アトピー性皮膚炎の原因は?悪化させてしまう悪い習慣とは

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かゆくなったり、湿疹ができたり、ときにはそのつらさから引っ掻いてしまい、キズを作ってしまったり痛みを感じてしまったという、つらいアトピー。

赤ちゃんや子どもの頃に持っていたという人もいるかもしれませんが、大人でもアトピーに悩まされている方は多いのです。

現代病と言ってもいいほど、珍しいことではありません。

でも、女性にとってはアトピーがあるということはとてもつらいことですよね。かゆみや湿疹といった症状に加えて、このようなことに悩んだこともあるのではないでしょうか?

  • 肌にできた湿疹が気になる
  • 引っ掻いてしまったキズや、その傷跡が気になる
  • そのために、肌を出すことができない
  • 肌を隠すための、上着などが手放せない
  • 顔の肌荒れで、メイクが好きなようにできない
  • 人にどう思われているかを気にしてしまう

ある意味、女性ならではの悩みともいえるでしょう。

「肌の綺麗な女性は美しい」と、もてはやされる風潮があるためですが、「綺麗な肌でいたい」と思っていたとしても、現実的にそれが難しい方だっていますよね。

こんなつらいアトピーですが、いったいなにが原因なのでしょうか?できれば治してしまいたい、症状が出ないようにしたいですよね。

アトピーの原因になりうることについて、見ていきましょう。


アトピーってなに?

「アトピー」とは、正式には「アトピー性皮膚炎」と呼びます。主にこのような症状が見られることが特徴です。

  • 皮膚の湿疹
  • かゆみ
  • 赤み

赤ちゃんや子どもの頃から患っている、続いているという方も多いです。

しかし、最近では大人になってからひどくなったというアトピーの症状に悩まされている人も、とても多いのです。

乳児であれば2ヵ月。それ以外では6ヵ月以上症状が続くことを、慢性のアトピーとすると日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎治療ガイドラインで定められています。

どうしてアトピーの体質になるの?

世の中にはもちろん、これらの症状がない人もいますよね。個人の体質ではありますが、これらの症状が出る一番大きな原因は、「遺伝」です。

両親の両方、もしくはどちらかがアトピーやアレルギー(食べ物、花粉症なども含む)を持っていると、子どもに遺伝することがあります。

しかし、必ずしも遺伝するとは限りません。両親、もしくはどちらかがアトピーを持っていても、子どもに表れない場合もあります。

そしてその逆に、両親がアトピーを持っていなかったとしても、子どもがアトピーの症状を表す場合もあるのです。

なので、「体質として持っている原因」というのは、実はよくわかっていないのです。

前述したように、「遺伝によるものが大きいのではないか」という説がありますが、100%正しいのかというと、謎が残るところです。

アトピー肌って、こんな状態

アトピーの方は、敏感肌や乾燥肌を併せ持っていることが多くなっています。これは肌の状態に問題があるためです。

肌には水分と油分(皮脂)が存在します。

健康な肌は、このふたつのバランスが良い状態です。水分によって潤いがたもたれて、そして皮脂がそれを蒸発しないように守ってくれているという状態です。

しかし、アトピーや敏感肌などの方は、このバランスをたもつことが難しくなってきます。アトピーの場合は、「皮膚に水分を保持する力が弱い」という原因があります。

それはどうしてかというと、皮膚に存在する「セラミド」が不足しがちであることがひとつ、挙げられます。

セラミドは、皮膚に水分を保持する力があります。

なので、セラミドが不足しがちであるために、肌がカサカサしてしまったり、そこからかゆみなどに繋がったりすることもあるのです。

そして肌には「バリア機能」というものが存在します。その名のとおり、「外部からの刺激から肌を守る機能」のことです。

健康な肌ですと、刺激になるものが触れたりしても、このバリア機能が働いて肌を守ってくれます。

アトピーの方は、このバリア機能が弱い状態なのです。なので、刺激にとても弱くなってしまっているのです。

バリア機能が弱くなってしまう原因としては、前述した「皮膚の水分と皮脂のバランスが崩れること」が挙げられます。

大人のアトピーの症状の原因はとても多い!

このようなアトピー肌ですが、しかし必ずしも症状が出るとは限りません。アトピーの体質を持っていたとしても、湿疹などを起こさない人もいるのです。

症状が出る原因としては、外側からの原因なども考えられますが、もちろん体の内側や心からのことが原因になったりもします。原因と対策について、見ていきましょう。

刺激に反応している

肌のバリア機能が弱いために、外部からの刺激に敏感に反応してしまっている状態です。外部からの刺激は、残念ながらとっても多いのです。

日常生活ですべてを回避することは、無理と言っても過言ではないかもしれません。たとえばこのようなことが挙げられます。

  • ハウスダスト
  • ほこり
  • 動物の毛やフケなど
  • ダニ
  • 花粉
これらが原因である場合は、大切になってくるのは「普段過ごしている環境を、清潔にたもつこと」です。頻繁に掃除をしたり、布団を干したり、場合によってはダニの除去ができるクリーニングをしたり。そのようなことが余計に大切になってくるのです。

また、ペットを飼うのもよく考えてからにしたほうが良いでしょう。猫や犬など毛のある動物ですと、動物の毛やフケは絶対に出るものです。

もしくは、毛などにダニやノミなどがついてしまうこともあるでしょう。そして部屋の清潔をたもつことも、余計に難しくなってしまいます。

でも「アトピーが出た」からといって、飼いはじめてから手放すことは無責任です。簡単に決めることはおすすめできません。

ペットによって症状が出るかはその人個人の体質によります。もしくは、「猫には反応するけれど、犬には反応しない」なんてこともありうるのです。

肌に触れる服など

アトピーの人によって、常に肌に触れている衣服はとても大切なものです。デザインなどの前にまず、素材を確認したほうがいいともいえます。

ポリエステルなど、合成繊維の素材に反応してしまうことがあります。

特に、直接肌に触れる下着は気を使いましょう。女性の場合だとブラジャーをしますが、このブラジャーはポリエステルなどでできている製品がとても多いですね。

でもそれによって反応してしまう人もいます。ショーツやキャミソールなども同様です。

下着の素材に反応してしまう場合は、下着を綿やシルクなどの天然素材のものに変えるという方法があります。

下着を天然素材のものに変えたことで、アトピー症状が軽くなったという例は多いのです。

ストレス

ストレスを強く感じると、かゆみを強く感じてしまうことがあります。心の状態は、体にも反映されてしまうためです。

そしてストレスでイライラしているところへ、かゆみを感じて更にいらだってしまうことだってあるでしょう。

そのために引っ掻いてしまい、湿疹やキズに繋がった、なんてことは珍しくもなんともありません。

さらにはキズができてしまったことで、肌をさらすことがまたストレスに繋がるかもしれません。自分で見るだけでも心が曇ってしまうのに、「人に見られたらどう思われてしまうだろう」と不安になってしまうことは、女性として当然ではないでしょうか。

このストレスが原因になっている場合はもちろん、ストレスをなるべく発散させるようにすることが大切です。

現代社会では、ストレスを完全になくすことは難しいですよね。

なので、自分に合った方法を見つけて発散させてあげましょう。例えばこのようなことはいかがでしょうか。

  • 好きな趣味をする
  • 家族や友達に話を聞いてもらう
  • 軽い運動をする
ストレスを和らげるために出来ることは「心が病気になる前にガス抜きを!日頃から簡単にできるストレス解消法」を参考にしてみてください。

食生活

食べたものは、体に如実に反映されますね。特に食べ物のアレルギーを持っている方は、これを起こしやすいと言えるでしょう。

しかし、特定のアレルギーを持っていなくても食べたものが原因になることがあります。それは例えば、このようなことが挙げられます。

  • 不規則な食事
  • 栄養バランスが悪い
  • 食べ物に含まれる添加物が多い

これらのことは、アトピーを持っていない方だって体に悪影響が出てきますよね。なので、アトピーの方は余計に原因になりやすいと言えます。

もちろん、食生活を見直すことが一番大切です。現代の女性は忙しいですからなかなか難しいかもしれませんが、このようなことに気を付けてみると改善することがあります。
  • 決まった時間にご飯を食べる
  • コンビニのお弁当や、インスタント食品は控える
  • バランスよく食べる
  • 栄養をきちんと取る
  • 極端なダイエットをしない

衛生状態

アトピーの方は、体を清潔にたもつことがとても大切です。

病院(皮膚科)にかかっている方ですと、「毎日お風呂に入るように」と指導されることは多いです。

実際に、体調を崩したなどで数日お風呂に入れなかったりすると、体がかゆくなってしまうことがあると思います。

これはなぜかというと、皮膚に存在している「黄色ブドウ球菌」という細菌が増えてしまうためです。アトピーの肌はバリア機能が弱いので、この細菌の刺激に負けてしまうことがあります。そのために、かゆみや湿疹に繋がってしまうのです。

特に夏場は汗をかくので、この状態になりやすいと言えます。

夏に症状がひどくなるという方もいるのではないでしょうか?自分の汗によって反応してしまうことがあるからです。

もしくは、最初の項目で解説したような「ほこり」「ハウスダスト」なども関係してきます。

生活していると、いくら頻繁に掃除などをしていても、これらのものはどうしても肌に多少はついてしまいますよね。

そしてこれらのものは、肌にとって刺激になると見てきました。なので、毎日のお風呂できちんと落としてあげることも必要になってきます。

もうひとつ、「薬や保湿剤を落とす」という目的もあります。

薬や保湿剤はアトピーの改善や予防に欠かせませんが、皮膚に残っていると古くなったそれら自体が刺激となったり、もしくは汚れの付着の原因となったりすることがあります。

こちらも、毎日のお風呂できちんと落としてリセットしてあげて、また保湿や薬を塗るなどしてあげるようにしましょう。

乾燥

アトピーの肌は乾燥しやすいのでしたね。乾燥は肌のバリア機能を更に落としてしまいますから、乾燥が原因になることもあります。

特に冬場は空気が乾燥するので、それを感じやすいでしょう。夏場に汗をかくことで症状がひどくなる場合があると書きましたが、冬場は冬場で症状が出る原因があるのです。手間ではありますが、一年中ケアをすることは大切になってくるでしょう。

また、紫外線が原因になることがあります。紫外線は「シミなどの原因になる」と思っている方も多いと思いますが、それだけではありません。

実は「乾燥を起こしやすくなる」という面もあるのです。

なので、紫外線を浴びるのは余計に良くないでしょう。日焼け止めを塗るという方法もありますが、敏感な肌には合わないのではないかという心配があります。

なので日焼け止めを使う場合は、自分に合っているものを良く考えたり試したりして選ぶようにしましょう。

オーガニックの日焼け止めも売られています。「日焼け止めの肌トラブルにおすすめ!オーガニックの日焼け止めとは」を確認してみてください。

上着・アームカバー・日傘・帽子などを使って物理的に遮断してしまう方法もあります。

こちらのほうが、肌になにかをつけるわけではないので、刺激は少ないかもしれません。

乾燥にはやはり、常から保湿ケアをすることが大切になってきます。アトピーに保湿ケアが大切になってくるのは、乾燥が原因であることが多いためです。

症状を出さないために気を付けたいこと

アトピーの症状が出る原因は、実にたくさんあることがわかっていただけたと思います。

健康な皮膚の人に比べると、気を付けたいことが多すぎてうんざりしてしまうかもしれませんね。

アトピー性皮膚炎は、残念ながら現代医療では完治させることは難しくなっています。一生、上手に付き合っていかなければならないのです。

でも、アトピー症状の原因の項目で一緒に見てきた対策をとることで、少しでも症状が出にくくすることは可能なのです。

今まで見てきたこと以外にはこのようなことに気を付けると、症状の改善や予防に繋がるでしょう。

保湿ケアに力を入れる

乾燥の項目で見てきましたが、肌の保湿はとても大切になってきます。水分と皮脂のバランスが崩れがちであるためです。水分を失ってしまいやすいので、守ってあげましょう。

顔であれば化粧水や保湿クリームなどを使いましょう。また、ボディにも保湿のローションやミルク、クリームを使うといいですね。

保湿ケアにおすすめしたいのは、体の汚れなどを落として皮膚を清潔にしたお風呂のあとです。

水に濡れた皮膚からは水分がどんどん蒸発していってしまいますので、できるだけ早く保湿ケアをしてあげることが大切です。

保湿ケアに使う製品についてはやはり個人差が大きいのですが、ポピュラーなものとしては「ワセリン」が挙げられます。

石油からできている、天然の保湿剤です。赤ちゃんにも使えるくらい、肌に優しくなっています。

石油からできていると聞くと、不安になってしまう方もいるかもしれませんね。

でも石油はそもそも天然の物質ですし、近年では精製技術がとても発達していますから、心配することはないのです。

ワセリンについて詳しくは「ワセリンは乾燥肌・保湿・ケガにも効く!ワセリンの5つの使い方」で詳しくご紹介しています。

症状がひどいときは、薬を使う

保湿ケアが大切であるとは書きましたが、症状がひどいときはきちんと薬を使って治しましょう。

特に湿疹が出たり、かゆみが酷かったり、引っ掻いたキズができてしまっているときは薬が必要になってきます。

保湿ケアは、あくまでも「予防」です。湿疹やキズを治す効果は無いのです。なので、普段は保湿ケアによってなるべく予防をしてあげて、それでも症状が出てしまったら薬を使って、とするようにするといいでしょう。

そして薬を使うときですが、皮膚科にかかるのがベストです。少なくとも一番はじめは、病院処方の薬を使ったほうが安心です。

場合によっては血液検査などで、アレルギーがないかどうかを調べることもあります。

それにより、「ハウスダスト」「ダニ」「花粉」など、どれに反応しているかがわかったりします。反応しやすい原因がわかれば、対策も重点的にできますよね。

上手にお付き合いすれば、症状は抑えられる!

ここまでアトピーの原因について見てきました。そして、原因別の対策も見てきました。

何度も言いましたが、アトピー肌は本当につらいものです。どうしても落ち込んでしまうことも多いでしょう。

でも、きちんとケアをしたりしてあげれば、症状をなるべく抑えることは可能なのです。これらのことに気をつけるようにして、かゆみや湿疹が改善したという例は多くあります。

なので原因をしっかり把握して、それに応じた対策を取るようにしましょう。

少し気を付けることが多くて大変なアトピー肌ですが、上手にお付き合いして自分の体を大切にしてあげられるといいですね。

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