甘いもの依存症は無自覚?甘いもの依存症チェックリストで確認しよう

甘いものを食べると幸せな気持ちになりますよね。

お菓子やケーキなどの甘いものは、頑張った自分へのご褒美や、落ち込んだときに気持ちをなぐさめてくれる、わたしたちの生活にとって、なくてはならないもののひとつではないでしょうか。

ところがそんな『甘いもの』を食べることを、やめられなくなってしまう人もいます。

最初は食べる量を自分でコントロールできていたはずなのに、気がつけば食べるのをやめたくてもやめられなくなっている…。

この記事では、そのような『甘いもの依存症』になってしまう原因や対処法についてお伝えします。


やめたくてもやめられない!甘いもの依存症とは?

皆さんは『甘いもの依存症』という言葉を聞いたことはありますか?

お菓子やケーキなどの甘いものを食べることを、自分の意志でやめることができなくなってしまう状態のことです。

お菓子やケーキの甘味として使われることがもっとも多いのが砂糖であることから、『砂糖依存症』や『砂糖中毒』などと呼ばれることもあります。

糖分は悪者?糖分がわたしたちの体の中でしてくれること

糖分は、わたしたちの体になくてはならない大切な栄養素のひとつです。

糖質制限ダイエットの流行などによって、糖質をできるだけカットする、という食生活を送っている方も多いのではないかと思います。

しかし、摂取する糖分の量を極端に削り過ぎてしまうと、わたしたちの身体には様々な弊害が起こります。

まずは糖分の役割と、糖分を摂ったあと、わたしたちの体の中でどんなことが起こっているかを確認していきましょう。

脳は大食い!わたしたちの身体にブドウ糖が必要な理由

わたしたちの体を健康に保つために重要な栄養素として知られているのが、三大栄養素と呼ばれる、『たんぱく質』『炭水化物』『脂質』です。

この三つの栄養素の中で、糖分を多く含んでいるのが炭水化物です。炭水化物の仲間には、お米、パン、そば、うどんなどがあります。

摂取した炭水化物は、体内で『ブドウ糖』に変わっていき、それらは血液に乗って全身を循環します。砂糖の主成分である『ショ糖』にもこのブドウ糖は含まれています。

血液の中に含まれる糖の割合(血糖値)は一定の範囲内に保たれるため、余ったブドウ糖は、肝臓や筋肉などに『グリコーゲン』として蓄えられます。

血液中の糖分が減ってしまったときは、蓄えられていたグリコーゲンがブドウ糖に変わり、血液中に送られるしくみになっています。

体内で、もっともブドウ糖を多く消費するのは、何と言っても脳です。脳はわたしたちの体を司る、とても重要な器官です。

わたしたちが体を動かしたり、ものを考えたりするためにはもちろん、わたしたちが無意識に行っていること(呼吸や反射など)にも脳のはたらきが関係しています。

脳の重さは、体重のたった2パーセント程度の重さしかありませんが、その脳を活動させるためには、エネルギー量全体の20パーセントものエネルギーを必要とします。

骨や筋肉を活動させるために必要なエネルギーも、脳を動かすためのエネルギーとほぼ同じくらい必要ですが、骨や筋肉は、わたしたちの体重のうちおよそ50パーセントも占めています。

脳は、その重量に対して多くのエネルギーを必要とする、大食いの器官と言えます。

そのように脳のはたらきに不可欠なブドウ糖を、脳は貯めておくことができません。

また、血液中に貯めておけるブドウ糖の量には限りがあり、筋肉や肝臓に貯めておけるグリコーゲンもわずかな量です。

そのため、わたしたちは体の様々な部分が正しく機能するように、日々糖分を食事などによって摂る必要があるのです。

中でも、砂糖の主成分である『ショ糖』は、お米やパンなどに含まれるデンプンなどの糖質成分よりも、消化吸収が早く、効率的にブドウ糖を摂取できます。

太りたくない!もしも糖分を摂らなかったら?

糖質は、ダイエットの大敵と言われています。それではもしも、太りたくない、または体重を短期間で劇的に減らし、それを維持するために、一切糖分を摂らないという生活を続けていると、わたしたちの身体にはどんな影響が出てくるのでしょうか。

お伝えしたように、糖分はわたしたちの体を活動させ、健康な状態を維持するために、なくてはならないものです。

その糖分が長期間体内に補充されないままでいると、体内のあらゆる部分がエネルギー不足になり、それが精神的な面にも悪影響を与えます。

イライラしたり、眠れなくなったり、集中することができなくなったりするほか、寒気やめまいなどに襲われることもあります。ひどい場合は意識障害を起こすこともあります。

甘いものを食べたい気持ち、自分でコントロールできていますか?

依存症とは、過度にある特定の『物』や『存在』『行為』『関係』などにのめり込み、それを体内に入れたり、体験したり、近くにあることを感じられないと強い不安、不快さに襲われ、日常生活を送るのが困難な状態にさえなってしまう状態を指します。

  • ギャンブル
  • アルコール
  • ニコチン
  • 薬物
  • 買い物
  • インターネット

などなど、様々な依存症が存在します。やめなければ、と頭では分かっていても、理性ではそれを止められなくなっている状態です。

依存症は、最初は楽しさや、嬉しさ、高揚感、気持ちよさ、などのポジティブな感情を経験することから始まります。

しかしそればかりを繰り返し行うことによって、それなしにはいられなくなってしまうことがあります。

依存の度合いが強くなると、健康や日常生活、人間関係を著しく損なってもなおやめることができなくなります。

その場合は、医療施設での治療や、支援施設でのサポートが必要になります。

どうして甘いもの依存症になるの?そのしくみとは

砂糖などの甘いものを摂ると、わたしたちの脳では『ドーパミン』や『セロトニン』『ノルアドレナリン』などの物質が分泌されます。

これらは別名『幸せホルモン』とも呼ばれている物質で、わたしたちはこれらの物質が分泌されると、強い幸福感や快感を覚えます。

甘いものは、疲れたときや、嫌な気分になったときなどに、気分転換やストレス解消、自分へのご褒美として食べる機会が多くありませんか?

そしてそれを繰り返してはいないでしょうか?

このサイクルこそが、依存症のもととなります。嫌な気持ちを手っ取り早く解消するためには、甘いものを摂るのが一番!と脳が覚えてしまい、疲れや、嫌なことがあるたびに甘いものを摂ってしまうシステムが、知らず知らず出来上がってしまうのです。

しかも甘いものを多く摂り続けていると、体が甘さに慣れ、次第に物足りなくなってきます。

物足りないと、幸福感や快感も以前ほどは得られなくなるため、もっと強い刺激を求めて、更に多くの甘さを求めるようになってしまうのです。

わたしは甘いもの依存症?いますぐチェック!

もしも甘いもの依存症になった場合、わたしたちの身体にはどのような影響が出るのでしょうか。

【 精神的な影響 】

  • イライラしやすくなる
  • 怒りっぽくなる
  • わけもなく気分が落ち込む
  • 情緒が安定しないなど

【 肉体的な影響 】

  • 体のだるさ
  • 疲れやすい
  • 肥満
  • 冷え
  • 貧血
  • 肌の糖化など
糖化とは
わたしたちの体の中には、老化を進める物質とされるAGE(終末糖化産物)という物質があります。AGEは、体内でも作られますが、糖化という現象によっても作られます。糖化は、体内にある余分なブドウ糖とたんぱく質とが結びついたときに起こる現象です。

AGEは、肌の黄ぐすみや、シミやシワを増やしたり、認知症や心筋梗塞、骨そしょう症などを招く原因となります。

また、甘いものの摂りすぎは、糖尿病を招くきっかけにもなります。

糖尿病とは、血液中の糖の値(血糖値)が高くなる病気のことです。体内に入った糖質は『糖代謝』によって、ブドウ糖となりエネルギー源として使われたり、体内に蓄えられたりします。

これはすい臓から分泌されるホルモン物質である『インスリン』のはたらきによるものです。

健康な人の血糖値が一定の範囲内に保たれるのも、このインスリンのはたらきのお蔭です。

しかし糖尿病にかかってしまうと、このインスリンのはたらきが悪くなってしまうため、血液中の糖分をうまくエネルギー源にできず、体を弱らせてしまいます。

これは、白内障、不整脈、狭心症、胃腸障害、皮膚の壊疽、神経障害など様々な合併症を誘発する要因になります。

過剰な糖分は、わたしたちの体の細胞や組織を傷つけてしまうことがあるのです。

  • 丸一日、甘いものを口にしないでは過ごせない
  • 甘いものを食べる量、機会が以前よりも増えている
  • ストレスを感じたとき、すぐに頭の中に甘いものが浮かび、食べたくてたまらない
  • 甘いものを食べないと、イライラしたり、落ち着かなくなり、他のことが手につかなくなる

これらの項目の中に、普段の甘いものの摂り方として、当てはまる項目はありませんか?

心当たりのある人は、甘いものの摂り方について見直してみる必要があります。

甘いもの依存症を克服するには?

甘いもの依存症から抜け出すには、体内に入れる砂糖などの甘いものの量を、減らしていくことが何よりも大切です。

これまで無自覚に摂り過ぎていた甘いものを、徐々に減らしていく方法をお伝えします。

  • 甘味が欲しくなったら果物を食べる
  • お菓子は買わず、手作りする
  • 甘いものを、目につくところに置かない
  • 間食する機会そのものを減らす

食後に甘いものが欲しくなったら、歯磨きをしたり、うがいをするなどしていったん口の中をリセットするようにしましょう。

それでもまだ口さみしいときは、ガムや、昆布を使った噛みごたえがあり甘味の弱いお菓子などを食べて気を紛らすなど、少しでも甘味を減らすことが大切です。

果物にも『果糖』と呼ばれる糖分が入っていますが、果物には、砂糖にはほぼ含まれていないビタミンやミネラルが含まれていることに加え、果糖は砂糖よりも血糖値の上がり方がゆるやかです。

しかし果糖も摂り過ぎれば、ブドウ糖を多く摂り過ぎたときのように、肥満や糖化の原因となりますので注意が必要です。

また、甘いものをついつい食べ過ぎてしまう理由のひとつに、コンビニやスーパーなどで気軽にそれらを買ってくることができるという点があります。

お菓子などを食べるときは、手作りすることによって、お菓子の中に入っている砂糖の量が目で分かり、沢山の砂糖を食べているのだという自覚が生まれます。

また、自分で作ると甘味を調節したり、減らしたりすることもできますので、最終的に少ない甘味で満足できることにつながります。

また、食生活以外にも、普段の生活の中で、甘いもの依存症を克服するためにできることがあります。

  • 趣味やスポーツに没頭するなど、甘いもののことを考えない時間を作る
  • 暇な時間、ダラダラお菓子をつまめる時間や環境を作らない
  • ストレス解消のためにドカ食いする傾向がある人は、甘いものを食べること以外のストレス解消法を見つける

これらのような取り組みをして、甘いものを過剰に体内に入れない状態を続けることによって、甘いものを渇望する気持ちは減っていき、徐々に症状は治まっていきます。

離脱症状について
禁断症状とも呼ばれる、依存症の回復過程であらわれる様々な症状のことです。発汗や、強いイライラ、不安、攻撃性が増す、指の震え、頭痛、一日中、絶っているもの(アルコール、薬物、ニコチン、砂糖など)のことばかり考える、などが起こることがあります。アルコールや薬物の依存症の回復過程では、幻覚や幻聴、幻視が起こることもあります。しかしこのような症状は、回復するに従ってなくなっていきます。

甘いものと上手に付き合っていくために

甘いものは、健康な身体づくりにとって必要不可欠なものであり、わたしたちに幸せをもたらしてくれる食べ物のはずです。

しかし、それに頼り過ぎてしまい、支配されてしまうようになると、その関係性は変わってきてしまいます。

甘いものとの正しい付き合い方ができているかを確認し、見直すことで、これからも甘いものを楽しみ、重大な病気を予防するきっかけにもなるのです。

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