トイレに行ったのに残尿感でスッキリしない!女性に多い膀胱炎対策

わたしたちは、平均で一日4回から8回程度排尿すると言われています。

でも排尿したはずなのにスッキリした感じを得られなかったら、とても気になりますよね。

それが何日にも渡って続く場合や、排尿時に軽い痛みなどをともなうようなときは、注意が必要です。

この記事では、残尿感を引き起こす要因、残尿感が症状のひとつとなる病気や体の現象、残尿感を招かないようにする予防法や、症状が軽い場合に飲む市販薬などについてご説明します。

残尿感ってどんなもの? どうして起こるの?

残尿感とは、尿が残っているような感覚を表す言葉です。

残尿感とは、一回分のおしっこがすべて出たあとも、まだ膀胱内に尿が残っていると感じる、という状態を指します。

細菌が尿道や膀胱内に入り込み、炎症を引き起こす

残尿感の主な原因となるのは、大腸菌などの細菌です。細菌が尿道口から体内に入り込み、尿道や膀胱で炎症を起こすことがあります。

それが残尿感を引き起こす最も多い要因です。

細菌が尿道口から侵入する理由は以下のようなものがあります。

排便時 
大腸菌は便の中に生息しています。排便後、肛門付近の便を拭き取ったトイレットペーパーが、拭き方によっては尿道口に触れてしまうことがあります。このときに大腸菌が付着してしまうのです。女性の場合、体の構造上、肛門から尿道口まで近いことも大腸菌が付着しやすい原因のひとつです。便を拭き取るときは、前から後ろへ向かって拭くようにして下さい。
不潔なおりものシートや生理ナプキン
血液や分泌物のついたおりものシートや生理用ナプキンを、長時間替えないままでいると、そこで雑菌が繁殖してしまいます。多くの雑菌は高温多湿な場所でより増殖するため、不潔なおりものシートや生理ナプキンは、トラブルの温床となりやすいのです。
トイレを我慢する、冷え
もしも、大腸菌などの細菌が尿道や膀胱に侵入しても、それですぐに炎症が起こるとは限りません。細菌が入ってきても、排尿することによって菌は尿とともに外へ押し流されていき、炎症には至らないことも多いのです。しかし、トイレに行くのを我慢しなくてはならない機会が多いと、それだけ尿道や膀胱に細菌がとどまっている時間が長くなるため、炎症を起こすリスクが高くなります。また、下腹部を冷やすことによって血流が悪くなると、細菌を外へ流す力も弱まってしまいます。
性行為
男性と性行為をすることによって、男性器や男性器付近に付着していた細菌が、尿道口に付着することがあります。性行為前後は体を清潔にするよう心がけ、性行為後に排尿をすることで感染の可能性が低くなります。

わたしたちの体には、細菌が体内に侵入してきてもそれを除去できるよう、免疫力が備わっています。

休息と栄養がしっかり取れていて体力があるときは、その免疫機能がきちんと働いてくれます。

しかし、疲れや睡眠不足、栄養不足など心身ともに弱っているときは、体内へ細菌を侵入させやすくなり、また細菌を除去する能力も落ちてしまいます。

なかなか消えない残尿感…もしかしたら膀胱炎のサインかも

膀胱炎とは、体内に尿を貯めておくタンクである膀胱が、炎症を起こすことを指します。

主な症状は、残尿感のほかに、一日に10回以上もトイレに行きたくなる頻尿と、排尿中や排尿後の、尿道付近や下腹部の痛みなどがあります。

膀胱炎は繰り返しかかりやすい病気とも言われています。

これは、体内に入った菌が、完治したあとも何かのきっかけで蘇り、膀胱炎を再発させるという意味ではありません。

治ったあとも、膀胱炎にかかりやすい生活を再び送ることによって、膀胱炎にかかるリスクが上がってしまうということを意味しています。

自分が膀胱炎にかかった状況をよく覚えておきましょう。

以前に膀胱炎にかかったときと似たような生活を送っていないかを意識し、トラブルが起こる前に対処することが大切です。

残尿感を和らげる市販薬を活用してみる

体に異変が起きたときは、なるべく早く病院へ行き受診することが望ましいです。

しかし、ちょっと気になるかな、という程度の軽い違和感程度の残尿感や、仕事の日程などにより、受診できる日が少し先になる、という場合は市販薬を活用してみる方法もあります。

膀胱炎の薬は全国の薬局やドラッグストア、インターネット通販で買うことのできる第二類医薬品です。

服用するときは、薬の利尿作用の効果がしっかり発揮できるように、たっぷりの水で飲むようにしてください。

薬を飲んでも改善されない場合は病院へ

市販薬を試してみても改善されない場合は、必ず病院へ行き受診してください。病院へ行ってする主なことは、簡単な問診を受けることと、採尿です。

泌尿器科のほか、内科や婦人科でも受診可能な病院があります。

採尿し、尿のサンプルを取ることによって、残尿感を引き起こす原因となっている細菌が分かります。

診察後に処方された抗生物質などの飲み薬は、必ずすべて飲み切って下さい。

症状が治まったからと言って、自己判断で薬を飲むのをやめてしまうと、まだ体内に菌が残っていた場合、再発するおそれがあります。

熱中症対策だけじゃない! 夏場の水分補給が大切な理由

夏場は大量の汗をかきますが、実際はわたしたちが認識している以上に水分は体から抜け出ていっています。

体から水分が失われたままでいると、排尿する機会も減るため、膀胱内に侵入した細菌を洗い流す機会も減ってしまうため、炎症を起こす可能性も高まるのです。

また、暑さによる疲れや食欲不振などの夏バテの症状は、免疫機能の低下にもつながります。

熱中症対策のためだけではなく、膀胱内に入った細菌を少しでも早く追い出すためにも、水分補給は大切です。

細菌感染以外で考えられる、残尿感の理由

骨盤臓器脱
骨盤内にある膀胱、直腸、子宮などが下に下がり、それらの臓器の一部が膣から出てしまう、中高年以上の女性がかかることの多い疾患です。これは、加齢や、出産経験などによって、じん帯が緩んだり傷ついたりしたことなどが原因となって起こります。膀胱が下がってしまった場合、頻尿、尿漏れ、尿が出にくい、残尿感などの症状が現れます。
神経性のもの
緊張していたり、強いストレスを感じているときに、何度もトイレに行きたくなったり、残尿感を感じることがあります。これは自律神経の乱れが原因となって起こっている可能性があります。自律神経は、興奮や緊張、ストレスや覚醒を司る神経です。この神経のはたらきが乱れると、体に様々な症状が現れます。

残尿感を引き起こす細菌を体内に入れない生活スタイルを

女性の尿道の平均的な長さはおよそ4センチ、男性の尿道の長さはおよそ15センチと言われています。

尿道口から膀胱までの距離が男性に比べてずっと短いため、女性は膀胱炎などの病気にかかりやすいのです。

細菌感染を防ぐためには、体を清潔に保ち、免疫機能を低下させないよう、休息や栄養をきちんと摂り、疲労やストレスをためないよう心がけて生活することが第一です。

この記事をシェア

合わせて読みたい

ページ先頭に戻る