判断は禁物です。

血が出るといっても赤だけじゃない!下血の種類について

下血は、赤い色のものから黒い色のものなど、出血している部分や量によって色や状態が違っていて、大きく3つに分けられます。

便 状態 問題がある場所
潜血便 肉眼的に確認できない微量の血液が便に混入。 腸内
血便・粘血便 鮮やかな赤い色をした血液や粘液と血液がまじった便。 下部消化管(小腸・大腸・肛門)から出血
タール便 コールタールのような真っ黒な色をした便。 上部消化管(口腔・食道・胃・十二指腸)
同じ血液の混じった便でも出血している部分や量などによって色の違いがあるのは、口や胃のように、消化器官の中でも体の上部の方で起きた出血は、肛門から排出されるまでに時間がかかり掛る、消化・分解され黒く変色するからです。

大腸など、出血部位が肛門に近くなると、赤い血便になりやすくなります。

医療機関に行くときにチェックしておきたいポイント

下血があると、驚きパニックになってしまうことも少なくありません。

急いで、医療機関を受診したものの、何から伝えればいいのか頭の中が真っ白になるのも仕方のないことです。

医師に症状を早く適切に伝えるために、次の事をチェックしておくとよいでしょう。

  • 下血の性状:色、量、硬度
  • いつから出ているのか:急性・慢性・周期的
  • 血便が出る前の便通:下痢状・便秘
  • 服用している薬の有無:薬の名前(経口避妊薬、サプリメントも忘れずに)
  • 既往歴:今までにかかった病気(糖尿病・心疾患など)
  • 家族歴:家族がかかった病気(高血圧・慢性腎炎など)
  • 前日の食事内容:例えば、いかすみ料理や鉄分の豊富なほうれんそうを大量に食べた時に便が黒くなることがあります。

血便が出ている場合に考えられる原因疾患

痔核・・・

  • 直腸の下部分や肛門にできる腫瘤で、血便の原因として最も多い疾患です。
  • 排便時に出血があり、鮮血がポタポタとたれることがあります。
  • 長時間の立ち仕事や妊娠などが原因となります。

大腸がん・・・

  • 大腸にできるがんで、男性に多く、食生活の変化などで近年増加傾向にあります。
  • 出血、腹痛、便秘、体重の減少などの症状がみられます。
  • 特徴的な症状がないため、初期症状を痔と間違えることがあります。

粘血便がでた時に考えられる原因疾患

ドロッとした黄色い粘液と赤い血液が混じった便のことです。

潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)・・・

  • 自己免疫疾患といわれていますが、原因ははっきりしません。
  • 初期の症状はほとんどなく、徐々に慢性化していきます。
  • 繰り返す下痢、腹痛、発熱がみられ、重症化すると大量の下血や腸の粘膜に穴が空くことがあります。

クローン病・・・

  • おもに、小腸や大腸で炎症を起こす慢性の病気です。
  • 下痢、腹痛、発熱、倦怠感、下血、体重減少、貧血などの症状がみられます。
  • 10~20代に発症することが多く、原因不明の難病です。

虚血性大腸炎(きょけつせいだいちょうえん)・・・

  • 大腸への血液の巡りが悪くなり、十分な酸素や栄養分が不足するために、炎症や潰瘍を生じる疾患です。
  • 突然の強い腹痛、下痢、下血が起こります。
  • 高齢者や便秘気味の若い女性に多いです。

家族性ポリポーシス・・・

  • 遺伝性の大腸ポリープで、15歳ころから発症し、多くは青年期以降に悪化します。
  • 初期は自覚症状はほとんどありません。
  • 下痢や腹痛を伴ない、放置すれば必ずがん化します。

腸重積(ちょうじゅうせき)・・・

  • 腸の一部が肛門に近い方の腸の中に入り込んでしまう病気です。
  • 乳幼児によくみられます。
  • 初期には嘔吐や腹痛が起こり、炎症が進むと血便が出ます。

カンピロバクター腸炎・・・

  • カンピロバクター属の細菌に汚染された鶏肉などによる食中毒です。
  • 軟便から水状、血便になり、下痢や腹痛の症状が現れます。

アメーバ赤痢・・・

  • 赤痢アメーバ原虫の嚢子(のうし・cyst)に汚染された食べ物などから感染します。
  • 下痢や粘血便、排便時の腹痛を伴ないます。

タール便がでた時に考えられる原因疾患

微量の出血程度では、便は黒く見えないため、便が黒くみえるほどの出血は、数十ミリリットル以上の出血があることを示しています。

食道静脈瘤(しょくどうせいじょうみゃくりゅう)・・・

  • 食道粘膜の下にある静脈がこぶのように腫れ、破裂する病気です。
  • 破裂すると、吐血や下血が起こります。

消化性潰瘍・・・

  • 潰瘍には、胃潰瘍と十二指腸潰瘍の2種類があります。
  • 原因はアスピリンなどの解熱鎮痛剤の使用やストレス、ピロリ菌の感染などがあります。

必ず医療機関を受診して原因を突き止めましょう

下血がみられるということは、体のどこかで出血しているということです。どんな原因であっても、そんな状態をほっておいてはいけません。

痛みがなく平気であったとしても、必ず医療機関を受診し、どのような状態なのか確認をしましょう。

それが、あなたの健康を守る近道です。

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